概要
今でこそ、総ての物体は分子やそれを構成する原子などで形作られていることは子供でも知っているが、古代の人々は「物体を構成する最小の単位」とは何かを考え続けていた。
古代ギリシアにおいてそれは「アルケー」と仮称され、タレスは水、ヘラクレイトスは火、クセノパネスは土、アナクシメスは空気であるとした。それを統合して、エンペドクレスは地・水・火・空気の四元素こそがアルケーであると考え、プラトン、アリストテレスはそれをさらに膨らませていった。
こうして西洋では「地水火風こそが万物の根源なのだ!!」と言う認識になり、後発の錬金術もここから生まれていった。
一方、インドでもこの四大元素が世界の根本であるという認識は存在し、それに「虚空」を合わせた五大元素説が唱えられるようになった。日本では陰陽五行が主体ではあるが、宮本武蔵の著作「五輪の書」は、それぞれ地水火風+虚空に該当する書名になっている。
※その他、関連キャラクターなどについては「四大元素」を参照。