CV:
概要
惑星ナスカで、母体によって誕生した初めての子であり、後に「ナスカチルドレン」と呼ばれる者達の中心人物。
3歳の時、ある事件で昏睡状態に陥るが、12歳前後の肉体に成長して覚醒し、それ以後も急激な肉体成長を続け、最終的に成人する。
本人曰く『(ジョミーと同じ)完全なミュウ』。
ナスカで生まれた子供特有の強い思念波を持つが、精神の成長が肉体にともなっておらず精神年齢は生きてきた時間とほぼ同じでしかない。
彼にとってジョミーは『グラン・パ』(おじいさん)であり、両親以上に尊敬すべき『親』であり、目指すべきベクトルである。
だが、自分を放ってリオやハーレイと行動するジョミーに怒りを感じ、リオとハーレイに嫉妬したりしているほか、ジョミーと別れたりジョミーに嫌われたりすることを最も恐れている。
TVアニメ版では更に、ジョミーを「へなちょこ」呼ばわりしてトォニィをリーダーにしようとけしかける他のナスカチルドレンに対し、怒りを露わにして一喝する場面もあった。
キース・アニアンを2度も死の淵まで追い込んだ唯一の人物で、最初は3歳の時。
初対面から普通の人間の体毛と瞳孔ではありえないオレンジの瞳と髪の色を気味悪がられた。
幼くしてキースを無理やり自供させるほどの類稀なESP能力と高度な知能を現しており、その危険性を察知し《殺意》を向け、ジョミーに代わりキースを殺害しようとするが、特殊訓練を受けた彼に反撃され仮死状態となる。覚醒させようとしたフィシスから《彼女から逃れるために》知識と予知能力を習得し、彼女の正体すら見抜いてしまう。
この時の一連によって実母カリナが絶命に至り、それをキースとフィシスのせいだと考えている。
ゆえにキースはもちろん、キースと通じ、ソルジャー・ブルーに能力を与えられただけの人間に過ぎなかったフィシスも激しく憎悪している。
2回目はジョミーとともに地球へ降りた時で、S.D.体制の敷かれた個室でひとり眠りにおちることができなかった彼は、キースを探し出し寝室で彼を心停止状態にまで追い込む。
最後には、ジョミーへの思いを残しながら宇宙の果てへ飛んでゆく。
- 映像版での結末
劇場版
人類でもミュウでもない自分達が軋轢になると考え、いつか再び帰ること願いながらナスカチルドレンを連れて地球を離れる。
TVアニメ版
ジョミーによって後継者に指名され、三代目のソルジャーに就任。
この際に死にゆくジョミーと別れたくない一心で涙を流すも、彼に諭されて断腸の思いで脱出する。両親、恋人、そして自分を導く者といった人の絆の深さと大切さを知った彼が、その後ミュウと人類を正しく導いた様子が暗示されている。
余談
劇場版ではカリナの相手役がジョミーであるため、彼とは実の父子であった。