我々はただひとつのことだけを考えるんだ!
この戦いに勝って地球へ…
地球へ行くと!
概要
「マンガ少年」(朝日ソノラマ)において1977年1月号から1980年5月号にかけて連載された。新装版全3巻。
ラジオドラマ・アニメ映画・テレビアニメ化された実績がある。後述。
本来なら、ひおあきらとの合作(ひおはメカニックデザインを担当)になる筈だったが、ひおが『超電磁ロボコン・バトラーV』のコミカライズの執筆を優先したため、竹宮単独の作品となった。
林ふみのによる外伝漫画『地球へ…~青き光芒のキース~』が存在する。「月刊Gファンタジー」(スクウェア・エニックス)にて2007年6月号から連載された。全2巻。
こちらは後述のテレビアニメ版絡みで執筆されたもの。
ストーリー
現代から遠く離れた未来、S.D.(Superior Dominance)の時代。
人類はスーパーコンピュータによる完全な管理の下、子供を教育する専用の惑星と、社会を営む大人の惑星とに分かれていた。
地球から遠く離れた植民惑星アタラクシアで育った少年ジョミー・マーキス・シンは、目覚めの日(14歳の誕生日)の数日前から不思議な夢を見ていた。
そして目覚めの日、成人検査と呼ばれている洗脳から、夢に出て来たその若者ソルジャー・ブルーに助けられることになる。
ミュウ(種族)
現生人類(ホモ・サピエンス・サピエンス)とは異なった新人類。
英語ではMuと書く。
虚弱体質で身体障害を持つ事が多いが、その分非常に長寿で、思念波エネルギーを操ったりできる。
ミュウだと判明した者は即座に抹殺されるが、かろうじて生き延びた者達はソルジャー・ブルーのもとに集結し、コミュニティを作って生活している。
登場人物
※CVに関してはアニメ映画/テレビアニメ(単独表記はテレビアニメのCVのみ)
- ジョミー・マーキス・シン(CV:井上純一/斎賀みつき)
- キース・アニアン(CV:沖雅也/子安武人)
- ソルジャー・ブルー(CV:志垣太郎/杉田智和)
- トォニィ(CV:古谷徹/杉山紀彰)
- フィシス(CV:秋吉久美子/小林沙苗)
- ジョナ・マツカ(CV:薬師丸ひろ子/高城元気)
- セキ・レイ・シロエ(CV:神谷明/井上麻里奈)
- サム・ヒューストン(CV:石丸博也/羽多野渉)
- スウェナ・ダールトン(CV:増田ゆき)
- リオ(CV:浪川大輔)
- キャプテン・ハーレイ / ウイリアム・ハーレイ(CV:小杉十郎太)
- ゼル機関長(CV:秋元羊介)
- エラ女史(CV:織田芙実)
- ヒルマン教授(CV:伊丸岡篤)
- アルフレート(CV:寺島拓篤)
- カリナ(CV:小山茉美/久保さゆり)
- キム(CV:柿原徹也)
- アルテラ(CV:高垣彩陽)
- タキオン(CV:水沢史絵)
- タージオン(CV:折笠愛)
- ツェーレン(CV:増田ゆき)
- コブ
- ペスタチオ(CV:成田紗矢香)
- テラズ・ナンバー5(CV:増山江威子/折笠愛)
- マザー・イライザ(CV:池田昌子/折笠愛)
- グランドマザー(CV:岸田今日子/折笠愛)
- コンピュータ・テラ(CV:久松保夫)
- ミーシャ
- ロメロ(CV:伊丸岡篤)
- ユニバーサル局長(CV:河本邦弘)
- ウォン(CV:河本邦弘)
- アイハラ(CV:波多野和俊)
- アタラクシア市長(CV:安元洋貴)
- ジョミーのパパ / ウイリアム・シン(CV:松本保典)
- ジョミーのママ / マリア・シン(CV:ゆかな)
- シロエのパパ(CV:広瀬正志)
- シロエのママ(CV:宇乃音亜季)
- ナキネズミ / レイン(CV:小森まなみ)
- ナレーション(CV:若本規夫)
テレビアニメ版オリジナルキャラクター
- ブラウ航海長(CV:一木美名子)
- Dr.ノルディ(CV:小野友樹)
- ユウイ(CV:波多野和俊)
- ルリ(CV:水沢史絵)
- ニナ(CV:成田紗矢香)
- ショオン(CV:寺島拓篤)
- マヒル(CV:水沢史絵)
- ヨギ(CV:中塚玲)
- ハロルド・ベイ(CV:河本邦弘)
- シド・ヨーハン(CV:安元洋貴)
- おヤエさん(CV:増田ゆき)
- トキ(CV:安元洋貴)
- セルジュ・スタージョン(CV:岡本信彦)
- グレイブ・マードック(CV:成田剣)
- ミシェル・パイパー(CV:中塚玲)
- パスカル・ウォグ(CV:河本邦弘)
- レティシア・シン(CV:小林沙苗)
ラジオドラマ
1979年7月23日から7月28日までNHK-FM放送にて第1部のみ放送された。全6回。
原作者である竹宮も「出演」している。
アニメ映画
1980年4月26日に東映により公開された。アニメーション制作は東映動画(現・東映アニメーション)。
原作とかなり異なる部分(恋愛要素など)があるが、原作者の竹宮は「映画化にOKを出した時点でそれとこれとは別物と考えています」と、あまり気にとめなかった。さらに竹宮は、「自分の作品で『地球へ・・・』が最も有名になったのは、アニメ映画になったからなのでは」とも述べている
主題歌
テーマソング 「地球へ…(Coming Home To Terra)」
エンディング 「愛の惑星(All We Need is Love)」
歌・演奏 - ダ・カーポ
テレビアニメ
2007年4月から9月にかけて、毎日放送ほかTBS系列全国28局にて放送された。本来は土曜18時-18時30分に放送されていたが、放送局によっては同じ土曜でも17時30分-18時に差し替えられていた。また、1ヶ月遅れでアニマックスばかりかキッズステーションでも放送された。
実は、元々は該当時間帯で放送するつもりは無く、さらに言えばTBSや、CBCを始めとするTBS系列参加地方テレビ局でも放送するつもりでは無かったらしいが、前番組が視聴率不振のため半年で放送を止めるハメになったため、急遽ピンチヒッターとしてこの作品が放送されたそうである。
2023年3月29日にBlu-ray Disc BOXの発売が決定したことが発表されている。
主題歌
オープニングテーマ
「endscape」(第1話 - 第13話)
作詞∶TAKUYA∞ / 作曲∶UVERworld / 編曲∶UVERworld&平出悟 / 歌・演奏 - UVERworld
「JET BOY JET GIRL」(第14話 - 第24話)
作詞∶高橋瞳、mavie / 作曲・編曲∶TAKUYA / 歌∶高橋瞳
エンディングテーマ
「Love is...」(第1話 - 第13話)
作詞・作曲∶Miliyah / 編曲∶3rd Productions / 歌 ∶加藤ミリヤ
「This Night」(第14話 - 第24話)
作詞・作曲∶谷口尚久 / 編曲∶Tomokazu“T.O.M”Matsuzawa / 歌∶CHEMISTRY
関連イラスト
余談
本作のタイトルの読みである「テラ」が「寺」と同じなためか時々「寺へ…」と言うパロディが散見される。特に魔夜峰央は『パタリロ!』作中において使用したことで有名である。(アニメでも使用された)
関連タグ
竹宮惠子作品100users入り 竹宮惠子作品500users入り 竹宮惠子作品1000users入り
アクセル・ワールド:本作同様、競合するCSテレビ局で全く同じ放送時期に放送された作品。こちらはAT-Xとキッズステーション。
彼女、お借りします:本作同様、訳あって全国ネットに移行した作品。毎日放送制作ホストという点でも共通。
天保奇聞 妖奇士(2006年秋、2007年冬)→本作(2007年春夏)→機動戦士ガンダム00ファーストシーズン(2007年秋、2008年冬)