日本国憲法第25条「全ての国民は、健康的で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなくてはならない」
概要
ビッグコミックスピリッツにて2014年18号から連載されている生活保護を題材にした漫画である。作者は柏木ハルコ。手塚治虫文化賞第23回一般部門受賞。
2018年7月17日から9月18日まで関西テレビ制作・フジテレビ系の「火曜21時枠」で放送された。主演は吉岡里帆。略称は「ケンカツ」で舞台は東京都東区。
あらすじ
東京都東区役所の生活保護課に配属された義経えみるは、人の顔色が読めない性格。右も左もわからない状態で配属された保護課には、様々な事情を抱えた人物が押し寄せてくる。「生活保護は最後のセーフティーネット」という理念の元にケースワーカーとして生活保護受給者に接していくうちに、えみるは人の人生に関わるということを少しずつ学んでいく………
登場人物
義経えみる(演:吉岡里帆)
東京都東区の福祉事務所の生活保護課に配属された新人公務員。23歳。物語の主な語り部。
2係所属。もともと天然であり、マイペースなところがある。自分では「ネジが一本抜けている空気が読めない性格」と思っている。
しかし生活保護のケースワーカーとして人の生活に密接に関わっていくうち、試行錯誤をつづけていきながら徐々にケースワーカーとしてやりがいを感じていく。
栗橋千奈(演:川栄李奈)
えみるの同期。1係所属。民間にて二年務めた経験がある。理不尽を生理的に許せない性格。その性格上に冷たくみられがちだが、ケースワーカーとしての知識は同期の中でも抜きん出ている。
配属当時は独善的な面がみられ、とある対象者には障害があると分からず早々に指示書をだし、保護を一方的に打ち切ろうとしてしまったこともあった。
仕事の他にボランティアで無料学習塾で子供達に勉強を教えている。えみる達と同じ一般採用ではあるが、専門は障害児教育であり、子供には優しい。
七条竜一(演:山田裕貴)
えみるの同期。2係所属。母子家庭で育ったため働かない人物が許せない。だがその考えが裏目に出てケースワーカー配属当時は、対象者を追い込んでしまうこともあった。
初期はえみると一緒に行動することが多い。
桃浜都(演:水上京香)
えみるの同期。3係所属。温和な性格。
後藤大門(演:小園凌央)
えみるの同期。3係所属。福祉職で採用
京極係長(演:田中圭)
2係のえみる達の上司。財政への意識が高い。
半田(演:井浦新)
ベテランのケースワーカー。2係所属。えみるの指導係。コミック巻末の「生活保護Q&A」にて、しーだくんの生活保護の疑問に答える形で出ている。
沢尻
面接相談員。新規で生活保護を申請してきた者に対し面接を行う。
鹿間いるみ
単行本6巻の2年目編より登場する、新人ケースワーカー。えみるの後輩。中学、高校の時に生活保護を受けており、その時親身に接してくれたケースワーカーを見て、自身もケースワーカーになること決意した。
しーだくん
東京都東区のゆるキャラ。しだれやなぎをモチーフにしている。他にもやーなちゃんがいる。巻末では半田さんとともに生活保護について分かりやすく解説する。