ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
聞仲とは、漫画・アニメ『封神演義』のキャラクター。

概要

中国小説『封神演義』に登場する道士。

なお、妲己や商容は正史にも記載があるが、彼は黄飛虎らと同じく架空の人物である。


太師(中国王朝における三大幹部の一角で、天子の師となり導く役目)を仰せつかった三つ目の巨漢で、麒麟を駆る(原作においての正式名称は墨麒麟であるが翻訳の際しばしば麒麟と誤訳されており安能版、及びそれを元ネタとした藤崎竜版でもそのまま使われている)。

金鰲島金霊聖母弟子であり、鞭(禁鞭は漫画版)を使い敵を打ち倒す。

祖国・殷に対しては絶対的な忠誠心を持つ。

紂王の武術は彼の手で厳しく仕込まれたものだが、それゆえ紂王は聞仲に対して苦手意識があり、唯一恐れて言うことを聞く存在となっている。


しかし自らが北海に遠征に行っている間に妲己が現れ紂王は錯乱。帰任した時には祖国は荒廃し、宰相の商容は死亡して武成王黄飛虎は亡命していた。聞仲は紂王の監督と内政、軍事の全てを切り回すことになり忙殺され、さらに周との戦いで張桂芳四聖魔家四将などを次々と失う。

作品中盤でついに自ら周の討伐に赴くが、崑崙十二仙の布陣に巻き込まれ苦戦。自らも金鞭を折られ、金鰲島の道友たち(十天君趙公明など)に応援を求めるものの次々と殺されていき、ついには非業の死をとげる。


容赦しないのは、あの田舎軍師ではなくて、このオレさまだ!


再編レベルでオリジナリティの強い安能版では、かつて崑崙山で修業したが仙骨がないため下山させられ、のちに金鰲島で修業したとされる。

人間社会に仙人界の柵を持ち込むのを避けており、崑崙山との対峙を避けようとする通天教主と共に崑崙山側の挑発に耐えていたが、最終的には全面戦争に持ち込まれ原典通り死亡する。

終盤の紂王(作者)の分析ではその忠誠心は称えられつつも、時に王の権威を否定し、王を王として認めない聞仲は、(無自覚とはいえ)王の臣下としてはあるまじき存在であったと指摘されている。

しかしそれは、王と軍師がともに一流であったからこそ起こる悲劇でもあった。

後に姜子牙が周の中枢から遠方のに送られたのは、根本的には同じ理由である(軍功を立てた姜子牙が王都にいては武王や周公旦が「大きい顔」をできないから)。

また中盤では黄花山四天王との会話で、きらびやかな王権にこだわる士大夫らしい頑迷な人物としても描かれた。


藤崎竜版

CV:松山鷹志(旧作) / 前野智昭(新作)


「理想を語るには……それに見合う力が必要だ!! おまえ達にはそれが無い!!!」


宝貝:禁鞭(きんべん)

霊獣黒麒麟(こくきりん)


金鰲島出身の道士であり殷王朝の太師(軍師)。

金鰲三強の一人。

元は仙人骨を持たないただの人間だったが、自分の体を虐めるほどにとてつもない修行を繰り返し、腐りかけるほど肉体を酷使し続けたところ仙人骨が生まれ、通天教主の目に留まり仙人の修行を積む。

元々300年前からの殷の兵士であり、殷が勃興して間もない頃から王朝を支え、代々の王の側近として殷の繁栄を見守り続けてきた、まさに殷王朝の守護神ともいうべき存在。

同時にそれは、子供と思い愛してきた歴代の王にことごとく先立たれたことも意味する。


また、300歳という年齢は仙人としてはあまり長いほうではない。

三強と並び称されてはいるものの、趙公明は1500年前に崑崙に攻め込んだことで失脚し、妲己も600年前「末喜」だったころにはすでに金鰲を離れていた。

そのため聞仲と妲己は金鰲島では面識がなく、趙公明とは知り合いだったが通天教主門下の同僚ではなかった。

十天君からも「格下」呼ばわりされており、仙人としてのキャリアは比較的浅いほうである。

  • 王奕=王天君が金鰲島に移籍したのは200年前だが、彼は崑崙に長く在籍していたので問題にはならなかったようだ。

性格冷静かつ慎重、同時にの精神力と矜持を持つ硬骨漢。

何事においても「殷の繁栄と安寧」を第一とする、殷へのゆるぎない忠誠心を持つ。

執政・軍事共に有能な一方、非常に頑固で融通が利かない。そのため、豪快で大雑把な黄飛虎とは親友でありながら公私でよくぶつかっていた。

自分の目的のためならば、たとえ味方や故郷といえども一個の駒とみなす冷徹さを持つ一方、本質的には誰よりも人間を愛し、人間の行く末を思う不器用な優しさを持つ。

また、最終的には金鰲島をも見限ったものの「(育ててくれた恩義は)あるとも!」と断言し、通天教主に対しては心が壊れてからも敬語を使い続けるなど、冷徹さの底にも熱情を失うことは無かった。


たった一人で二つの仙界を滅亡寸前に追い込んだほどの作中屈指の強敵として登場し、申公豹とともに実質的な太公望ライバル的存在。

同時にその無骨な生き様ゆえに、多くの読者を虜にした。

彼自身は物語の途中で退場するが、その圧倒的な実力のインパクトは物語終盤になっても陰りを見せず、能力インフレの著しいジャンプ作品の中で「最後まで株を下げなかった中ボスキャラ」としても評価が高い。


ただ、作中でも一度はっきり指摘されているが、基本的に仙道の力をもって特定国家に肩入れしたいという彼の願望は仙人の倫理観からいえば受け入れられるものではない。

妲己などの周りがより酷いだけであって彼の干渉も肯定されるべきものとして書かれてはいない。


聞仲からしてみれば仙人としての力もあくまで殷のためのものであり、仙人の倫理感、価値観などといったものは一顧だにする価値のないものでしかないのである。殷のことで思い悩み修業をし、殷のことを考え仙人となり、殷の力となるために仙人としての力を奮うのが聞仲のあり方であり、俗世を離れ自己を昇華させていくといった仙人の価値観とは異なり、あくまで一個人としての殷とのつながりを大切にしていた。


関連イラスト


関連タグ

封神演義 アンチヒーロー


余談

後に、前野智昭氏は、黄氏を演じた小松未可子氏と結婚しました。

概要

中国小説『封神演義』に登場する道士。

なお、妲己や商容は正史にも記載があるが、彼は黄飛虎らと同じく架空の人物である。


太師(中国王朝における三大幹部の一角で、天子の師となり導く役目)を仰せつかった三つ目の巨漢で、麒麟を駆る(原作においての正式名称は墨麒麟であるが翻訳の際しばしば麒麟と誤訳されており安能版、及びそれを元ネタとした藤崎竜版でもそのまま使われている)。

金鰲島金霊聖母弟子であり、鞭(禁鞭は漫画版)を使い敵を打ち倒す。

祖国・殷に対しては絶対的な忠誠心を持つ。

紂王の武術は彼の手で厳しく仕込まれたものだが、それゆえ紂王は聞仲に対して苦手意識があり、唯一恐れて言うことを聞く存在となっている。


しかし自らが北海に遠征に行っている間に妲己が現れ紂王は錯乱。帰任した時には祖国は荒廃し、宰相の商容は死亡して武成王黄飛虎は亡命していた。聞仲は紂王の監督と内政、軍事の全てを切り回すことになり忙殺され、さらに周との戦いで張桂芳四聖魔家四将などを次々と失う。

作品中盤でついに自ら周の討伐に赴くが、崑崙十二仙の布陣に巻き込まれ苦戦。自らも金鞭を折られ、金鰲島の道友たち(十天君趙公明など)に応援を求めるものの次々と殺されていき、ついには非業の死をとげる。


容赦しないのは、あの田舎軍師ではなくて、このオレさまだ!


再編レベルでオリジナリティの強い安能版では、かつて崑崙山で修業したが仙骨がないため下山させられ、のちに金鰲島で修業したとされる。

人間社会に仙人界の柵を持ち込むのを避けており、崑崙山との対峙を避けようとする通天教主と共に崑崙山側の挑発に耐えていたが、最終的には全面戦争に持ち込まれ原典通り死亡する。

終盤の紂王(作者)の分析ではその忠誠心は称えられつつも、時に王の権威を否定し、王を王として認めない聞仲は、(無自覚とはいえ)王の臣下としてはあるまじき存在であったと指摘されている。

しかしそれは、王と軍師がともに一流であったからこそ起こる悲劇でもあった。

後に姜子牙が周の中枢から遠方のに送られたのは、根本的には同じ理由である(軍功を立てた姜子牙が王都にいては武王や周公旦が「大きい顔」をできないから)。

また中盤では黄花山四天王との会話で、きらびやかな王権にこだわる士大夫らしい頑迷な人物としても描かれた。


藤崎竜版

CV:松山鷹志(旧作) / 前野智昭(新作)


「理想を語るには……それに見合う力が必要だ!! おまえ達にはそれが無い!!!」


宝貝:禁鞭(きんべん)

霊獣黒麒麟(こくきりん)


金鰲島出身の道士であり殷王朝の太師(軍師)。

金鰲三強の一人。

元は仙人骨を持たないただの人間だったが、自分の体を虐めるほどにとてつもない修行を繰り返し、腐りかけるほど肉体を酷使し続けたところ仙人骨が生まれ、通天教主の目に留まり仙人の修行を積む。

元々300年前からの殷の兵士であり、殷が勃興して間もない頃から王朝を支え、代々の王の側近として殷の繁栄を見守り続けてきた、まさに殷王朝の守護神ともいうべき存在。

同時にそれは、子供と思い愛してきた歴代の王にことごとく先立たれたことも意味する。


また、300歳という年齢は仙人としてはあまり長いほうではない。

三強と並び称されてはいるものの、趙公明は1500年前に崑崙に攻め込んだことで失脚し、妲己も600年前「末喜」だったころにはすでに金鰲を離れていた。

そのため聞仲と妲己は金鰲島では面識がなく、趙公明とは知り合いだったが通天教主門下の同僚ではなかった。

十天君からも「格下」呼ばわりされており、仙人としてのキャリアは比較的浅いほうである。

  • 王奕=王天君が金鰲島に移籍したのは200年前だが、彼は崑崙に長く在籍していたので問題にはならなかったようだ。

性格冷静かつ慎重、同時にの精神力と矜持を持つ硬骨漢。

何事においても「殷の繁栄と安寧」を第一とする、殷へのゆるぎない忠誠心を持つ。

執政・軍事共に有能な一方、非常に頑固で融通が利かない。そのため、豪快で大雑把な黄飛虎とは親友でありながら公私でよくぶつかっていた。

自分の目的のためならば、たとえ味方や故郷といえども一個の駒とみなす冷徹さを持つ一方、本質的には誰よりも人間を愛し、人間の行く末を思う不器用な優しさを持つ。

また、最終的には金鰲島をも見限ったものの「(育ててくれた恩義は)あるとも!」と断言し、通天教主に対しては心が壊れてからも敬語を使い続けるなど、冷徹さの底にも熱情を失うことは無かった。


たった一人で二つの仙界を滅亡寸前に追い込んだほどの作中屈指の強敵として登場し、申公豹とともに実質的な太公望ライバル的存在。

同時にその無骨な生き様ゆえに、多くの読者を虜にした。

彼自身は物語の途中で退場するが、その圧倒的な実力のインパクトは物語終盤になっても陰りを見せず、能力インフレの著しいジャンプ作品の中で「最後まで株を下げなかった中ボスキャラ」としても評価が高い。


ただ、作中でも一度はっきり指摘されているが、基本的に仙道の力をもって特定国家に肩入れしたいという彼の願望は仙人の倫理観からいえば受け入れられるものではない。

妲己などの周りがより酷いだけであって彼の干渉も肯定されるべきものとして書かれてはいない。


聞仲からしてみれば仙人としての力もあくまで殷のためのものであり、仙人の倫理感、価値観などといったものは一顧だにする価値のないものでしかないのである。殷のことで思い悩み修業をし、殷のことを考え仙人となり、殷の力となるために仙人としての力を奮うのが聞仲のあり方であり、俗世を離れ自己を昇華させていくといった仙人の価値観とは異なり、あくまで一個人としての殷とのつながりを大切にしていた。


関連タグ

封神演義 アンチヒーロー


余談

後に、前野智昭氏は、黄氏を演じた小松未可子氏と結婚しました。

コメント

コメントはまだありません

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

  • 【FGO×封神】微睡理想中原 殷

    第二節 蝕甚の会商

    ※クロスオーバー注意 続きました。そろそろどちらのファンの方からも怒られる気がしていますが、とりあえずもう少し続きます(予定は未定)。 また、登場キャラが増えてきてタグが不親切になっていますが、とりあえず彼らがこれからのメインです。 この前気がついたのですが、いつの間にかフォウさんがログアウトしてますね。彼はレイシフトしてません。カルデアの中をふらふらしていると思われます。 表紙はこちら【https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=52313888】よりお借りしたものに文字を入れました。
  • 遠ざかるリアル

    原作を読んで、それから光栄の封神演義に手を出しました。どっちも趙聞要素が半端なくて頭の中がぐじゃぐじゃです。とりあえず今回はフジリュー先生の趙聞で。飛虎聞前提ですが、苦手な方はご注意ください。
  • 華燭

    Twitterの素敵タグに便乗して書かせていただいたものです。ひこぶんが神界で結婚します。
  • AN EPITAPH -黄 金 の 墓 標 -

    飛虎が殷に造反した後、朝歌に一人残された聞仲の話で、黄家との思い出の話です。
  • 普賢と他のひとたちまとめ

    一雫

    「一雫の汗を目で追う普賢」というお題をいただきました。ありがとうございます! お相手、シチュエーション問わずとのことでしたので、普段汗などかかなさそうな方々で5編。 ・聞仲 ・雲中子 ・玉鼎 ※玉普。いたしている表現がありますのでご注意ください。 ・哪吒 ・文殊 「普賢、ダメだろう始祖の威厳が…」
  • 修羅

    封神演義で紂王×聞仲の話です。昔書いたものを少し手直ししたものです。 暗めですので苦手な方はご注意くださいませ。
  • 【封神演義】ジャンルまとめ

    【封神演義】『黄飛虎、不味い団子で泣く』4

    黄飛虎語る昔の話。完結。後日談とオマケ編。 時間軸多少乱れ気味。蛇足付。 詳細は前の作品を参照してください。 『黄飛虎、腹に穴が開く』 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7701414 の裏側にあたるのでメインは若い頃の話になります。 アンケートつけておくのでよろしくお願いします。 お題箱など設置してみました。 なにかありましたらプロフィールからお気軽にどうぞ。 タグ追加などはご自由にどうぞ。 投稿後に修正などがこっそり入ることがございます。ご了承下さい。
  • 【飛虎聞】花梨に満ちる

    若飛虎が聞仲に告白する話。 *6月4日に少し修正。 *日本人ではないので、間違ってる表現もあると思います。よろしくお願いいたします。
  • 線路上の邂逅【封神演義・聞仲+黒麒麟】

    転生パロ注意。特に黒麒麟が人間になってます。  彼らは転生とかすると物腰が落ち着きすぎて老けて見られるタイプだと思う。
  • 落日

    昔のかなり短めのSSを発掘したので。 封神の飛虎聞前提の話で、でも出てくるのは聞仲と太公望のみです。
  • 天化と聞仲

    飛虎聞前提の聞仲様と天化の話です。仲良くさせたい二人…かわりに飛虎がやきもち焼きになってしまいました。聞仲様は嘘はつかないけど、しれっと遊びに行ってるくらいはあると面白いなとか、色々妄想が広がり…
  • 背中あわせの時間

    「流れる」の中にちょろっと書いた過去話を膨らませてみました。タグつけてくださった方に捧げます(*´ω`*)  7/6 またまたタグありがとうございますーー!!(ノД`)・゜・。普通の人です…でもとっても嬉しいです!(こんなことはじめてなのでドキドキしています…)これからも頑張ります!
  • 高く飛ぶ雲雀の行く先は

    聞仲と蝉玉。CPものではありません。まだ蝉玉が殷のスパイだったころの話。
  • もしもー

    ChineseRemainderTheorem-存在する唯一の解-より再公開。一部改訂。
  • 先ず助けるは、己から。

    先ず助けるは、己から。《2》

    【武成王府護衛部門警備課勤務の衛士・陸さん(仮名)視点でお送りする前回のあらすじと、とくとくえによる未来視】 たしか先月くらいだったかなぁ〜。武成王が私達門前警備担当を集めて仰ったんです。 「えっと…その…明日からウチの息子が俺宛に届け物をする事になった。届け物っても、仕事で使うものじゃねぇ、はっきり言うと私物だ。もしかしたら明日以降暫く続くかもしれねぇ。中に入れる訳にはいかねぇから、門の前で受け取ってくれ。」 って、ちょっと照れ臭そうに。意外でしたよ。武成王は勤務中にプライベートな話題を持ち込まない方ですからね。私ね、ホッとしたんです。武成王って人間離れしてるじゃないですか、色々と。何と言っても、あの聞太師とやりあっちゃうんですから。 これは私の憶測ですがね、聞太師は武成王にゾッコンフォーリンラブですね。だって黄飛虎様が武成王になられてから、しょっちゅう武成王府に来られるんですよ。前任の武成王の時は必要最低限だったのに。しかも来られた時ね、眼がね、すんごくキラキラ輝いているんです。「早く武成王に逢いた〜い!」ってオーラがダダ漏れ!武成王は一体どんな手を使って聞太師を丸め込んだんでしょうね。 話が逸れましたね。とにかく武成王は私達とは住む世界が違うと思ってたんです。けどね、この方も私達同様家庭があって、子供のことを話す時は顔が綻ぶんだなって。武成王は続けて、こうも仰いました。 「門前に息子が来たら、一般の来客と同じ対応をしてくれ。特別扱いはするなよ。タダでさえ忙しいのに仕事を増やしちまって、すまねえな。よろしく頼む。」 そう言って、深々と頭を下げられました。一応申し訳ないって気持ちはあるんだなっていうのがわかりましたよ。 でもね私はね、本音は「余計な仕事を増やしやがって」って思ったんです。こっちだって忙しいんですよ!?公務ならまだ割り切れますが、これはプライベート寄りの案件でしょ?身内なんだなら、型に嵌めずテキトーに受け渡しすれば良いのにって。 でもね、でもですよ!実際に天化様にお会いしたら、そんな考えが一気に吹っ飛びましたね!天化様ね、チョーーーーーーーーーカワイイんですよ!!あんなムサ苦しい顔の父親から、何であんな可愛い子供が生まれるんですか!?反則でしょ!!え?天化様は母親似?あー…なるほどね。武成王の奥方は相当美人なんですね。羨ましいな〜。 ほら、私達門番はさ、普段はオッサン相手に仕事をしている訳ですよ。だから、天化様の存在は一種の「癒し」なんです。大人がするような口上や所作を1つ1つ、間違えないように頑張るあの姿!もうね、私の胸はキュンキュンしっぱなしですよ!!想像するだけで…あぁ、天化たん可愛いよ天化たん…ハァハァ…。 あ、勘違いしないでくださいよ!私はこの通り正真正銘のショタコンですが、現実との区別はしてますから!!天化様も可愛いけれど、一番可愛いのは我が息子ですからね。え?私に息子がいるのが意外だって!?心外だなぁ。いるんですよ、最近変声期を迎えた息子が。 その息子がね、普段は私の事をうざいとか言ってますがね、妻によると私のいないところで言ったらしいんです。「俺も、オトンみたいに将来は殷の為に働きたい」って。私はね、嬉しかったんです!我が家系は代々殷王朝に仕えてきましたからね。息子にも私と同じ血が流れてるんだなって。もしかしたらウチの息子と天化様は将来一緒に働くかもしれませんね。その時は協力してこの殷を、更に発展させて欲しいものですね! おっと、そろそろ文字数が多くなってきましたね。ではここいらで前回のあらすじに入りますね。 そういうわけで天化様は毎日竹簡を、武成王府の門番である私達のところに届けてくれるんです。私が思うに、親の仕事に憧れていて、少しでも自分も関わりたいと思っているんでしょうね。ある日、いつものように天化様が私に竹簡を渡そうとされた時、丁度武成王が外回りから帰られたんです。天化様は武成王に直接竹簡をお渡しになろうとされたのですが、何故か武成王は天化様を無視されてそのまま此方に向かわれます。 ショックを受けて動けないでいる天化様の前に、休暇中の聞太師が現れます。事の顛末を見られていた聞太師は、天化様から竹簡を奪うように取り上げると、自分が武成王に竹簡を渡そうと、武成王を追って此方に向かわれます。 聞太師は天化様への優しさからこのような行動をとったわけではございません。むしろその逆で、聞太師は天化様に良い印象を持っていません。天化様は聞太師が努力しても得られない「武成王と同じ血」を持っていますし、武成王の子であるが故に愛されていますからね。武成王にゾッコンフォーリンラブな聞太師からすれば面白くない訳です。聞太師は天化様に借りを作る事で、少しでも優位に立ちたかったんでしょうね。ホント大人気ない。 天化様も同様です。聞太師は天化様が努力しても得られない「武成王と肩を並べられる実力」を持っています。竹簡は天化様と武成王を繋ぐ大切な物なので、それを「聞太師に」取られた事は相当悔しかったに違いありません。あぁ、天化たん頑張れ!オジサンは天化たんの味方だお!! …そんな御二方を中心に、この物語は進んで参ります。果たして御二方はこの先どうなるのでしょう!?竹簡は無事に武成王のもとに届くのでしょうか!?? ではそろそろ仕事に戻りますね。ご静聴ありがとうございました! 〈遠い未来、天化と陸(仮名)の息子は出会う。殷王朝滅亡時、紂王との一騎討ちの後で…〉
  • 天上遊戯

    趙公明リターンズ。 『天上茶会(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9396731)』と同じノリのアホなコメディーです。単作で読めます。しばらく真面目な話が続いたのでギャグに走りたくなりました。会話文ばっかり。 主な登場人物は毎度お馴染み聞仲&黄飛虎。その他天化くんと道徳さんが巻き込まれたり、四聖が乱入したり。 同じ工場で飛虎聞を生産しているためややこしいですが、本作の聞仲と飛虎は原作通り親友です。とはいえ飛虎聞脳の人間が書いている代物であることをご留意いただければ助かります。 もれなくキャラ崩壊してますんで心の広い方以外はそっとお引き返しくださいませ。
    16,534文字pixiv小説作品
  • 蘭英さん、時間です。

    蘭英さんが好き勝手に張奎くんと聞仲様を使い、変な映画を撮るようです。
  • 【飛虎聞】嘘

    *飛虎聞* 原作。記憶を失った飛虎x片思いの聞仲 日本人ではないので、間違ってる表現もあると思います。よろしくお願いします。
  • 落暉、のちの暁天

    封神台にて殷の滅亡を見届ける聞仲、黄飛虎、黄天化の三人。 メインテーマは聞仲と飛虎の友情です。友情のつもりですが距離はわりと近めなのでブロマンスすら苦手という方はお読みにならないのが吉。 文章がヘッタクソでも、妄想捏造濃縮還元100%でも笑って許してくださる方だけどうぞおいでませ。
    11,572文字pixiv小説作品

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

おすすめ記事

pixivコミック 週間ランキング

  1. 1

    【表紙】雪広うたこ 【漫画】朝賀 庵/ASH/ウエハラ蜂/蝦夷森わに/小道明奈/samesuke/シータコマーチ/嶋次郎/世禕/タロ名/ととふみ/外岡もったす/ながべ/はかた/花森玉子/榛名ハル /ホームラン・拳/梁阿渣

    読む
  2. 2

    一桔群青

    読む
  3. 3

    漫画:柑奈まち 原作:りったん,漫画:月結草 原作:花散ここ,漫画:こっこ 原作:有沢真尋,漫画:夜渡よる 原作:丹空舞,漫画:黒渕かしこ ネーム構成:薄灯森 原作:ミズメ

    読む

pixivision

カテゴリー