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概要
本名:小林誠(1958年5月13日~)
楳図かずおのファンで、小学生時代から盛んに恐怖漫画を描き、中学生時代には『りぼん』(集英社)の新人賞で努力賞となる。高校時代は柔道部だった。
高校卒業後に上京し、望月三起也に頼み込んでアシスタントにしてもらったが、仕事がきつく「2ヶ月だけ」で辞めた。
1978年、恐怖漫画家としてのデビューは諦め、『格闘三兄弟』で第20回週刊少年マガジン新人漫画賞を受賞。「週刊少年マガジン」(講談社)に掲載されデビューを飾る。
格闘技(主にプロレスと柔道)、リアルな猫と女性の描写、独特の間があるギャグ描写に定評がある。
代表作は『ホワッツマイケル』『1・2の三四郎』『柔道部物語』。
格闘技好きであり、作中に実在するプロレスラーらが多数出演し、親交を持っている人物も多い。
作品の中では、作品の垣根を飛び越えて人物が登場したり(スターシステム)、パロディやお約束が多い。
全盛期では、たびたび原稿を落としては休載させてしまっており、「冨樫仕事しろ」の、ある意味元祖的存在である、とも言われている。
(但し作品自体は完結させており、また現在ではこのような事態は起こらないと思われる。多分)
そしてネットスラングの一つである「ちくわしか持ってねえ」の実質的な生みの親でもある。
(元ネタは『ホワッツマイケル』から)
作品
三四郎シリーズ
「東三四郎」を主人公としたシリーズ。
『1・2の三四郎』
「東三四郎」の高校生時代と、新人プロレスラー時代を描く。
『1・2の三四郎2』
「東三四郎」の「プロのプロレスラー」としての物語。
『格闘探偵団』
「東三四郎」が何故かプロレスのリングを降りた、「私立探偵」物語。
柔道もの
『柔道部物語』
『JJM 女子柔道部物語』
日本初の、女子柔道金メダリストとなった恵本裕子をモデルとした「神楽えも」が主人公の、『柔道部物語』女性版。
現在「イブニング」にて連載中。
猫もの
『What's Michael?:ホワッツマイケル』:小林まことの飼い猫をモデルとした「マイケル」が主人公の作品。
『What's Michael? 9巻め』
女性主人公
『ガブリン』 「mimi」版
『ちちょんまんち』:女性の登場人物がほぼフルヌードであり、内容が激しく18禁なので注意。改題して加筆訂正した『天国への階段』も存在する。
長谷川伸シリーズ
「長谷川伸」の戯曲を原作としたシリーズ。他の小林まこと作品のキャラクターが多数「出演」した、「スターシステム」作品となっている。
『関の弥太ッペ』
『柔道部物語』の主人公、「三五十五」が「関の弥太っぺ」を演じる。
『沓掛時次郎』
『へば!ハローちゃん』の登場人物「雨竜光二」が「沓掛時次郎」を演じる。
『一本刀土俵入』
『三四郎シリーズ』の登場人物「成海頁二」が「駒形茂兵衛」を演じる。
『瞼の母』
『三四郎シリーズ』の主人公「東三四郎」が「番場の忠太郎」を演じる。
その他
『シロマダラ』
「小林まことの休載癖」が始まってしまった原因ともなった、「伝説の未完の作品」。
『それいけ岩清水』
『三四郎シリーズ』の登場人物「岩清水健太郎」の「兄」が主人公のギャグマンガ。
『I am マッコイ』
『闘魂プロダクション』
『マンガの描き方』
『青春少年マガジン 1978~1983』
小林まことのデビュー当時の出来事を書き綴った「自伝的作品」。
同時期にデビューした「同志」であり、早世した「小野新二」と「大和田夏希」についても描かれている。
関連リンク
KONBAYASHI LAND | 小林まこと 公式ウェブサイト