概要
武門で有名な伊勢平氏の棟梁。
白河院の寵臣、鳥羽上皇の近臣として活躍し、数々の朝廷への寄進・造営によって武士として初めて院の御所への昇殿を許された人物。
最終官位は正四位上刑部卿。
北面武士・追討使をし、諸国の受領を歴任、日宋貿易にも力を入れて巨万の富を得、平家繁栄の基礎をきずいた。(嫡男・清盛は後に父・忠盛の政策を受け継いで「大輪田泊」(現在の神戸)を築き、日宋貿易の拠点としている)
「富累百万、奴僕満国、武威軼人」と言われる一方で、歌人としても知られる。
和歌を好み、多くの歌会・歌合に参加し、「久安百首」や家集『平忠盛集』などを遺す。
以上の事から、文武両道の肝のすわった大人物であったようである。
『平家物語』では巻第一の「殿上闇討」で登場。家人の平家貞とともに出世を快く思わない貴族たち相手に剛胆ぶりと機転と格の違いを見せつけた。
関連人物
平正盛 - 父。
平忠正 - 弟。
藤原宗子(池禅尼) - 妻(正室)。
平清盛 - 嫡子。
平家盛 - 次男。
平経盛 - 三男。
平教盛 - 四男。
平頼盛 - 五男。
平忠度 - 六男。
関連タグ
2012年度・NHk・大河ドラマ…平清盛(大河ドラマ)では中井貴一が演じている。