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「全ての悪魔は名前を持って生まれてくる」


「その名前が恐れられているものほど悪魔自身の力も増すという」


概要

チェンソーマン 闇の悪魔

藤本タツキの漫画『チェンソーマン』に登場する、人間が特定の物や存在、概念などに恐怖を抱く事で誕生する怪物


生まれた悪魔はその誕生のきっかけとなった「恐怖されたもの」の名前を冠し、能力や外見もその名に準じたものとなる事が多い。

例:コウモリへの恐怖心から生まれ、空を飛び超音波を放つ能力を持つ「コウモリの悪魔」など


「悪魔」という名前ではあるもののいわゆる宗教的な悪魔との関連性は薄く、むしろ人間の恐怖から生まれ恐怖をとするという点で存在としては妖怪に近い。


英語版でもそのまま「〜 devil」と呼ばれる。


特徴

容姿

上述のように原則としてその悪魔が持つ名前の元となった存在の外見的な特徴が反映される事が多い

(顕著な例としては天使そのものの外見を持つ「天使の悪魔」など。)

無題


一方で人間の恐怖から生まれた存在でもあるためか、各部に人間と同様の身体器官肢体を備えている事も多い。中には名前の元となった存在の特徴をほとんど持たず人間に近しい容姿を持つ悪魔も存在する

(「蜘蛛の悪魔」でありながら一見人間の女性に見えるプリンシなど)

プリンシ


一般的にその容姿が人間に近い悪魔ほど人間に友好的であるらしい。


能力

Darkness

悪魔の強さは主にその名前が人間からどれほど恐怖されているかで変化するため、弱い悪魔は普通の人間が手持ちの武器でなんとか倒せる程度であるようで、大抵は知性も低い。

実際「トマトの悪魔」はデンジが手持ちのチェンソー(ポチタ)で特に問題なく倒していた。


逆に高位の悪魔ともなると、その動きは人間や程度の低い悪魔には見ることすらできず、もはや何をしているのかすら分からない程。


また大抵の悪魔はその名前に応じた特殊な能力を持っている(不可視・不可触の能力を持つ「幽霊の悪魔」など)。

ゴースト チェンソーマン

ただし天使の悪魔や蜘蛛の悪魔のように、名前とあまり関連性のない能力を持つ例外も少なくない。

また悪魔が死亡した場合は能力も解除される。


生命力

パワーちゃん

全ての悪魔が血を飲むことで傷を治す能力を持ち、人間よりも生命力は高い。(飲む血は悪魔のものでも人間や動物のものでも問題ない)

さらに一部の悪魔は無条件、もしくは条件付きで血を飲まずとも瞬時に回復する者も存在する心臓を破壊されない限り回復・増殖し続ける「永遠の悪魔」など)。


ただし不死身という訳ではなく、基本的にはどの悪魔も殺せば死ぬ。

どの程度まで傷つければ死に至るのかは悪魔によってまちまちで、ポチタは胴(首?)を両断されても生きていたが、コウモリの悪魔は腹部を裂かれて死亡しており、極端に弱いものでは人間の体重に潰されただけで死ぬ者もいる。


性格

チェンソーマン 未来の悪魔

人間から生まれた存在ではあるが、天使の悪魔が「(悪魔として)人間は苦しんで死ぬべきだと思ってる」と発言しているようにどの悪魔も本能的に人間を嫌っている事が示唆されている。


そのため"人間という生物"へ積極的に害をなそうとする悪魔が殆どだが、人間が作り出した"文化や社会"は好んでいる悪魔もまた多い事から、中には人間に協力し力を貸す個体も少なからず存在し、彼らは人間と契約を結んだりバディを組んでデビルハンターとして活動する。

狐


輪廻転生

悪魔は元々はこの世界ではなく地獄(罪を犯した人間が堕ちる宗教的な意味での地獄ではない)で生を受けるが、地獄で生まれた悪魔は死ぬ事で人間の世界へと転生する

そして人間の世界で死んだ悪魔は今度は地獄へと転生し、輪廻転生を繰り返す。つまり基本的には一度生まれた悪魔は消えてしまう事はない。

ただし転生後の悪魔は名前が同じだけで転生前とは別の存在になるらしく、転生前の記憶はほとんど残っていないらしい。


契約

「俺の体をポチタにあげてえんだ|よしら」」

悪魔と人間の間でのみ結ぶ事ができ、悪魔が何かを与える代わりに人間は何かを差し出す。


この契約には様々な形があるが、最もありふれた契約は悪魔が自身の力を与える代わりに人間は自身の持つ有形あるいは無形の何かを差し出すというもので、その場合悪魔が自身の能力や身体の一部を自由に使わせる代わりに人間は皮膚などの身体の一部や五感、寿命などを差し出す。また、ごく稀ではあるが命を代償とした契約も存在する。


他にも永遠の悪魔が要求した、自身の能力で拘束した人間達を解放する代わりに代償としてチェンソーの心臓を求める契約や、ポチタとデンジが結んだ心臓の代償として夢を見せるという契約などもあり、

要するに「悪魔側の要求」と「人間側の要求」が合致し両者が承認すればその内容や契約者の人数は関係なく契約は成立する。


作中で説明・示唆された契約のルールは以下の通り

  • 人間と悪魔の間でのみ結べるものであり、悪魔と人間の融合体である魔人は契約を結ぶ事はできない。また悪魔同士でも契約はできない。(ある悪魔別の悪魔に対し強制的に契約を結べる状況であったにもかかわらず契約という形を取らなかった事からの推察)
  • 悪魔が人間に何かを与える代わりに人間は何かを差し出す。
  • 契約は個人であっても複数人(組織)であっても結ぶ事が可能。(狐の悪魔など一部の悪魔は個人との契約だけでなく公安とも契約している)
  • 1人が複数の悪魔とそれぞれ契約を結ぶ事も、1体の悪魔が複数の人間とそれぞれ契約を結ぶ事も可能。(早川アキは狐の悪魔や未来の悪魔など複数の悪魔と契約を結んでいた。また狐の悪魔や未来の悪魔も他の公安メンバーとも契約を結んでいる)
  • 悪魔が力を貸し与える契約では、力を貸す度に代償が必要な契約と契約締結時に捧げた代償のみでそれ以上請求されない契約がある。(前者は狐の悪魔など、後者は幽霊の悪魔など)
  • 契約は条件を変更して結び直す事が可能。(デンジは当初ポチタと互いに助け合う契約を結んでいたが後にポチタの心臓を譲り受ける契約を結び直している)
  • 悪魔か人間どちらかが契約を守れず破った場合、守れずに破った方は死ぬ。これは契約の履行に対する誓約であり、作中起きたアキと狐の悪魔の契約破棄を例に挙げると「アキが「身体の一部を渡す」代わりに「力=頭を貸す」契約」に対し「身体の一部を渡した=受け取った」にもかかわらず呼びかけに応じなかった場合、履行不達成により狐の悪魔は死ぬが、「身体の一部をささげても受け取らない、呼び掛けにも応じない」だけならば履行段階に入っていない為双方に契約による損益は発生しない(「お金を受け取ったのに品物を渡さない」「お金を払わず品物を受け取る」と死ぬが、「もうお前には売らん、と金を受け取らず品物も渡さないのは自由」ということ)

契約の条件は悪魔側が決める事が多いが、人間側から条件を提示する事もある。(デンジとポチタの最初の契約など)


なお勘違いされやすいが悪魔の力の根源は契約で奪う代償ではなく人間の恐怖心なので、契約の代償が重ければ悪魔の力が増すというわけではない。

ただ強い悪魔ほど大きな代償を求められる傾向があり、また軽い代償よりも重い代償の方がより強力な力を貸し与えられる事も多い。(幽霊の悪魔は右眼を差し出す契約では腕1本、「全て」を差し出す契約で全身を使う事ができた。)

逆に言えば悪魔側が承諾さえすれば軽い代償でも大きな力を借りられるということでもある。


また代償は必ずしも契約者本人が支払えるものである必要はなく、サンタクロースのように他者を操って強制的に契約を結ばせて代償として命を差し出させるなど、契約の代償を回避する手段もない訳ではない。


魔人

悪魔が人間の死体に憑依した存在。

詳細は個別記事を参照。


武器人間

人間に悪魔の心臓が譲渡(移植?)された場合、上述の魔人ではなく悪魔へ変身する能力を持った人間へと変化する。

このような状態は非常に珍しいらしく、マキマ曰くまだ名前はつけられていないらしい。

「武器人間」という呼称はサブタイトルで使われている。


根源的恐怖の悪魔

悪魔の中でも非常に強力で、今まで一度も地獄で輪廻転生したことがない個体達。


一覧

※登場順

悪魔

ポチタ

CV:井澤詩織

犬のような姿をしたチェンソーの悪魔

死にかけていた時にまだ幼かったデンジに助けられ、その際に結んだ契約によって共に助け合いながら暮らしていたが、ある日デンジを雇っていたヤクザとゾンビの悪魔に襲われデンジと共に死亡した。

しかしデンジの流した血によって復活し、ポチタもデンジに心臓を譲って融合する事でデンジを生き返らせた。

過去に何か秘密を抱えているようで、大勢の悪魔からその心臓を狙われている。

詳細はリンク先を参照。


1巻第1話に登場

ヤクザに雇われるためデンジとポチタが最初に倒した悪魔で、スライムのような姿をしている。


トマトの悪魔

CV:田所陽向

1巻第1話に登場。

デンジがデビルハンターとして討伐依頼を受けた悪魔。

能力等は不明だが、死んでも種から復活するらしく地味にしぶとい。死体を焼いておけば復活はしない。


ゾンビの悪魔

CV:宮田幸季

1巻第1話に登場。

デンジを雇っていたヤクザが契約した悪魔。人間をゾンビにする能力を持つ。

ゾンビになった者は理性を失ってこの悪魔の言いなりとなり、人間を見境なく襲うようになる。

そしてゾンビに噛まれた者もまたゾンビとなり、際限なく増殖していく、ホラー映画のような能力。

また契約の代償なのか、契約者自身までゾンビとなってしまうという重すぎるリスクがある。ヤクザがそれを聞いた上で契約したのか、ゾンビの悪魔が騙したのかは不明(口ぶりからして聞かされていなかったようだが)。真・女神転生シリーズで頻出する「お前が死んでワシらの仲魔になれ」を視覚的に表現してくれる意義深い悪魔。


筋肉の悪魔

1巻第2話に登場。

元は単眼の大きなヘビのような姿だったが、本性を表すとむき出しの筋肉のような姿に変化した。

触れている筋肉を自在に操る能力を持ち、人間を強制的に動かしたり意に反した事を喋らせたりといった事が可能。また限界を超えて無理やり筋肉を操る事で肉体を損傷させるような使い方もしていた。

アニメでは海外展開を考慮してか丸々カットされて未登場(虚偽報告、殺人補助、性暴力仄めかしが海外だと放送コードに引っ掛かるほか、尺的にも挟む余地がない)となったが、第3話エンディングの「刃渡り2億センチ」の映像内で何気にナマコの悪魔と共にしれっと登場していた。


ナマコの悪魔

1巻第5話に登場。

巨大なナマコに人間の骸骨や指が生えたような外見をしている。民間が駆除しようとしていたところをパトロール中のパワーが見つけ、横取りして殺してしまったため詳細は不明。


vs コウモリ

CV:松田健一郎

1巻第6話初出。

巨大なコウモリに腕が生えたような姿をしている。

羽根で空を飛ぶ事ができ、口からはビルを砕くほどの超音波を放つ。

尚、第二部(101話)で細部は異なるものの同種の悪魔が『我が子を食らうサトゥルヌス』のようなポーズで登場した。


夢バトルで負けた奴ら.png

CV:橘U子

※画像左

2巻第9話初出。

4本の脚と2本の腕を持つ悪魔。性別は雌らしい。

コウモリの悪魔と共に人間を全て食べる夢を見ていた。

好みの顔のデンジを見逃そうとする、コウモリの悪魔の理想に共感して組むなど情動的に行動する。(顔の件は狐の悪魔同様面食いなのかもしれないが。)


コン

CV:甲斐田裕子

2巻第10話初出。

同心円模様の目を複数持つ巨大な狐の姿をしている。

公安と契約している悪魔であり、強力かつ契約の代償が軽めなせいか公安メンバーの中でも契約者が多い。

面食いのようで、契約者がイケメンであれば支払う代償をさらに軽くしてくれるらしい。

詳細はリンク先参照。


銃の悪魔

2巻第12話にて名前のみ登場。

作中世界の13年前にアメリカを使った大規模テロが発生した事で銃への恐怖が一気に増し、突如発生した悪魔(或いは元々存在したが銃の恐怖が増した事で突如膨大な力を得たかのどちらか)。

その直後に全世界をとてつもない速度で駆け回りながら大量殺戮を繰り広げ、たった5分程度で120万人弱を殺害し姿を消した。

現在は裏で暗躍し様々な組織に銃器を提供しており、肉片が悪魔を強化する作用を持つこともあって公安の最重要ターゲットとなっている。

詳細はリンク先参照(※第1部終盤のネタバレ注意)


魚の悪魔

2巻第13話に登場。

一般的な魚をそのまま大きくしたような姿だが、尾は二又、体に昆虫の足が3対生えている。巨大なイクラのような魚卵を落としていた。伊藤潤二の漫画作品「ギョ」に登場した歩行魚そのものといった姿。


ゴーストの悪魔rkgk

CV:きそひろこ

2巻第15話初出。

無数の腕の上に人間の頭部を乗せたような姿をしており、両目は縫われ、首元は花で覆われている。

姫野の契約悪魔であり、右目を代償に不可視・不可触の腕を貸し与えられている。

契約によって与えられる腕は目に見えないが、幽霊の悪魔の本体は普通に視認可能である様子。本体が喋る描写は無いが、普段は与えられた腕の掌にある口で会話する事ができる。

目を持たない代わりに相手の恐怖心を見るため、恐怖心を抱かない相手は認識できないという弱点がある。

腕の使用程度であれば比較的代償は軽く、姫野は片目を食べさせるだけでそれ以上の代償無しにいつでも腕を使う事ができていた。


永遠の悪魔

CV:近藤浩徳 駒谷昌男 斉藤こず恵 篠原侑

(絶えず声が変化する)

2巻第15話初出。

初登場時は中年男性の頭部に手首と足が生えたような姿をしていたが、時間が進むにつれて肥大化し、頭部や手足の集合体のような姿に変化していった。

特定の場所の時間を止めてループさせ中にいる者を抜け出せなくさせる能力を持ち、デンジらに対して能力を使用した際はホテルの廊下は無限に続き、階段を昇降しても8階にしか行けず、窓から出ようとしても向かいの部屋の窓へと繋がるなど、一切の脱出手段を封じられた。

また「永遠」の名に相応しく、他の悪魔と違い再生・増殖に血を必要としている描写は無く心臓を破壊されない限り不死である様子。


チェンソーマン

CV:上田ゆう子

3巻第24話初出。

契約者が持つ「釘」を対象に複数回突き刺す事で呪殺する能力を持ち、釘を刺す毎にカースの唇が現れて残りの回数をカウントし、カウントが0になると巨大な手が対象を空中にハリツケにして直後に巨大な骸骨が噛みつき対象を死に至らしめる。

条件さえ満たせば必ず対象を殺害できる強力な能力ではあるが相応に代償も重く、契約者は寿命を大幅に削られたり指の感覚を奪われたりといった代償の支払いを強いられる。しかも呪殺が成れば代償を支払うといったかたちでは無く、作中の描写から釘の一刺し毎に(呪殺の成否関係なく)代償を支払わされる模様。

作中では早川アキとトーリカの師匠が契約している事から公安の契約悪魔ではなくフリーの悪魔であるようだが、アキと師匠では釘の形状や刺突回数に違いが見られる。


沢渡アカネ好き

3巻第25話初出。

巨大な蛇のような胴体と人間の腕で編まれたような口を持つ悪魔。通称「ヘビ」

沢渡アカネの契約悪魔として登場し、姫野が操る幽霊の悪魔を一飲みにした。

契約者は狐の悪魔と同様に手の印と言葉で本体を召喚して操るが、狐の悪魔よりも多彩な攻撃が可能。

・左手の人差し指を下に向けながら「尻尾」で尾による打撃

・左手の全ての指を下に向けながら「丸飲み」で敵を丸呑み

・左手の親指から中指を下に向けながら「吐き出し」で丸飲みしたものを吐き出す。悪魔を丸飲みしていた場合は吐き出した悪魔を使役する事が可能。

呼び出す度に代償を支払う必要があり、丸飲みの際は爪4枚、吐き出しの際は鼻から出血する描写があった。


未来の悪魔

4巻第31話初出。

植物を連想させる巨躯と頭部の6つの眼、さらに腹部に巨大な眼を持つ悪魔。

「未来最高」が口ぐせで、連呼しつつそばにいる者にも一緒に叫ぶ事を要求するほど。

一見かなり陽気な悪魔だが、その性格は非常に悪魔らしく人間の苦しむ姿を見るのが大好きであり、契約では寿命半分や5感のほとんどといった重い代償を要求してくる。

早川アキとの契約では珍しく「アキの右目に住まわせる」という破格とも言える条件で契約したが、それもアキが近い未来で迎える「最悪の死に方」を見たいがためである。

契約者には少し先の未来を見られる能力を与えるが、時々自身が見せたい未来(大抵は悲惨な未来)を強制的に見せてくる。

詳細はリンク先参照。


蜘蛛の悪魔

CV:後藤沙緒里

4巻第34話初出。

一見、人間の女性のような姿だがスカートの中には複数本の脚を持ち顔の中央にジッパーがついた姿のれっきとした悪魔。人間には比較的友好的であるらしいが癇癪で人を殺す事もある。

特異4課に所属するマキマの忠実な部下であり、マキマと話す時は常に敬語で接する。

顔の中央のジッパーはワープ能力を媒介するものであり、地獄のような現世と隔絶した場所であってもワープが可能。

その容姿ゆえ間違われやすいが、魔人ではない。


天使の悪魔

CV:内田真礼

4巻第34話初出。

頭頂部に天使の輪を持ち背中に羽を持つ、ステレオタイプ天使の姿をした悪魔。姫野の後任として早川アキのバディとなった。

悪魔としては珍しく人間への敵意を持たないが、悪魔としての本能的な人間への嫌悪感は一応ある模様。

特異4課所属の悪魔であり、マキマ曰く「4課で岸辺隊長の次に強い」とのこと。

直接触れる事で寿命を吸い取り、吸い取った寿命を武器に変える能力を持つ。

詳細はリンク先参照。


豚の悪魔

5巻第41話に登場。

早川アキと天使の悪魔が討伐した悪魔で、一般的な豚と同じ位置にある一対の目と顔の中央にあるもう一対の目の、4つ目の巨大な豚の姿をしている。


爆弾vsチェンソー

(画像背後)

5巻第41話初出。

脳がむき出しになった巨大な赤ん坊のような姿をしており、常に体の周囲を腸のようなものが渦巻いている。

その渦巻く巨躯での単純な破壊のほかに、天候を嵐に変える能力を持つ強力な悪魔。

普段は姿を見せずに洗面台の排水口など(おそらく何かが渦巻くところ?)を媒介として契約者などと会話する。

レゼの事を「レゼ様」と呼んでおり、契約者(厳密には契約成立前)が誤ってレゼを襲った事でその件を見逃す代わりに服従を強いられる事となるなど見えない力関係が窺える。

作中で人間と契約しようとした際には「チェンソーの心臓」と引き換えに一生力を使わせるという条件で契約しようとしていた。

第102話には別個体がアサの回想内に登場。こちらは老人の顔になっている。


6巻第46話に登場。

詳細は不明だが対魔2課所属の加藤と田辺がレゼに対しカビを生やす攻撃を使用している。

カビは生きているものであれば生やす事ができ、内臓にカビが生えた場合口や鼻から出血するほどのダメージを負う。

悪魔などに対して用いれば血を飲んで再生はできてもカビを消す事はできないため、カビに侵された箇所を分離するしかなくなる。

能力発動時に手を噛んで血を流しており、能力使用の代償である可能性がある。


7巻第55話初出。

アメリカの刺客3兄弟の契約悪魔であり、悪魔の姿は不明。

触れた死体の外見を奪う能力を契約者に与え、契約者は顔を手で上から下に撫でる事でその人間に変身する事ができる。

刺客達はある人物達になりすましてデンジに接近した。

契約の代償は不明。


ブドウな悪魔

7巻第56話に登場。

暴力の魔人(とコベニ)が討伐した悪魔だが、そもそも彼らも何の悪魔か分かっていなかった。


7巻第58話初出。

ドイツの刺客であるサンタクロースの契約悪魔。

触れた人間を人形に変え操る能力を持つ。さらに人形が触れても人形化するため、ゾンビの悪魔同様に際限なく人形が増えていく。

詳細はこちらの契約悪魔の項目を参照。


7巻第59話初出。

日下部の契約悪魔であり、ガーゴイルのような姿をしている。

地面に魔法陣のような陣を描き、その上で指で輪を作って輪の間から息を吹きかける事で対象を石にする能力を契約者に与える。

やり方によっては石の悪魔本体を召喚する事も可能。

気まぐれな悪魔らしく、近くにいる者を勝手に石にする事もあるらしい。

契約の代償は不明。


7巻第61話にて名前のみ登場。

岸辺の契約悪魔であり、フタクチ曰く「随分物騒なの」。

悪魔の能力等の詳細は不明だが、岸辺が普段使っている武器に関係していると推測される。

岸辺はこれらの悪魔との契約によって代償として支払える体の部位のほとんどを悪魔に捧げているらしく、契約で払えるものはもうほとんど残っていない。


吉田

7巻第61話初出。

吉田ヒロフミの契約悪魔で、全貌は描かれていないが巨大な蛸の足を召喚して使用している。

左手の人差し指と中指を交差させて「蛸」と呼ぶ事で召喚でき、触手を用いた攻撃のほかに「墨」と言う事でで蛸墨を煙幕のように周囲に撒き散らす。

触手は単純に攻撃用として用いる他、吹き飛ばされた際のクッション代わりに使用したり高所から落下した際にキャッチしたり、更には椅子代わりに使用したりと類似能力の狐の悪魔やヘビの悪魔と比べると小回りの利く多彩な応用が可能。さらに周囲の小動物などを捜索することもできるらしく、かなりの芸達者。

契約の代償は不明。作中で吉田が代償を支払う描写が無く、更にやたらと蛸が献身的なため、デンジとポチタの契約のようなほぼノーリスクの契約を結んでいるのでは?との考察もあるが、寿命などの目に見えない代償の可能性もある。


チェンソーマンのデンジと地獄の悪魔描いたにょ

※画像上

8巻第63話初出。

サンタクロースが契約した悪魔であり、作中では天から伸びる6本指の巨大な腕として描かれた。

対象を悪魔の故郷である「地獄」と現世を行き来させる能力を持ち、本来であれば現世で死んだ悪魔しか行けないはずの地獄へ生きている悪魔や人間でも落とす事ができる。

作中では人間4人分の命や人間1人の全てを捧げるといった重い代償を伴っていた。


チェンソーマン-闇の悪魔

8巻第64話初出。

痩せ細った人間達の上に角のある動物の頭蓋骨を乗せたような姿に黒いマントを翼のように羽織った、どことなくサタンを想起させる姿の悪魔。

地獄で生まれてから一度も死んだ事がないと言われる「根源的恐怖の名を持つ悪魔達」のうちの1体であり、その名に恥じぬ圧倒的な強さを誇る。

サンタクロースとの契約(あるいは人形の悪魔との約束)により、「チェンソーの心臓」を地獄へと持ってきたサンタクロースに自身の肉片を渡し力を与えた。

詳細はリンク先参照。


9巻第75話にて初めて名前が登場。

詳細はリンク先参照。どちらも重大なネタバレを含むため注意。


9巻第76話に登場。

黒瀬ユウタロウと天童ミチコの契約悪魔。詳細不明。

マキマが囚人に使用した能力が罰の力ではないかと言われているが明言はされていない。


  • セラフィム
  • ドミニオン
  • ヴァーチェ

10巻第83話に登場した悪魔(あるいは魔人)達。

詳細不明。


10巻第84話にてかつて存在した事が示唆された悪魔達。

いくつかは作者による造語である。詳細不明。


11巻第90話に登場。

ある魔人が悪魔としての力を取り戻した姿。


11巻第91話に登場。

詳細は不明だが、デビルハンター2人がかりで地面から巨大なカマキリの鎌を召喚した。2部にも登場。


11巻第97話に登場。

ある悪魔が転生した姿。


  • 館の悪魔

小説『バディ・ストーリーズ』に登場。

旅館で発生した行方不明事件の捜査に来たデンジとパワーが遭遇した。

当初は旅館に潜む悪魔の仕業と思われていたが、実際は旅館の建物そのものが「館の悪魔」の肉体であり、中に入った者を閉じ込めては食べていたのだった。


小説『バディ・ストーリーズ』に登場。名前は岸辺による推測。

マネキンを操り、触れた者の容姿・能力・記憶をコピーする能力を持つ。マネキンはその人物になりすます事ができ、さらに複数のマネキンに同時にコピーして動かす事もできるが、コピーできる能力や記憶には限界がある。(作中では岸辺、クァンシ、中野ミナミをコピーしたが、クァンシの人間離れした身体能力を完全にコピーすることはできず、またクァンシと岸辺の記憶を読む事もできなかった)

本体は羽虫程度の大きさであり、くたびれた手縫いの人形に黒い羽が生えたような姿をしている。



これらの他にも、10巻第83話では名前が不明の地獄に巣食う多くの悪魔(芋虫コブラ宇宙人のような姿のものなど)が描写された。

























以下、第二部(単行本12巻以降)のネタバレ

Bucky

第98話に登場。

頭が無い鶏そのもので、語尾は「コケ」。

悪魔としては最弱レベルで本鶏も「弱すぎて野良猫に殺されるコケ」と述べるほど。

飼われた目的は食育で3か月後を目途にデビルハンター志望の生徒に殺され、食べられる予定だったが…。


第98話に登場。

契約相手によって変身時の姿が異なる。

上記のものが正義の悪魔と思われていたが、第130話で登場した悪魔が正義の悪魔と判明。下半身が芋虫のような巨大な体を持つ。


ヨル

第98話初出。

ヨタカのような姿をしており、「自分のもの」と認識したものを武器にすることができる。

現在は三鷹アサに憑依しており、それによって彼女はマキマのような同心円状の瞳と顔に傷を持つ容姿に変貌している。

(なお今の状態がパワーのような魔人であるのか、それともデンジのようなデビルマン状態であるのかはまだ明言されていない)


第101話~第102話に登場。

第一部に登場したものとは別個体。『レッドマン』や『ウルトラファイト』の類の、低予算特撮番組の怪獣の如く顔の造形が崩れている他、前腕や脚部、翼の皮膜が人間の皮膚のような質感になっている。また、知性が無くなったのか言葉を話すことはなく飢えた動物のようにひたすら人間への捕食行動を繰り返す。


第102話に登場。

アサの回想内に登場。第一部レゼ編に登場したものとは別個体。形状の基本的な構成は踏襲しているが、顔はヒゲの長い老人のものになっている。大規模な破壊行動に巻き込む形でアサの母親を殺害している。


ゴキブリの悪魔

ゴキブリの悪魔さん登場&退場記念

第102話に登場。

身長12m~20m程の筋繊維むき出しの巨人に人骨のような外骨格を纏ったような姿をしている。腕2対、足1対に加え背中には3対の翅らしき器官を持つ。眼窩の無いドクロのような頭部には人間のような顎部と昆虫の顎のような部位を併せ持つ。

チェンソーマンと交戦中に吹き飛ばされ、アサ達を呑み込んだコウモリの悪魔に衝突。

破壊の規模こそ同話に登場した台風に及ばないものの一撃で高層ビルを破壊するなど、力とスピードを兼ね備える強力な悪魔。


キガちゃん

第108話初出。

戦争の悪魔の姉を名乗っており、人間の少女の姿で何度もアサに接触。

様々な悪魔をけしかけてアサを苦しめる。

「飢えればどんな人間でも正しさを捨てられる」という持論を持っている。


113話より登場。

デンジが「地獄からめんどくせえヤツが戻ってきたな…」とぼやいていたことから、第一部に登場したものと同一の能力を持つ別の個体と思われる。

飢餓の悪魔の指示で動いており、デンジとアサを水族館の廊下に閉じ込めた。


落下の悪魔

第122話初出。

複数の腕で構成された女性の姿をしている。四肢は全て腕になっており、首はなく無数の腕で覆われているなど、その姿はヘカトンケイルを思わせる。

闇の悪魔と同様「根源的恐怖の名を持つ悪魔達」のうちの1体で、東区玉野集合団地の人間達を集団飛び降り自殺させている。

キガの話によれば、ノストラダムスの大予言に合わせて出現した「世界を最悪の恐怖に導く一人目の悪魔」とのこと。


第146話初出。第2部開始当初から『正義の悪魔』と思われていた悪魔の正体。

契約した人物は自分の望んだ姿になれ、契約者が多いほど力を増す。

チェンソーマン教会の信者計35万人がこの悪魔と契約しており、信者にはチェンソーマンのように腕と頭部にチェンソーが生えた。


世間から恐怖の大魔王と呼ばれる存在。

ヨル、キガ、ナユタの一番上の姉にして、最も恐れられる名を持った超超最強の悪魔。


















※以下、第一部終盤のネタバレ
























悪魔の名前について

※作品の世界観の根幹に関わるネタバレです!10巻未読の方はブラウザバックを推奨します!
























単行本10巻にて明かされた「チェンソーの悪魔」の秘密。


かつてのチェンソーの悪魔は地獄で「チェンソーマン」と呼ばれたヒーローであり、誰かが助けを叫ぶと現れて叫ばれた悪魔を殺し、そして助けを求めた悪魔も殺す、まさに悪魔が恐れる悪魔であった。


しかしその真の恐怖は、「チェンソーマンが食べた悪魔はその名前の存在がこの世から消えてしまう」という能力だった。


「チェンソーマン」の作中世界には「ナチス」「第二次世界大戦」「エイズ」「核兵器」などはすでにその名を持つ悪魔がチェンソーマンに食べられてしまい存在していないのだという。


同様に作中でしばしば登場する「人でも悪魔でも魔人でもない者達」も、その希少性ゆえにまだ名付けられていないのではなく、その名を持つ悪魔をチェンソーマンに食べられてしまい名前は消えたがかろうじて存在だけが残されたというのが真相であった。


関連タグ


チェンソーマン


他作品の類似な存在

呪霊同じ雑誌に掲載されている漫画に登場する、人間の負の感情から生まれる怪物。悪魔と同様にその負の感情が向けられた物や概念を模して生まれる。人間に対し友好的な者もいる悪魔と違い、例外なく人間とは決定的に敵対している。


UMA…こちらも同じ雑誌に掲載されている漫画に登場する、概念や事象の名を冠した怪物。ただし概念から生まれる悪魔や呪霊と違いこちらは先にUMAが存在し、それによってそのUMAが司る概念や事象が世界に初めて存在するようになる。そのためUMAが死ぬとチェンソーマンに食べられた悪魔と同様にその概念や事象が世界から消滅し、一部の者達以外からは忘れられてしまう。


ドーパント…物や事象、概念に関した怪物繋がり。また、『悪魔』にも関連している。

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