「未来 最高 未来! 最高! 未来! 最高!」
「未来 最高 未来 最高 イェイイェイ」
「オマエも未来最高と叫びなさい!!」
CV:裕樹
概要最高!
公安の地下施設に幽閉されている悪魔の一体。一人称は「僕」。
公安が管理している悪魔の中でも、特に強力な個体である。
筋骨隆々の男性と樹木を合わせたような外見で、脚が一本しかないのが特徴。頭には六つの眼が存在し、さらに腹部には大穴が空いていてそこにも巨大な一つ眼を持っている。頭部の六つ眼は笑顔に歪んでいる為に普段は見開かれる事はなく、一応は糸目キャラと言えるかもしれない。
基本「T字」のポーズを取っており、悪魔でありながらどこか神々しい雰囲気も漂わせている。ファンからはもののけ姫のシシ神様に似ていると評される事もある。
性格最高!
その厳つく悪魔らしい近寄りがたい外見に反して、性格はかなり陽気かつハイテンションで常にポーズを決めたり踊ったりしている。口癖は「未来最高!」でよく叫んでおり、自分の契約者となる人間にも復唱させようとする。
外見が比較的人間に近い為か、基本的に言動は人間に対しても友好的である(人間に外見が近い悪魔は比較的人間に対して友好的になるという傾向が存在する)。
ただし、その根本的な欲求は「人間の不幸な未来が見たい」であり、彼が言う最高な未来とはそれの事である。さらに契約者を苦しめる為に勝手に未来を見せたりと、本質的には悪魔らしく極めて悪辣な性格で、基本人間に協力的なものの同時に自分の悦楽の為に弄ぼうとしている。
下記する能力がありながら公安に捕まっているのも、人間の不幸な未来を見るという欲求を効率良く叶える為ではないかと考察されており、下手な人間と敵対する悪魔達よりタチが悪い。
自分の悦楽のためならば人間が何万人死のうが、同胞が何体死のうがどうでもいいというある意味、作中で登場した悪魔の中でも最も悪魔らしい悪魔だと言える。
さらに能力が強力な上に、一度の契約で永続的に力を貸すタイプの悪魔なので代償も大きく、契約相手には聴覚と触覚以外の全ての五感や寿命半分などの極めて重い要求をしている。一方で、契約の代償は相手の未来を見てその内容次第で決めており、気に入った未来を見た相手には非常に軽い契約で力を貸す事もある(そもそも相手の未来をより弄ぶ為に代償を決めている節もある)。
能力最高!
未来の名の通り、未来を見通す能力を持つ。
特に、腹の穴の中に頭を入れて腹の中の眼で見た人間に対しては、その相手のその後の人生の全てを見通す事が可能であり、前述した通りその未来次第で契約者との契約内容を決めている。
契約者には少し先の未来を見れる力を貸し与える。
戦闘においては敵の行動を先読みする事で回避ができ、しかも普通ならば気付けないような死角からの不意打ち等にも事前に気付く事が可能。極めて強力な能力であり、本来なら決して対応できないような格上の攻撃にも先読みで対応して防いだり、単なる戦闘の際の先読みだけでなく周囲の人物にこれから起こる危険を察知して、事前に警告を発したり対応したりする事も可能。
ただし、この手の能力にありがちだが、見えた未来を活かせるかは契約者の判断力や身体能力にかかっている為に、決して万能の力という訳ではない。また、未来の悪魔自身が自分が楽しむ為に契約者の意に反して勝手に未来を見せてくる場合もあり、違う意味で厄介な能力でもある。
作中での行動最高!
サムライソードとの戦闘の結果、狐の悪魔は呼び出しに応じなくなり、呪いの悪魔は寿命が残り2年になった事で使用を禁じられ、手持ちの契約悪魔が無くなってしまった早川アキが、それでもなお引き続きデビルハンターとしての活動を望んだ事から、京都から指導に訪れたデビルハンターの黒瀬と天童から新しい契約悪魔として紹介される形で登場する。
極めて愛想の悪いアキに「過去最悪の態度」と落胆を示すも、彼が未来で最悪の死に方をするという事を見通して笑い、その死に際を見る為にアキの右目に住む事を条件に契約を結ぶ。
アキの戦闘時には、その右目に敵の攻撃や周囲の味方に及ぶ危険を先んじて見せるという強力なサポートを行って幾度も窮地から救った。しかしその一方で、アキの望まないタイミングでいきなり不幸な未来を見せるなど、嫌がらせのような行為も行い悪辣さを滲み出していた。
ちなみにアキの中に常時いたものの、アキ自身は悪魔に対する敵意もあってか平時は特に会話などはしなかった(「未来最高!と叫べば出てきてやる」という言葉も一蹴している)。
やがて、アキの死の時が近づくにつれて喜びと悪意に満ちた本性を隠さなくなり、満を持してその「最悪の最期」を見届けた際には、その様を文字通り高みの見物しながら心底愉快そうな笑みを漏らしていた。
「早川アキ…お前は最悪な死に方をしただろう」
「■■■■■■■■■■にとってね」
アキの死を見届けた後、彼が現在どうしているのかは不明。
おそらく公安の地下牢に戻って、新たな契約者の来訪を待っていると思われる。
そして第二部でキガちゃんと吉田ヒロフミの会話の中で再登場する。
やはり公安の地下牢に戻っていたらしく、相変わらずその能力から公安からは重要な悪魔として重宝されている模様。世間で流行するノストラダムスの大予言の真偽を検証する為に、公安が司法取引で用意した死刑囚30人と契約し、彼等全員の未来を視て検証に協力する。
その結果「30人中23人が1999年の7月に死ぬ」という未来を予言。これを受けて公安はノストラダムスの大予言が事実である事を確信し、情報収集の為に秘かに動き始める。ちなみに残りの7人は吉田とキガが会話をしている週の間に死ぬと予言されたようだが、その理由は現状不明。
余談最高!
- そのあらゆる意味でとても悪魔らしいキャラクター性から、本作の主要キャラ以外の悪魔の中では闇の悪魔などと並んで非常に人気が高く、週刊少年ジャンプ2020年26号で発表された人気投票では中村に次ぐ21位と大健闘を果たした。「中村って誰だよ」とは言ってはいけない。
- 作者のTwitterによるとモチーフはカカシであるらしく、他にも作中では宗教的なモチーフを多用している事から、イエス・キリストなどもモチーフではないかと言われている。
- また「地下に幽閉された助言者」という設定は「ハンニバル」シリーズのハンニバル・レクター博士を始めとした他作品にもいくつか見られる為、それらもモチーフになっているのではという考察もある(例えば『GS美神』には「人間によって地下に幽閉され能力を利用される未来視の能力を持つ悪魔」という類似した設定のキャラクターが登場している)。
- 『チェンソーマン』第一部が完結した際、本誌や担当編集の林士平氏のTwitterにてアニメ化と第二部の連載が発表された為、Twitterでは「未来最高」と呟くファンが大量発生、その結果トレンド上位に「未来最高」がランクインするという珍事が起きた。
- さらにチェンソーマンのアニメ化後、未来の悪魔がOPで虹色に光りながらノリノリで踊って登場した事や、アニメ初見勢の悲鳴を楽しみにしてる原作勢の姿勢があまりに未来の悪魔に近かった事などもあって、実際に作中で未来の悪魔本人が登場する前から一時トレンド入りするというこれまた珍事が発生した。
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