概要
本名は「成合雄彦(なりあいたけひこ)」。
1967年(昭和42年)1月12日生まれで、鹿児島県大口市(現:伊佐市)出身。血液型はB型。
子供の頃から絵を描くことを好み、高校の終わり頃から漫画家になることを意識するようになり、幼少期から特に好きだったのは水島新司の『ドカベン』で、他にも影響を受けた作家に池上遼一や小林まことなどを挙げている。
高校3年生のときに芸大への進学を前提に美術予備校の夏期講習を受けたが、「金がかかる」という理由から進路変更して地元に近い熊本大学に進学する。
その後、20歳の時に週刊少年ジャンプに投稿した作品が編集者の中村泰造の目に止まり、本格的に漫画家の道を歩むため、昭和62年(1987年)に大学を中退して上京し、当時『シティーハンター』を連載していた北条司に弟子入り、アシスタントを10ヶ月ほど務めた。
そうして漫画制作の基本的な技術を身につけ、翌年に投稿作品『楓パープル』が第35回手塚賞に入選し、漫画家としてデビューした。
小・中学校時代は剣道部に所属し、高校時代に当時はまだマイナーなスポーツだったバスケットボール部に入部して主将を務めた。
この経験が、彼の代表作である『スラムダンク』や『バガボンド』の創作に大きく関わっているとされる。
ちなみに最近は空手もはじめたらしい。
ちなみにスラムダンクでバスケットボール漫画に金字塔を打ち立てたが、井上によればスラムダンク以前はマイナーなスポーツゆえにバスケットボール漫画は成功しないと言われていたとのこと。
作品
連載
短編
- 楓パープル
- 華SHONEN
- JORDANみてーに
- 赤が好き
- BABYFACE
- ピアス
- I LOVE THIS GAME
作風
仕事の流儀にて井上本人が明かしているが、小さい頃に九州にいる祖父から「髪の毛が上手」だ褒められてから絵に力を入れるようになっている。
『バガボンド』では毛筆を使い、髪の毛一本一本すら生きているような躍動感を生み出した。
作品に対して一切妥協を許さない、まさに職人ともいうべき心を見せている。
都市伝説
ネット上で「同人誌は発展性のない内輪の遊び」という発言や自身にファンから18禁BL同人誌が送りつけられた等のエピソードがが知られているが、真偽およびソースは不明であり、現状では「ネットで語られる都市伝説」といえる。
念のため言うが…
実際のところ、井上本人がMAD動画や一から描いた二次創作絵などの禁止、制約を明言したという情報は確認されていない。
余談
- 「『スラムダンク』を始めたころ、思い描いていた願望が2つ叶いました。1つは取材と称してNBAのファイナルをアメリカに見に行くこと。もう1つはバルセロナ五輪 を、これも取材と称して生で見ること。大変感謝 してます」との井上の言葉がジャンプに掲載されている。
続けて「次は日本チームの五輪出場が見たい。『スラムダンクを読んでバスケを始めた』 という子供たちが、大きくなってやってくれたら...... オレは泣くぞ」と書いている。
くしくも2023年バスケットボールW杯にてその3つ目の夢が叶うこととなった。