概要
藤崎竜の漫画、『封神演義』に登場。
10人の仙人からなる金鰲島の幹部組織。
単純な力だけならば、崑崙の十二仙を上回っているとされる強者の集団。
それぞれが十絶陣と呼ばれる空間宝貝を所持しており、宝貝を仕掛けた場所に敵が踏み込むと発動し、自分が有利な環境を形成する。
その中でも特に王天君、姚天君、金光聖母の三人は頭一つ抜けた実力者とされる。
また、全員が揃えば聞仲すら封印できるほどの力を発揮することができる。
基本的に本拠地の金鰲島に引きこもりつつ策謀を巡らせており、同じ金鰲の派閥ながら仙人界よりも人間界で殷に拘る聞仲に対しては非協力的。
原作
上記の漫画の原作となる小説では、十二仙に対応する截教の高弟として登場。
ただし、「元始天尊の直弟子である十二仙」に対して通天教主の直弟子ではなく、実力的にも彼らには及ばない(通天教主の直弟子には多宝道人、亀霊聖母などがいて、彼らが十二仙と匹敵する)。
元々人間界の争いには関与していなかったが、申公豹から同門の聞仲の苦戦を聞かされ、助力に駆けつける。
聞仲の窮状を知って駆けつけたことからもわかるように仲間思いで、陸圧道人の呪いを受けて生き絶える同門の趙公明を聞仲と共に看取るなど、道友との友情に篤い。
なお、漫画版では大半が一目で人外とわかる外見をしているが、原作では全員人の姿である。
他の九人が『〜君』であり、紅一点の金光聖母だけ『〜聖母』という名前なためか、講談社文庫版(作者名から安能版と呼ばれる)では『一聖九君』という名で登場する。
光栄封神演義
光栄のRPG、『封神演義』の第4章にボスとして登場。通天教主の弟子で、九竜派道士として太公望たちの前に立ちはだかる。十天君ではなく『一聖九君』と呼ばれており、金光聖母がリーダーとされている。金光聖母以外は全員同じローブに同じ覆面で全身を隠しており、色が違うだけ(素顔も出ない)というデザインのせいで、悪の女ボス金光聖母とその部下の戦闘員のようにも見える。
金光聖母以外は各々の陣の中でタイマンを強いられるが、ちゃんと育てていればあまり苦戦する相手ではない。
メンバー
王天君 |
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紅水陣(自らの血液を気化させ、強力な酸の雨を降らす) |
金光聖母 |
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金光陣(自らの光で発生した影に相手を襲わせる) |
張天君 |
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紅砂陣(砂漠を発生させ、高速風化と砂を操る) |
白天君 |
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烈焔陣(炎を操り相手を攻撃する) |
秦天君 |
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天絶陣(天空より隕石を降り注がせて攻撃をする) |
趙天君 |
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地裂陣(土や岩などで攻撃をする(アニメ二期では地割れをおこし生き埋めにする)) |
董天君 |
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風吼陣(突風を発生させ、吹き飛んだ相手を宝貝合金の網で切り刻む) |
孫天君 |
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化血陣(一方的なゲームをけしかけ、負けたほうを人形にする) |
袁天君 |
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寒氷陣(氷原を形成し、相手を凍え死にさせる) |
姚天君 |
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落魂陣(触れる者の魂を消し飛ばす落魂の呪符を降らす) |
なお、趙天君の地裂陣についての記述が曖昧なのは、使用する前に撃破された為である