概要
『封神演義』に登場する道士。
殷の佳夢関を守護する巨漢の四兄弟で、上から順番に
- 魔礼青:長槍の使い手。地水火風の符印が記された「青雲剣」を所持し、これを振るうと幾万の矛が乱舞する黒風と空を飛び回る火炎が生じ、敵対者を討つ。また、空を飛んで敵を撃つ玉の腕輪も用いる。
- 魔礼紅:方天戟の使い手。傘の上に祖母禄・祖母印・祖母碧・夜明珠・碧塵珠・碧火珠・碧水珠・消涼珠・九曲珠・定顔珠・定風珠という宝玉で“装載乾坤”の字が象られた「混元傘」を所持し、これをかざすと日月は光を無くし、回転させれば天地は激しく鳴動する。また、敵の宝貝を吸い寄せて無力化する力も備える。
- 魔礼海:槍の使い手。地水火風の四弦が張られた琵琶(碧玉琵琶)を持ち、これをかき鳴らすと一帯が風と炎に包まれる。
- 魔礼寿:双鞭の使い手。白鼠に似た小さな獣「花狐貂」を豹皮嚢の中に飼っており、これを嚢から空中へ放せば両脇に翅を生やした象ほどの大きさの怪物に変わり、敵対者を襲って喰らい尽くす。
となっている。
周との戦いで戦死した後に四天王とされ、後の仏教の四天王となった。『西遊記』では天界で暴れる孫悟空を捕えるために登場しており、宝貝も『封神演義』のそれを踏襲している。
つまり紅くんは李靖と融合し、毘沙門天として七福神の一柱となったことになる。なんだかなあ。
藤崎版
四聖に匹敵する実力を持ち、手段を選ばない戦いをする。四人とも、妖怪仙人。
周の首都豊邑を襲撃し、大きな被害をもたらした。
人を巻き込むことを何とも思わない残虐な性格である一方、仲間意識は強いらしく、危機の際には互いを気遣うシーンもある。
正体は鸓(ショウ)という四つ首の幻獣。
魔礼青(まれいせい)
四兄弟の長兄:口を隠していて眼光が鋭い。冷酷な性格。振るうと実体のある刃の残像を残す青雲剣を使い一度は黄天化を破る。
魔家四将の長男格。
魔礼紅(まれいこう)
四兄弟の次兄:長髪に鉢巻をしている。受け止めた攻撃を跳ね返す傘の宝貝:混元傘を使い、味方の防御と敵の攻撃を反射させてのカウンターを用いて太公望たちを苦しめる。
魔礼海(まれいかい)
四兄弟の三兄:宝貝:黒琵琶を持ち音で神経をかく乱し、敵を思いのまま操る事ができる。
魔礼寿(まれいじゅ)
四兄弟の末弟:マスクをかぶっている。巨大な鯨の形をし、食ったものを強力な胃酸で即座に溶かす生物型宝具:花狐貂を持つ。愉快犯的な面がある。