概要
熊本県出身で警察官の父と、奈良県出身で旧家の生まれである母との間に生まれる。
高校卒業後、友人の誘いでJACの養成所オーディションを受けて合格。もともと運動神経が良かったためメキメキと頭角を表し、1984年にJAC14期生としてデビューを果たす。この頃は真田広之の付き人をしていた。
5代目坂東玉三郎の舞台で黒衣を務めた際「あなたは芝居心があるからお芝居をしなさい」と勧められ、本格的に(アクションではない)俳優を目指そうと思うようになり、1987年にJACを退団。
退団後は主に舞台演劇で活動。
1996年の『ピュア』でテレビ界でも注目されるようになり、2000年の『やまとなでしこ』にてブレイクを果たす。以降はテレビドラマや映画にも多く出演するようになり、2005年の『ALWAYS 三丁目の夕日』などで映画俳優としても評価されるようになった。
現在も舞台からテレビ、映画まで幅広い分野での活動を続けている。
誠実な紳士、冷静だが熱い上司、腹に一物抱えたクセモノ、ひょうきんで気のいいおじさんなど、様々な顔を見せる変幻自在な演技力に定評がある。徹底した役作りを心がけ、体重の増減や役ごとの姿勢の変化、声の出し方まで役ごとに大きく切り替えて演じている。
主演はもとより、ライバル役や脇で存在感を放つキャラクターを演じる機会が多い。
ダンディな声も特徴であり、ナレーターとしてEテレなどの番組に参加している。
実家の近くに甲子園球場があり、姉がウグイス嬢を務めていたとのこと。また自身も阪神タイガースのファンであることを公言しており、小学校から高校まで野球をしていたという。
なで肩である。主演を務めた舞台『才原警部の終わらない明日』では、コードネーム「なで肩」と呼ばれていた。
真田広之のことは今でも尊敬、もとい畏敬しており、対面するとすぐ付き人時代の気持ちになってしまうため共演NGであるという。また、『犬死にせしもの』の現場で佐藤浩市にも色々な意味で「可愛がられた」ため同じ理由で共演NGとしているらしい。仲の良い椎名桔平と飲みに行った際に、佐藤が後から現れたため、酔っていたにもかかわらずその場で直立不動の状態になった、というエピソードを本人が語っている。
私生活では2013年に一般女性と結婚している。
BS実況での不思議な人気
CMにも多数出演しているが、中でもネット上でよく話題に挙げられるのは、2013年〜2017年に放送されていたアクサ(アクサダイレクト)のCMであろう。
特に、2014年〜2015年にBSフジで「おへんろ。」が放送(再放送含む)されていた際、あまりにもよくこのCMが頻出するため、「おへんろ。」には一切出演していないのに実況スレ内でAA化されたのみならず、他のAAと合成されるなどブームが広まっていった。なお、AAは堤本人に全然似ていなかったりする。
現在は「おへんろ。」の放送も終了し、アクサの同CMも流れなくなってしまったが、堤のAAは実況スレでの文化の一つとして定着している。
出演作
大河ドラマ
- 1988年度NHK大河ドラマ「武田信玄」(武田義信役)
- 1991年度NHK大河ドラマ「元禄繚乱」(高田郡兵衛役)
- 2003年度NHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI 」(本位田又八役)
- 2021年度NHK大河ドラマ「青天を衝け」(平岡円四郎役)
連続ドラマ
- 「やまとなでしこ」(2000年)(中原欧介役)
- 「GOOD LUCK!!」(2003年)(香田一樹役)
- 「スーパーサラリーマン左江内氏」(2017年)(佐江内氏役)
- 「妻、小学生になる。」(2022年)(新島圭介役)
- 「ファーストペンギン!」(同年)(片岡洋役)
映画
- 「着信アリ」(2004年)(山下弘役)
- 「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年)(鈴木則文役)
- 「クライマーズ・ハイ」(2008年)(悠木和雅役)
- 「容疑者Xの献身」(同年)(石神哲哉役)
- 「俺はまだ本気出してないだけ」(2013年)(大黒シズオ役)
- 「土竜の唄」(2014年)(日浦匡也役)
- 「DESTINY 鎌倉ものがたり」(2017年)(本田役)
- 「銀魂2 掟は破るためにこそある」(2018年)(松平片栗虎役)
- 「砕け散るところを見せてあげる」(2021年)(蔵本玻璃の父役)
- 「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(同年)(宇津帆役)
ゲーム
ナレーション
- NHK「もふもふモフモフ」
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