概要
秋田県にかほ市出身。2016年〜2018年に少年ジャンプ+でファイアパンチを連載。2018〜2020年に週刊少年ジャンプでチェンソーマンを連載。現在は少年ジャンプ+でチェンソーマンの第2部を連載。
かつては新都社等で「長門は俺」というハンドルネームで活動していた。
作品一覧
連載作品
読み切り作品
- 庭には二羽ニワトリがいた。
- 復讐の剣
- 正義の見方
- かみひこうき
- 佐々木くんが銃弾止めた
- 恋は盲目
- シカク
- 予言のナユタ
- 人魚ラプソディ
- 目が覚めたら女の子になっていた病
- 妹の姉
- ルックバック
- さよなら絵梨
- フツーに聞いてくれ (作画:遠田おと)
作風
弐瓶勉や沙村広明などに影響を受けつつも独特なセンスを織り交ぜたハードかつダークな世界観を描く。
構図や演出などに映画的な手法を巧みに取り入れたり、様々な映画のオマージュを多用する事で知られるが、元々はあまり映画は観ておらず担当編集の林士平氏と元アシスタントの賀来ゆうじの影響で観はじめたとのこと。
「チェンソーマン」の単行本の折り返しでは「〇〇(映画のタイトル)大好き‼︎」とオススメの映画を公表するのが恒例となっている。
他にも映画に影響を受けている点として、ネーム執筆前にまず脚本を起こすという漫画家としては比較的珍しい製作スタイルが挙げられる。
2020年44号〜47号のジャンプ紙面で行われたインタビューで上手なアクションシーンの描き方について聞かれたものの、本人は「(自分は)アクションシーンが下手」と感じている発言をしており、その質問の際に「電人ファウスト」の上山徹郎や「亜人」の桜井画門、「無限の住人」の沙村広明など主に講談社などの集英社以外の出版社で活躍する漫画家の名を挙げ彼らを参考にした方がいいと語っている。(基本的にインタビューなどで自分の絵に満足していない旨の発言が多い)
また作品毎の主人公には大抵妹キャラや妹ポジションのキャラが登場し、藤本タツキ自身のTwitterアカウントも仮想の妹「ながやまこはる」を名乗っている事から「妹系キャラ好き?」疑惑があったが、本人曰く「主人公が守らねばならない存在として最も簡潔に描けるのが妹だから」とのこと。本人はむしろいじめてくれるようなお姉さん系が好みらしい。(チェンソーマン3巻発売企画、「日刊 藤本タツキ」で掲載されたインタビューより)
「このマンガがすごい!2021」や人気投票コメントではデンジやレゼ、姫野をお気に入り、思い入れがあると語っているが、一方で「ダ・ヴィンチ」2021年4月号では特にキャラクターに思い入れや好きといったことはない(パワーは描いていて楽しかった)、物語のために存在している感覚と語ってもいる。
その作風故、評価は賛否両論になりやすく、『ルックバック』では2度もセリフが修正された。またその残虐な描写や胸糞展開などからチェンソーマンに登場する怪物の名称にかけて「漫画の悪魔」の異名で呼ばれることもある。
人物
上記の通り『チェンソーマン』は世界的にも高い評価を誇っており、藤本を天才と呼んでも過言ではないであろう。しかし馬鹿と天才は紙一重、とはよく言ったものだ。実際藤本にも風変わりなエピソードが多すぎるのだ。以下列挙する。
奇行エピソード一覧
- Twitterにアカウントを持っているが、本人名義ではなく架空の妹ながやまこはる名義になっている。この為Twitter上で藤本自身について言及する際も「妹から見たお兄ちゃんの話」という体裁を取っている。因みに現在は(設定)年齢の都合で凍結されており、一時本人名義でTwitterアカウントを作成していたが、凍結が解除されたのでながやまこはる生活に戻った。
- なお、ながやまこはるが凍結解除されたら一転、フォロワー50万人を超えていた本名アカウントを躊躇なく削除する胆力を見せつける。
- 担当編集「最近、先生の関係者を騙って意味不明な言動を繰り返すSNSアカウントがあるので注意してください」→藤本「あれは僕です」→担当「……。」
- 中学生の頃に脳内で漫画雑誌を作って自身で7作ほど連載していた。連載作が最終回を迎えた時は思わず泣きそうになったという。
- 美大に通っていた頃、自分の自転車が逆さまにひっくり返されるという事件があり、実行犯の女学生から「お前の自転車をひっくり返してやったぞハハハ!」と言われて幸せを感じた事があるという。
- デビュー前は「漫画家になるか死ぬか」という覚悟でもって漫画家を目指しており、アルバイトをする代わりに短編を描いた賞金で生活していた。
- 「ファイアパンチ」でのデビュー直前に上述の「ながやまこはる」アカウントを見つけた担当の林氏から「藤本くんの関係者を騙っている人がいるから、警告してやめないなら、訴えようと思っている」と伝えられ、慌てて「それ僕です」と言ったら恐怖の眼差しで見つめられたとのこと。(チェンソーマンの世界なら「藤本タツキの悪魔」が誕生していたかもしれない…)
- 元アシスタントの賀来ゆうじ曰く、普段の言葉遣いはほぼほぼチェンソーマンのデンジそのものらしい。
- 本人かどうかは不明だが、かつてのペンネームと同じ「長門は俺」という名のアカウントで「浮遊する俺」というただジャンプするだけの動画がニコニコ動画にアップされている。この動画主が喋ったセリフ「今から浮きます」(「今からぁ…浮きましゅ…」)は掲示板等でファイアパンチやチェンソーマンのセリフに紛れて書き込まれる事も多い。
- チェンソーマンのとある話(リンク先ネタバレ注意)を描いたときに、ジャンプに載せられないような内容だったため結局編集との協議となり案が変わったのにもかかわらず結局のところはそのエグい第一案で書いてしまった。
- なお、編集者によると「帰り際に確実にそっち(別案)で行かない顔して帰っていった」とのこと。
- 林氏が羽毛布団をプレゼントしたが何故か藤本は「ダンボールで寝ました。ダンボールって意外に暖かいんですよ!林さん!」と言って使わなかったという。
- チェンソーマンのアニメ化決定に当たって「ドロヘドロと呪術廻戦のパクりみたいなチェンソーマンをドロヘドロと呪術廻戦のアニメ制作会社がやってくれるんですか!?そりゃもう何も言う事ないじゃないですか!!どうかよろしくお願いいたします!!」と凄まじい自虐メッセージを寄せている。
- チェンソーマンの第1回人気投票の際、ネット上の投票運動に加担したことをカミングアウトしたが、その際コイルを「ふざけたポケモン」呼ばわりして炎上している。(コイルの名誉のために言っておくが、コイル自身は全くふざけておらずふざけていたのは投票運動に悪ノリで加担したユーザーである。)
- このほかにも、五条さん騒動、レベルファイブキャラクター人気投票100騒動、チョコワわさび味騒動などに便乗していた事を公言している。
- pixivでフィリピン人を騙って活動していた。
- おでんを食べてないのに脈絡もなく「おでんを食べました」とツイートした。