概要
エリートでありながら機械によって制御された社会を強く拒み、憎んでいた少年。
育英都市エネルゲイア出身のジュライ・グレード(7月生)。
TVアニメでの登場は早く幼い頃の姿が見られ、彼の象徴としてピーターパンの本が所持されている。
自分を慈しんでくれた「母」に関する記憶を成人検査で奪われた事をひどく悲しみ、テラズ・ナンバーやマザー・イライザなどの管理コンピュータへの批判を公然と口にしていた。
上級生であるキースやサムへ皮肉めいた態度を常にとる小生意気な子供でありながら、勉強に精を出してエリートとしての道を歩むという、一見矛盾しているが筋の通った行動をとっていた。
特に教授連から「コンピュータの申し子」と呼ばれるキースには敵愾心を隠さず、成績やゲームなどに張り合った挙句、初めて彼に手を上げさせるまでになった。
当のキースは気にすることなく、感情豊かで下級生に慕われる姿を観察し、サムはその恐れ知らずな姿に幼馴染を思い出していた(後にこの記憶は消去される)。
しかし母の記憶を恋しがる自分とは対照的に、過去の記憶を一切持たないキースに不審を抱いたことで彼の出自を探り出し、その過程で禁止区域へ踏み入った咎でESP検査を受けさせられる。
検査の負荷に憔悴しながらもキースへ「フロア001」へ行くよう告げ、その後ミュウの接触による混乱に乗じて練習艇で宇宙へ逃亡。
追ってきたキースの説得に応じることなく、撃墜される。