概要
師匠は崑崙十二仙のひとり、文殊広法天尊(=のちの世では文殊菩薩になったとされる)。
李靖(のちの托塔李天王=仏教の毘沙門天)の長男で、出番はとっても少ない。
『西遊記』にも登場するが、弟二人(観世音菩薩の弟子と悟空のライバル)が活躍しすぎて完全に空気である…。
所持する宝貝は『遁竜椿(とんりゅうとう。とんりゅうしょう、とも)』。
金属製の三本の輪で、標的の体に向けて投げると、輪投げのように相手の体にかぶさってその脚部・腰周辺・上半身などといった体の三点を一気に絡めとって絞め上げ、動きを封じる捕獲用の宝貝。
藤崎竜版
原作同様、目覚ましい見せ場をもらえるようなことはほぼなかったが、
仙界大戦序盤の蒼巾力士軍団による崑崙山襲撃において、迎撃に出た哪吒が背後から不意討ちを受けそうになった際、木吒との連携でその敵機を撃破して哪吒を救うという一幕があった。
宝貝は原作小説と同じく遁竜椿。
何かと独自解釈や設定変更などで形状・機能・名前などが原作からガラッと変わりがちなフジリュー版封神演義においては珍しく、原作そのままの形や機能で登場している。