『風光る』とは
- 春の季語。暖かく、日差しが強くなる季節の、風も輝くように思える様子。本頁で説明。
- 渡辺多恵子による新撰組を題材とした少女漫画のタイトル。本頁で説明。
- 七三太郎による甲子園を題材とした野球漫画のタイトル。本頁で説明。
季語としての『風光る』
江戸時代後期以後に生まれた春の季語。
歳時記によれば
「うららかな春の日にやわらかな風が吹きわたるその明るさをいう。
春になると、陽の光も強くなり、吹く風もきらめいて風にゆらぐ風景もまばゆく明るい。それを風が光ると感じたのである。
いきいきと輝く自然の陽光と風の様相は、どこか希望や青春の息吹、新しさを感じさせる響きがあり、生々の気に満ちていて、現代人の心をとらえるものだろう。」
とある。
主観により、鋭く輝く感じを指したり、柔らかに光る感じを指したりする。
他に、春に吹く風を表す季語としては「春風」「東風(こち)」などが代表的である。
渡辺多恵子による『風光る』
渡辺多恵子による、新選組を題材とした少女漫画。『月刊flowers』にて連載中。ドラマCD化もされた。
作中での「しんせんぐみ」は「新選組」表記。
ストーリー
主人公の富永セイは長州浪人に父と兄を殺された。セイは仇討ちのため、神谷清三郎と名乗り、性別を偽って新選組(当時は壬生浪士組)に入隊し、沖田総司や斎藤一達とともに、新選組隊士として幕末の時代を生きようとする。
七三太郎による『風光る』
原作七三太朗、漫画川三番地による野球漫画。1990年から2006年にかけて月刊少年マガジンで連載された。第16回講談社漫画賞受賞。コミックスは全44巻。
舞台が甲子園に移ってから(単行本28巻から)は『風光る~甲子園~』とタイトルが変更されている。
ストーリー
主人公・野中ゆたかは、万年1回戦敗退の弱小校・多摩川高校野球部に在籍する補欠選手。そんなゆたかの特技は野球選手のモノマネ。
あるとき多摩川高校に、OBで甲子園出場経験のある君島が監督として赴任して来た。君島は、ゆたかのセンスに目をつけ、4番で投手という重要なポジションを任せる。当初は戸惑っていたゆたかだが…?