中国の小説『封神演義』の登場人物。
概要
崑崙十二仙の一人である懼留孫の弟子。チビでボサボサ髪で風采の上がらないブ男という何ともアレな設定。
地面に触れただけで地中を泳ぐように進む術を持つ。しかし、床や敷石があるとそれを破壊しない限りこの術は使えない。
申公豹(ピエロじゃないしそんなに強くない)に唆されて殷側につくが、蝉玉に一目ぼれして周に帰順した。しかし…。
藤崎版
アニメ版キャスト:山口勝平
細かい設定は原作小説と同一。
見た目は四不象並にずんぐりむっくりな着ぐるみ体型で、人間出身か妖怪出身か定かでない。
容姿と能力から、見た目は「長髪のモグラっぽいカバ」といった感じ。
宝貝「土竜爪」を持ち、地面を自在に潜行できる。爪はいざというときはミサイルのように飛ばすことも可能。
これは原作では地中を移動する地行術と呼ばれる仙術を宝貝に落とし込んだもので藤崎版独自の設定。原作で土行孫と同じく地行術を得意としていた張奎も同様の宝貝を所持している。
見栄っ張りで大の女好きと、仙道としてはかなり性格に問題のある人物。
慎ましやかな女性が好みで本人いわく「面食い」、おまえがいうか。
ただフェミニストとしての一面もあり、蝉玉のことは邪見にしながらも決して横暴には扱っていない。根は義理堅く仲間思いという男前な性格だが、生来の容姿のせいでまったくモテたためしがない。
仙界一の美女である竜吉公主に憧れているが、別格すぎるため彼女の付き人の碧雲を狙っていた。
同じ女好きの姫発とは馬が合い、またマイペースな黄天化とも割と仲が良い。
太公望が「もしやこのリスト強い順で載っておるな」と言っていた封神の書の中では
(おそらく連載初期で設定が固まっていなかったため)胡喜媚 、王貴人に続いて名前が確認できる。 ちなみに蝉玉は、妲己配下の妖怪としては上の中とされる陳桐の次に名前がある。
活躍
太公望から四不象を強奪し、勝手に「ポルシェ」と命名してナンパに利用して以降、太公望と縁が出来、本人の意思に関係なく殷周易姓戦争に巻き込まれていった。
地上に勝手に遊びに出た折に、スパイとして潜入していた鄧蝉玉に(原作とは逆に)一方的に一目惚れられたことから、蝉玉・九公の鄧親子を周側に引き入れる役割を引き受ける。
趙公明との戦いでは、第三ステージのボス・劉環を蝉玉とともに相手にする。
開始早々に吹き飛ばされてしまうが、援軍として乱入した竜吉公主に負けて往生際悪く蝉玉と無理心中をしようと劉環に、土竜爪の爪を発射して封神し、蝉玉の危機を救っている。
その後もちょこちょこと登場はしているが、目立った活躍はない。
女媧との戦いが終わったあと、蝉玉によって無理矢理結婚させられている。