『Axis powers ヘタリア』に登場するキャラクター「神聖ローマ帝国」の呼び名であり、彼が描かれたイラストに付けられるタグ。
pixivで『ヘタリア』のキャラクターを表すタグには、作者が「人名を付けるとしたら」という質問に答えて述べた人名を用いることが多いが、神聖ローマ帝国にはそのような人名が付けられていないため、また、ヘタリアキャラクターと実在の国のタグを区別するため、このような略称がタグとなっている。
なお、キタユメ。のキャラ紹介でも「神聖ローマ」となっているため、ヘタリアのキャラの中では珍しく公式の呼び名がそのままタグとして使われている。
ファンからの呼び名は、時に「神ロ」「神羅」(「ローマ」の漢字表記は「羅馬」)。
プロフィール
ゲルマン系と思われるが、他のゲルマン系のキャラが持つ特徴とは異なって、瞳は大きい。
常に二角帽を被っているので髪型が隠れているが、切り揃えた短い前髪にもみあげの短髪である。
中世に欧州中部に大きく広がっていた、ゲルマンさんの置き土産。
公式サイトの簡易キャラ紹介ではゲルマンさんが彼の「爺ちゃん」ということになっているが、トレーディングカードではゲルマンさんの「息子」と記述されている。
「帝国」と付いているものの、皇帝がいるだけであまり帝国としての形は取っておらず、実質的には大小の国家のグループのような感じの期間が長かった。
また、ローマ帝国に憧れて「ローマ」を名乗ってはいるが、領土にローマは含まれておらず、関係性はない。
そのローマ帝国の流れを汲むイタリア(ちびたりあ)を女の子と勘違いして思慕を寄せ、百年単位で追っかけをしていた。その恋は900年代あたりから続いていたそうだ。
「生まれたばかりの時はローマ帝国という大きな家でいろんな国と一緒に暮らしていた」と記載されているちびたりあの一コマ目に、イタリア・フランスと共に描かれているためローマ帝国時代にはすでに存在していたらしい。
2011年に出版された日丸屋先生監修の「ちいさなちびたりあ」に載っている年表では、「ローマ帝国を西ローマ帝国と東ローマ帝国に分けた」、「西ローマ帝国に来たゲルマン人はローマ人と仲良く暮らした」と記載されている間に神聖ローマが、「小さい頃はイタリアとフランスと一緒に暮らしていた。」とコメントしている。
(つまり大体400年くらいからイタリアを女の子と思い込んでいたという事である)
強そうに見えるが結構虚弱体質。帝国メンツのまとまりが無いせいで、後述の成長した姿を見せた会議の時には吐血していた。ぶっちょ。
上記の通り、かなり一途な性格である。そしてかなりの純情少年で、イタリア相手にはしょっちゅう赤面したり素直になれなかったりしている。ちなみに彼の歌う「まるかいて地球」は聴いてるこっちが赤面ものの告白ソング。
時に子供らしい面もあり、大好きなイタリアがいつの間にか自分の家にいた(当時、帝国トップにいたオーストリアがイタリアを支配したため)ことを知った時には喜びを隠し切れず、こっそり部屋で一人で枕を抱き締めて転げ回っていた。
イタリアの真似をして絵を描こうとして、イタリアに教わったこともある。
イタリアが好きで好きで、追っかけにばかり気をかけ過ぎて、自宅がボロボロになっても気にしなかった。オーストリアの上司のおかげで持ち直すも、数々の苦難のせいで結局ボロボロになってしまった。
『ちびたりあ』編の最後の別れのシーンでは、幼いイタリアに思いを告げてキスをし、再会の約束をしてオーストリアの家を去って行った。
ちなみにこの時、イタリアから「僕だと思って」と漫画ではパンツを、アニメではデッキブラシを貰っている。
その後は「長い長い戦いに身を投じることになるのです」「三十年戦争によって悲惨な道を歩むことになります」と書かれている。
「戦い終わったら絶対会いに行くからな」
「何百年たってもお前が世界で一番大好きだぞ!」
2011年クリスマス企画の『リクエスト4コマ まとめ1』に、少し成長した姿で現れたが、それでも周りの国よりは幼い。この時は他のゲルマン系キャラと同じ瞳の小さな目になっている。
「もーなんで身体弱いのに無理しちゃったの!」「…俺の存在を忘れないでほしかったから…」
関連人物
謎
はっきり言って、本編に登場済みのヘタリアキャラの中でも最も謎の多いキャラであろう。
・あのキャラとは=なのか≒なのか≠なのか
・寧ろ生きているのか否か
等々、ファンの間では様々な解釈がある。
よくある推測では、
・死亡説
・行方不明説
・あのキャラの幼少期説
・あのキャラに生まれ変わった説
・(上記二つに追加して)記憶喪失説
……等々。
ちなみに現在判明している公式絵・漫画等からの情報には以下のようなものがある。
- 『本当にただの落書き漫画』で、ちびたりあを抱えているドイツのイラスト。「僕だよー」「ふむ…?」
- 『クリスマスの落書き』で、ドイツに赤いパンツを贈ったイタリアの台詞。「それにドイツ下着好きそうだし…」
- しょたりあ(ちびたりあよりも成長し少年の姿となっている) 時代と見られる正装したイタリア兄弟 の隣で、剣を携え十字の付いたマントを羽織る、彼に容姿が似た少年のイラスト。誰なのかは不明。2008年8月17日のブログに再録。
- 怪我をしているフランスが、同じく怪我をしている(恐らく声変わり後の)イタリアに「神聖ローマはもういないんだ」と告げるシーン。現在リンク切れだが、画像自体は残っている。
- 『ヴァレンティーノ最終章』で、ドイツからヘリオトロープの花束を貰ったイタリアの台詞。「でもドイツが俺に花くれるなんてなんかこれってむ…」 む…? その後、小さな手をした「誰か」がちびたりあに花束を押しつけて去って行く場面で、漫画の更新は止まっている。
- 『本当にただの落書き漫画その7』で、認知を迫る神聖ローマが「くぬーと」と書かれたTシャツを着ている。クヌートとはドイツの動物園にいたかわいらしい白クマのことで、今は星になった。2009年6月26日のブログにはクマ二郎をクヌートと勘違いしているドイツが載っている。
- アニメ版コンテンツであるが、神聖ローマ版まるかいて地球のイントロ部分はドイツのキャラソン(ゲルマン讃歌)のアレンジである。
- 2014年10月24日のブログでヘタリアWSのドイツに関する予告があり、そこに描かれた少年の画像ファイル名が「dokaroka」。 …ドかロか?
- そして10月31日のWSで、生後間もないドイツの姿と共に「こいつら生まれる時は赤ちゃんですがドイツは基盤(元になる体)があったので大きめです」という設定が明かされた。なお、同日のブログの漫画『プライベートコンサート』に登場する、幼いドイツにも上記の成長した神聖ローマにも似た咳をしている少年は、プロイセンをお前と呼ぶ(ドイツは生まれてすぐ彼を兄と呼ぶことに同意している)ことなどから後者と見られる。
旧キタユメサイトの漫画番外編では、タイトル横にその漫画の登場人物キャラの国旗が描かれている。その中の「クリスマス落書き」の横にはドイツ国旗とイタリア国旗が描かれている。
しかし、第二弾「赤いパンツ」の内容の登場人物がイタリアとドイツなのに対し、第一段の内容は、オーストリアの家で下働きしていたちびイタリアと神聖ローマの話。
今は公開されていない漫画・イラストも、本家には他のものも含めて多数あるため、推測は尽きない。
あのキャラとの間には何かと共通点や関連性が多い気がするが、本家に決定的な記述がなされたことは無く、旧日記でのファンからの質問に対しても明確な返答は無かった。
作者が二次創作を許可している以上、少なくとも各々のファンの意識の持ち方は自由に違いないが、他のファンに自分の考えを押し付けるべきではない。
むしろ生きているか否かの問いに関してだが、ジャンプ+に連載中の『ヘタリアWorld☆Stars』
187話にてナポレオンに負けてハートブロークン中のプロイセンとベッドに横になり、
咳をしているやや成長した神聖ローマが描かれた。その神聖ローマの説明は、
世間的には解体されたはずだがプロイセンの家に隠れてる。
死期が近い。
というものとなっていた。
なお、本編の内容はプロイセンが神聖ローマのために持ってきた初版グリム童話(内容は知らない)
を読み聞かせようとする内容となっている。
この神聖ローマはプロイセンを兄さんと呼び、プロイセンもグリム兄弟への手紙の中で
「貴方がたの童話集を弟へ読み聞かせていたのですが…」と綴り、「世界一かっこよくて強い兄貴」よりと締めている。
この内、「兄さん」呼びに関しては作者がブログにて校正ミスであるとしているが、単行本でも修正されていない。
キャラブックの初版では彼の家族欄でドイツが「弟」と表記されていたが、こちらもミスだったらしく後に修正されている。
全ては作者のみぞ知る。
関連イラスト
関連タグ
2人組
3人組
4人組
ほんわか一家/北伊+墺+洪
お花家族/北伊+独+ちびたりあ
5人組以上
※神羅が含まれない場合もある。
ゲルマン一家/独+普+墺+瑞+列+典+ゲル+英+丁
ゲルマジャール/独+普+墺+瑞+列+洪+ゲル
ハプスんち/墺+西+洪+北伊+南伊+蘭+白