概要
日本の医師でもある作家、大鐘稔彦による小説。2005年に栄光出版社より刊行。のちに幻冬舎文庫からシリーズが刊行される。
2010年6月に映画化。監督は成島出、脚本は加藤正人。主演は堤真一。
作中の手術シーンは、実際に生体肝移植を執刀している医療チームが監修しており、忠実な再現がなされている。
2019年1月、WOWOW制作で連続ドラマ化。滝沢秀明主演、全8話。
あらすじ
1989年、まだ臓器移植の法制化が進んでいない日本は、移植手術が行なわれるのは当分先であると考えられていた。大学病院に依存し、外科手術ひとつまともに出来ない地方病院『さざなみ市民病院』へピッツバーグ大学で高度な外科医術を身につけた当麻鉄彦が第二外科医長として赴任する。アメリカで研鑽を積んできた当麻の姿勢は周囲の反発を招く一方、腐敗した病院に風穴を開けていく。