概要
「河合克敏」とは、静岡県浜松市出身の漫画家である。
少年から青年へと成長していく男の子たち、少しウザいけど(おい)なんだかんだで可愛い女の子たち(しかも少年漫画にありがちな妄想的な女性像ではなく、女性読者から見ても自然なキャラ造形に定評がある)、笑点好きという作者が繰り出すコメディやギャグ、そして時にシリアス、そして彼らの間に生じるほのかな恋愛模様(ラブコメ)の描写に定評がある。
高校柔道部を舞台に、柔道をライトかつ理論的に紹介した『帯をギュッとね!』。
競艇という過酷な競技の中で生きる若者たちを描いた『モンキーターン』。
そして、それとは打って変わって、文系部活動である高校書道部を舞台に、リアルな文化系高校生を描きつつも「書道の奥深さ」を追求した『とめはねっ! 鈴里高校書道部』がその代表作となっている。
その綿密な取材力と精緻な競技の描写には定評がある(その分粗も見えやすく、うっかりを多発しそのたび読者に指摘されていたりもするが)。
遅筆としても知られ、そのため週刊誌連載において、モンキーターンでは13ページずつだった。『帯をギュッとね!』は19~20ページ連載だったものの、柔道を選んだのは着るものが柔道着だけなので書き込みが少なくて済むからだとか、髪も黒のベタ塗り(ホワイト抜きなし)、連載後期には女子キャラの虹彩すら抜いて真っ黒にしていた。肉体の描写も筋肉などは全く書き込んでいなかった。濃淡のないシンプル、それでいて精緻な画風は遅筆ゆえに生み出されたものとも言える。
出身地が出身地だけに、大の自動車、バイク好きでもあり、中でもスズキ車を気に入っていると発言している。また野球好きで中日ドラゴンズの大ファンでもある。競艇漫画を描かないかと打診されたことも、近くに浜名湖競艇場があったことがきっかけ。
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アニ×パラ(第六弾の視覚障害者柔道を担当)