中国の明代に成立した神怪小説、原作→封神演义
藤崎竜による少年漫画→封神演義
概要
コーエーから発売された『封神演義』を元にしたゲームのシリーズ及びその第1作目につけられるタグ。
封神演義
シリーズ1作目。光栄(現:コーエーテクモ)から1998年9月10日にPlayStation用として発売されたシミュレーションRPG。1999年4月1日に音声や難易度などのさまざまの要素を追加した愛蔵版 封神演義を発売。
キャラクターデザインは岡崎武士氏。
封神演義をモチーフとしたシミュレーションRPG。
プレイヤーは主人公・太公望となって、殷の紂王や妲己を倒すことを目的。
原作とは異なる独自の設定が盛り込まれており、ストーリーも改変されている。
また、各ステージは3Dポリゴンで表現されており、「符印」「宝貝」という特殊なアイテムなどを使用することで、地面を隆起や陥没などステージの地形を自在に変化させることができるのが特徴。
続編として封神演義2やバトル封神などが存在するが、これらは1作目より更に独自な設定や物語である。シリーズについては後述。
登場人物
味方
封神演義から登場
CV:伊藤健太郎
年齢:21歳(1)、24歳(2) 身長170cm 体重59kg
封神演義とバトル封神の主人公。
崑崙派道士。崑崙山で修行していたが、師匠の元始天尊の命を受けて、人間界に突然広がった妖雲の謎を探る。
優しくまじめな青年で正義感も強く、困っている人々を見過ごしておけない性格。
2では人界の蛮獣騒動を聞きつけて調査に赴き、蛮獣に襲われていた村で子牙たちと出会い蛮獣を封じるために、子牙達と同行する。
声:岸野幸正
年齢:42歳、45歳(2) 身長176cm 体重83kg
商の近衛司令官。紂王の忠臣だったが、妲己の陰謀により反逆罪の汚名をきせられ投獄され、牢内で知り合った主人公とともに脱獄。妲己親衛隊による一族惨殺を機に、紂王を見限って反逆する。
筋の通らないことが嫌いな武人。聞仲の友人でもある。
2以降は周軍の司令官を務める。
年齢:21歳、24歳(2) 身長173cm、176cm(2) 体重60kg
崑崙派道士黄飛虎の長男。黄天祥の兄。たえず黄家の嫡男として見られることに反発。出奔して、道士として修行の旅に出ていたが、太公望一行に合流して西岐に向かうことになる。
2以降は父の補佐役として周軍の副司令官となった。
見た目はクールそうだが、実際は父親譲りの熱血漢。気が短い。
黄飛虎の末子。利発で、素直で明朗な性格。
妲己親衛隊が黄飛虎邸を襲撃した際、母の機転によってただ一人生き残る。父や主人公と共に妲己討伐をめざす。
年齢12歳、15歳(2) 身長151cm、159cm(2) 体重38kg 、47kg(2)
封神演義と封神演義2では味方キャラ、バトル封神でプレイヤーキャラ。
崑崙派道士。李靖の三男。
見た目は少年だが、実は瀕死の重傷から太乙真人の手により蓮華の精として蘇生させられた人造人間。強力な宝貝を用いて、戦場を暴れ回る。
無邪気で陽気だが、好戦的でかなり過激な性格。しばしば暴走して太公望に迷惑をかける。
なぜか雷震子のことを嫌っている。
年齢5歳 身長110cm 体重18kg
崑崙派道士。 ふだんは可愛らしい幼児だが、ひとたび戦闘になると鳥人に変身し、道術・起風発雷で敵をなぎ倒す。
人なつっこく、いつもにこにこしている。太公望一行のマスコット的な存在。
CV:置鮎龍太郎
年齢27歳 30歳(2) 身長178cm 体重60kg
崑崙派道士。武術・道術ともに長けた優秀な道士。
常に冷静沈着で礼儀正しい涼しげな目をした美形。
得意とする変化の術を用いて太公望の危地をたびたび救う活躍をする。
CV:丹下桜/氷上恭子(ドラマCD)/山崎和佳奈(2・バトル)
年齢17歳 20歳(2) 身長158cm 161cm(2) 体重ヒミツ 50kg(2)
西岐に向かう街道に設置された関門の一つ、界牌関の司令官鄧九公の娘。天化とは幼馴染。
父の危地を救うため、太公望たちと戦うことになる。勝ち気なじゃじゃ馬タイプだが、根は優しい美少女。
太公望に思いを寄せている。
2以降は亡き父の跡を継いで界牌関の司令官になった。
元始天尊に仕える少女。地上と仙界との間の連絡役を務める。
太公望のことを「ししょー」と呼び、慕っている。
竜吉公主(CV:前田このみ)
李靖(CV:岸野幸正)
封神演義2から登場
CV:高橋直純
年齢16歳 身長168cm 体重62kg
封神演義2とバトル封神の主人公。遊牧民の少年。
幼い頃に両親を失ったが、祖父である長老の大きな愛を受け心身共に健全に育つ。
普通の少年より腕力も強く、考えるよりも先に行動する猪突猛進タイプだが、麗蘭には弱い。
年齢15歳 身長153cm 体重42kg
封神演義2のヒロイン、バトル封神でプレイヤーキャラになる。
蛮獣の出現を抑えるために「門」を守っている「タオの一族」の娘。
タオの源に触れることのできる能力者「巫女」。
先の大戦で家族や仲間をすべて失い一人生き残る。戦争、争いごと、その他すべての人を不幸にするものをひどく恨む。
CV:金田朋子
年齢10歳 身長130cm 体重29kg
妖魔の少女。先の大戦で妲己に背き、争いを避けて岐山に移り住んだ。妖魔に敵対していた人間を警戒していたが、なぜか子牙に懐き、父親代わりである黄土鎧に黙って家を飛び出し、旅に同行する。
人間より敏感に空気中のタオを感じることができ、タオインジケーターの役割も担う。
元気な少女で、喜怒哀楽がはっきりしている。妖魔であるが、外見は人間に近い。
CV:石川英郎
年齢25歳 身長174cm 体重63kg
履歴不明な吟遊詩人。伝説の歌の秘密を探るため各地を旅している。伝説の秘密に近づいた子牙たちに、勝手についていくことになる。ボーっとした陽気な性格で誰に対しても分け隔てがない。
伝承に詳しいので、たまに事象の解説役になることがある。携帯可能な弦楽器「三唱琴」を所持している。
CV:阪口大助
年齢16歳 身長167cm 体重54kg
子牙と同じ村の遊牧民の少年。子牙の親友。子牙と子供の頃から常に一緒に行動し二人で悪さをすることが多く「手の付けられない二人組」で通っていた。突っ走る子牙を軌道修正する役回りが多く、慎重派。
敵
声:置鮎龍太郎(1)/子安武人(ドラマCD)/黒田崇矢(バトル)
年齢32歳 身長172cm 体重60kg
人間界の大国・商の国王。名君の誉れ高かったが、妲己を妃に迎えてからは突如暴君と化す。都・朝歌に富を集め、民を苦しめ、忠臣たちを次々に処刑していく。
年齢25歳 身長163cm 体重不明
商の紂王の妃。紂王を手玉にとって、妹の胡喜媚、王貴人と共に、様々な悪行を繰り広げる。正体は黎明大戦で生き残ったキツネの妖魔。
年齢32歳 身長180cm 体重64kg
商の外征司令官。紂王への絶対の忠誠を誓う知勇兼備の若き名将。紂王の乳兄弟で、もっとも信頼の厚い忠臣。通天教主の弟子。
遠征から戻って紂王の悪政を目にし、諸悪の根元である妲己を除くよう諫言するが、逆に妲己によって、かつての親友・黄飛虎の追撃を命じられてしまう。
2ではとある事情で甦り、本来の正義の心を持つ武人として味方となる。
封神演義2から登場
声:堀江由衣/?(バトル)
聞仲の弟子であり彼のことを慕っている九竜派の女性道士。目的は、九竜の復興、商王朝の再興、人界占拠である。
道術を極めたことにより、崑崙派仙人並に沈着冷静で感情をあまり表に出さない。知的な美しさを持ち、一見まなざしは鋭いが、若さのせいかさほど威圧感はない。
CV:今井由香/―
紂王と妲己の子。幼くして、妖術と商王朝の呪術を会得する。
九竜派と共に行動し、子牙と敵対する。年齢の割には大人びた性格で、口数も少なく、行動の端々に冷酷さがうかがえる。
作品シリーズ
封神演義2
2002年6月27日に発売されたPlayStation2用アクションゲーム。
物語は前作から3年後、子牙が主人公。
仲間とパーティーを組み、打撃や魔法を駆使して妖魔と戦っていく。プレイヤーは子牙を自由に操作しできるが、仲間たちはオート戦闘により独自の攻撃方法によって応戦する。
その戦闘中、会話形式で仲間とやりとりし、仲間へ「指示」を出したり、仲間からの「要請」を聞き入れたりすることができ、会話を何度も重ねることで強力な仲間との合体攻撃をくり出すことができるようになっている。
<ストーリー>
中国古代王朝・商(殷) 仙界の道士・太公望は、仲間とともに紂王・妲己を封神し、都朝歌に平和を取り戻したはずだった・・・
それから三年後大陸全土では以前にも増して怪しげな者たちが徘徊を始めた。
山村で平和に暮らしていた少年・子牙は運命に導かれるようにさまざまな仲間と出会い、そして友情を深めながらともに未だ知られざる巨大な敵に立ち向かう。
バトル封神
2002年3月29日発売されたニンテンドーゲームキューブ用無双系アクションゲーム。
のちに、様々な追加要素を付けたPlayStation 2用ソフト、超・バトル封神が発売された。
封神演義2から2年後の物語。
<ストーリー>
「受王の乱」から二年が経ち、人々は平和な暮らしを取り戻しつつあった。
しかし、封神されたはずの「紂王」「妲己」「聞仲」「悪来」の4人が封神台から逃げ出した。紂王は「龍玉」とその巨大な手に入れ、甦らせた死者や怪物を操り大軍を率いて周王朝に復讐をたくらむ。
紂王の動きを知った「子牙」「麗蘭」「太公望」「ナタ」の4人は「元始天尊」の命を受け、紂王に立ち向う。
マジカル封神
2002年3月29日発売のゲームボーイアドバンス用ロールプレイングゲーム。
<ストーリー>
主人公の「ソラ」は、修行仲間の「サイテン」、「マリン」と共に、禁止されたパオペイの開発に夢中であった。
その頃、平和だった人間界に再び妖魔たちが出没し始める。それも、使えるはずのないパオペイを武器として
ある日、ソラたちは入ることを禁じられたパオペイ実験場に忍び込み、パオペイを合成してしまう。そこで、妖魔と遭遇、パオペイを使って妖魔と戦い追い払った。
その話を聞いたソラたちの師匠「雲中子」は、彼らをしかったものの、「妖魔出没の原因」を調べるためにパオペイ開発とその使用を特別に許可した。そして、妖魔たちの「計画」を知ることになる。それは、死んだ妲己を復活させ、妖魔軍団を率いて人間界を攻め滅ぼそうとするものであった。
ソラたちは、妲己の復活を阻止すべく、様々な仲間に助けられながら、妖魔との戦いに身を投じていく。