概要
存在が血の数滴にまで追い込まれた瀕死状態のパワーが、ポチタの血を受けることで再生し、顕現した。
外見
異形の顔と十字の瞳、四本の角と腕を持ち、胸から臓物を露出した長身の悪魔。
長らく本体の性別は不明であったが、依代となった死体と同じく女性である模様。
性格
往時のパワーと全く変わっていない。
虚言癖、逃げ癖、弱者に厳しく強者にへつらう癖など、魔人時の悪癖は全てそのまま。
ある意味期待を裏切らない。
戦闘能力
攻撃面が劇的強化を遂げ、魔人時には不得意と言っていた「他人の血の操作」が、完全に実行可能になった。
生きた他人の体内から血の武器を作り出し、内部からズタズタに引き裂くことができる。
無数の血武器を虚空に作り出し、雨のように連射することも可能。
ただし防御面には不安があり、不死身の多い上位悪魔勢と比べると脆く、無尽蔵の再生能力もない。それが当たり前であるが。
作中での活躍
マキマに射殺されたと思いきや、デンジの体内に僅かな血として存命していた。
デンジの絶体絶命に及び、ポチタに救援を請われる形で復活。圧倒的パワーでマキマとその配下の公安を蹂躙し、あっさりデンジを奪回したかに見えた。
しかし、瞬時に復活したマキマの能力とその使役悪魔によって、一瞬で形勢逆転。へつらってデンジを差し出し、自分だけ助かろうと目論む。
が、いざ渡すとなった瞬間、デンジとの友情によってパワー自身にも不可解な意志が芽生え、マキマの体内に大量に血の武器を発生させ逃亡、「絶対に勝てない」と分かりきっている相手に歯向かってまで自分がデンジを抱えて逃げている事に困惑。
命は平等に軽い、ワシの命もじゃ。
だから誰が死んでもワシが死んでも悲しむ事もない、でも…
でも…!
デンジは…!ダメじゃぁぁ…
だってデンジは…デンジは…初めてできた…友…達…
マキマの使役する大量のゾンビによって満身創痍になりながら、再びデンジを逃がすことを決意し、身を挺してデンジをゴミ箱の中に逃がすことに成功。
最期に、デンジに残りの血液(自身の命)を与えて復活させ、いつか再会することを「契約」し、完全に消滅した。
見つけてどうにか仲良くなって、血の悪魔をまたパワーに戻してくれ。
ワシの血をやる。かわりに……
ワシを見つけに来てくれ。
余談
- 悪魔は死ねば地獄で復活するため、本編での消滅も完全な死ではない。しかし、記憶は失われているという。
- 本体こそ異形の姿だが、デンジの精神世界? での自意識は魔人パワーの姿である、こちらのほうがデンジにとって馴染み深いからだろうか?
- 「ダストボックスの中で」「悪魔と契約し」「悪魔の消滅と引き換えに命を救われ」「悪魔の名を呼びながらダストボックスから飛び出す」構図は記念すべき第一話のポチタとの契約シーンと全く同じである。