概要
燃燈道人はそもそも道教の仙人や神様ではなく、仏教の伝承として伝わる「燃燈仏」がモデルである。『封神演義』は明代の小説であるため、普賢や文殊など仏教に登場する仏様が数多く登場する。
モデルとなった燃燈仏は、釈迦(シッダルタ)の前世の儒童梵士に「君はいずれ悟りを開くだろう」と伝えたとされている。
原作小説においては哪吒と李靖の和解に尽力した仙人であり、後に十天君との戦いにおいては崑崙十二仙のまとめ役として下山し周に協力した。
藤崎版
かつて崑崙十二仙のリーダー的存在だった大仙人。女媧の目から逃れ行動するために、元始天尊と袂を分かつ三日三晩におよぶ死闘を演じて、崑崙十二仙すら欺き姿を消していた。竜吉公主の異母弟で、彼女を熱烈に敬愛している(周囲はシスコン扱い)。
性格は冷酷な言動が目立った原作版とは正反対の熱血漢(炎のイメージからか)。当時の仙人界では廃れていたはずの術を使いこなす、凄まじい実力者。竜吉公主から盤古旛を受け継ぎ、元始天尊を上回る万倍の重力を発揮する(最終決戦での表記は万古幡)。
外見は藤崎が手掛けたWS版ゲーム『仙界伝』の主人公・呂雄(仮)のデザインを色違いにし、細部にアレンジを施したもの。
WS版ゲームの第二弾にして原作漫画本編終了後のアフターストーリーである『仙界伝弐』において、その上述の主人公・呂雄は燃燈と初めて顔を合わせるのだが、ストーリー上では燃燈こそが呂雄の姿形のモデルであると、燃燈の口から明言される(呂雄は妖怪仙人であり、その原型が妖怪化する際にとった人型が燃燈によく似た姿になったのも、呂雄の原型を所持していたのが燃燈であり、呂雄自身は覚えていないが燃燈のそばにあり続けることでその影響を存在に強く受けたためとも言われている)。
そして桃源郷にて呂雄との邂逅を果たした後は、仙人界でも彼以外にまともに使えるものがいなかった『仙術』を、呂雄につきっきりのスパルタ教育で伝授することとなる。