CV:甲斐田裕子
概要
漫画「チェンソーマン」に登場する悪魔の一体。名前は「コン」。
狐の名を持つ悪魔だが、狐と言っても推定体長十メートルを越す巨大な怪物の姿であり、顔には幾つもの異形の目玉が生えているのが特徴。本体は京都に存在しているらしい。
性格
人間に友好的な悪魔で、日本の多くのデビルハンター達と契約しており、荒井のような新人の契約悪魔としても積極的に選ばれている模様。ただし、本体が日本にいる関係から事実上公安の管理下にいるらしく、日本人のデビルハンターとしか契約している様子はない。
また、男性としか契約していない上に面食いで、強力な噛みつき攻撃を出せる頭部は気に入った美男子にしか使わせない。平凡な容姿の男性の場合は足一本による打撃で済ませる。
さらにかなり気難しい性格で、自分が気に入らない事があると呼び出しに応じなくなったり、契約だけ履行してさっさと帰ってしまう。ちなみに上記の言動から分かるが性別は女性である。
能力
契約者が狐のハンドサインを片手で作り、攻撃したい対象に合わせて「コン」と呼びかける事で召喚され、指定された攻撃対象に対してその巨躯で一撃を加えて去っていく。頭部の使用を許されている者は狐の頭のハンドサインで、足しか許されていない者は狐の前足のようなハンドサインで召喚する。
並の人間や悪魔なら一撃で吹き飛ばせる威力であり、特に頭部は相手が何が起きたのかすら認識できない程の速度で嚙みついて即死させられる。しかし、あくまで一度の召喚で一撃しか攻撃しない為、相手に回避や防御をされた場合は、再召喚と再攻撃までに隙ができてしまう。
契約の代償は契約者の肉体の一部を喰う事で、主に皮膚か髪束を求める事が多い。さらに呼び出す度に契約を行うタイプなので、一度呼び出す度にこれらの代償を払う必要がある。
とはいえ、それを差し引いてもこれ程の力を持った悪魔との契約の代償としてはかなりコスパが良く、これも多くのデビルハンターから重宝されている要因だと思われる。
契約者
作中での行動
デンジがヒルの悪魔に苦戦している最中、援軍に来た早川アキの契約悪魔として初登場。ヒルの悪魔を一噛みで食い殺した。ちなみに作中で初めて登場したデビルハンターと契約している悪魔でもある。
その後、サムライソードとの戦闘で再度アキに召喚されてサムライソードを捕食したが、人間と悪魔の融合体であるサムライソードの味が気に入らなかったのと、口中から反撃を受けて大きな傷を負った事で気分を害し、それ以降はアキの呼び出しには応じなくなった。
以後他のデビルハンターに召喚される機会が度々あったのだが、ボムに足を避けられる、ボムを捕食してもサムライソード戦のトラウマから、「この味もう嫌い」と一言も断りなく職務放棄して勝手に帰ってしまう、などと冴えない活躍が続き、そのせいで契約者は相次いで死亡。
デンジの心臓を守る争奪戦では、久々に活躍して多くの人形をなぎ倒す姿が描かれた。……が、すぐさま学習した人形に足を登られて打撃を回避されてしまうなど、やはり不遇な扱いが続いている。
ただし、作中での敗因はコン自身の力不足というより、主に武器人間に人形等と戦った相手が悪かった事が原因だと言える。実際に本作は中盤からどんどん通常の悪魔の能力では対処できないような相手が増えていき、作中のレベルに付いていけない悪魔や人間はコンに限らず少なくない。
メタ的には、コンは設定上モブのデビルハンターの契約悪魔としても使いやすく、さらに本作は非常にモブの命が軽い作品なので、必然的にコンの活躍が微妙になっていると言える。