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「ヘビ 丸飲み」

CV:大地葉


概要編集

漫画『チェンソーマン』に登場するキャラクターの一人。

元民間のデビルハンターであり、現在は目的は不明だがチェンソーの悪魔と融合したデンジの心臓を狙っており、その為にデンジに恨みを持つヤクザ達と手を組んでいた。


普段は冷静沈着な性格であり、デンジが絡むと熱くなりがちなサムライソードの事を諫めながら、その冷静な判断でサムライソードと共にデンジ達を後一歩の所まで追い詰めた。

一方で、想定外の事態が起こると目に見えて動揺したり咄嗟の対応が遅れる面もある。


裏で銃の悪魔と繋がっているらしく、ヤクザ達と銃の悪魔の契約を彼女が仲介し、現金2万円と引き換えにヤクザ達に銃を流した。さらにデンジに恨みを持つヤクザの若頭の身体を改造して「刀の悪魔」の心臓を移植し、彼を刀の武器人間・サムライソードへと生まれ変わらせた。

そして、彼等を指揮して公安対魔特異1〜4課を襲撃する。


他にも沢渡達の拠点には1.5キロにもなる大量の銃の悪魔の肉片が保管されており、物語序盤で永遠の悪魔を初めとした銃の肉片で強化された悪魔達が頻出していたのも、彼女達の仕業だったと見てまず間違いない。


さらにマキマに攻撃された際には「こんなデタラメな力は多分マキマだ」と発言したり、本拠地では焦るヤクザ達に「マキマがいる限りこの国に安全な場所はない」と発言するなど、どうやらマキマの事については最初から知っていたらしく、彼女の正体も知っていた可能性が高い。


容姿編集

サム沢

頭頂部が黒い金髪のショートヘアに、少し大きめの赤パーカー。更に目が赤く猫や爬虫類のような瞳孔をしており、目付きは悪いが割と可愛らしい容姿をしている。作中での仕事ぶりからおそらく既に成人女性だと思われるが、低身長で童顔なのもあって十代の少女にすら普通に見える。

そもそも黙っていれば、サムライソード共々そんなに悪役っぽく見えない容姿である。



戦闘能力編集

元民間のデビルハンターながらかなりの実力を持っているらしく、幽霊の悪魔が本能で「恐ろしい」と感じて彼女との戦闘を嫌がる程である。実際に、アキの刀を一目見ただけでその力を見抜いたり、未来の悪魔と契約したアキの動きの変化を感じたりと、分析力や洞察力も高い。

とはいえ、あくまで身体能力は人並みなので本体の戦闘力はそれ程高くはなく、少なくともコベニのような身体能力も非常に高いデビルハンターには及ばない模様。


契約悪魔編集

  • ヘビの悪魔

センシティブな作品 
沢渡アカネ/チェンソーマン

大量の人の腕が絡み合ったような口に、鱗のない胴体を持つ巨大な大蛇のような悪魔。

非常に高い俊敏性を持った強力な悪魔であり、片手でヘビのようなハンドサインを作って相手に向け、「ヘビ、○○」とその名前と攻撃手段を告げる事で本体が召喚され、召喚されたヘビ本体は指定された攻撃を相手に加えて去っていく。要は狐の悪魔のコンと同じタイプの悪魔である。


コンと比べても非常に多彩かつ強力な攻撃を行える悪魔なのだが、コンと同じく呼び出す度に契約を更新するタイプの悪魔なので、その都度代償を支払う必要がある。

契約の代償は、こちらもコンと同じく契約者の身体の一部を喰べる事で、作中では主に爪を代償として差し出している。代償の内容や重さは要求した攻撃パターンによって変わるらしい。


各攻撃編集

  • 丸呑み

その名の通り、攻撃対象を丸呑みにして喰い殺す技。対象の力や存在そのものを取り込む攻撃であり、その為に幽霊の悪魔のような物理的に干渉できない悪魔に対しても有効である。

さらにこの技で取り込んだ悪魔は消滅はせず、下記する吐き出しで排出して操る事もできる。非常に強力な技だがその分比較的代償は重く、作中では爪4枚を消費していた。


  • 尻尾

ヘビの悪魔を召喚して、その尻尾で対象に対して一撃を入れる技。単純な打撃攻撃だが推定体長数十メートルに及ぶヘビが行えば、これだけでも十分過ぎる程の脅威となる。さらに単純な打撃攻撃故に代償は軽いらしく、作中では爪1枚を消費するだけで済むなどコスパもかなり良い。


  • 吐き出し

上記の丸呑みで取り込んだ悪魔を排出して、その力を自らのものにする技。排出した悪魔は契約も代償も無しでヘビの契約者の意のままに操る事ができる。ほぼノーリスクで手数を増やせる反則じみた技だが、その分ヘビ自身に払う代償は他より重いらしく、具体的な内容は不明だが鼻から出血する描写があった。

また、排出した悪魔とは別に契約を結んでいる訳ではなく、ただ一方的に操っているだけなので、ヘビの契約者自身はその悪魔の詳細な情報や弱点までは把握できないという欠点もある。


作中の行動編集

デンジの心臓を狙って行動を開始し、サムライソード一派のヤクザ達に銃の悪魔との契約を仲介して銃器と力を提供する代わりに、彼等にデンジの心臓の奪取に協力するよう要求する。元々デンジに恨みを持っていたサムライソード達とも利害が一致して彼等の協力を取り付けに成功。


各チームに公安対魔特異1〜4課のデビルハンターを襲撃させ、サムライソードが早川アキのカースによって殺害された場面で現れ、サムライソードの左手の刀を抜いて彼を蘇生した。

そして、サムライソードの攻撃でアキは重傷を負うも、アキを助ける為に姫野が幽霊の悪魔の本体を召喚した事でサムライソードは追い詰められ、彼に助けを求められた事からヘビの悪魔を召喚して丸呑みの一撃で幽霊の悪魔を喰い殺させた。しかし、姫野の最期の意志で動いた幽霊の悪魔の腕によって、頭を撃ち抜かれて死んでいたデンジは蘇生させられてしまう。


復活したデンジを確実に抑える為に、援護チームを呼んでサムライソードを支援し、サムライソードがデンジを真っ二つにして殺害した後は、デンジの移送を最優先して姫野が死んだ事で戦意喪失して出血多量で昏倒したらしいアキを放置し、配下のヤクザ達にデンジの身体を運ばせる。

しかし、デンジを車に運び込む途中でマキマの攻撃によって配下の部隊を次々と殺害され、さらに生存していたコベニによって奇襲される。サムライソードは致命傷を負ってデンジを奪還され、形勢不利を悟って瀕死のサムライソードを車に放り込んで逃走した。


その後は、自分達の拠点を公安に突き止められた事を知って、逆にデンジを手に入れる為に待ち伏せ作戦を立案し、サムライソードの祖父が遺したゾンビ達を使って特異課の殲滅を目論む。

その中で、自分のいる場所まで辿り着いたアキと再び対峙し、おそらく精神攻撃も狙って前回取り込んだ彼のバディである姫野の幽霊の悪魔を吐き出しで操って攻撃するが、幽霊の悪魔に残っていた姫野の遺志と生前の彼女から教えられた情報でアキに幽霊の悪魔を無力化されてしまい、何が起きたのか理解できずに動揺している間に幽霊の悪魔を倒されてしまう。

幽霊の悪魔が倒された事で我に返り、慌ててヘビで攻撃しようとするも、その前に背後から忍び寄ったコベニによって拘束された。皮肉にも自身が前回放置したアキによって追い詰められ、さらに精神攻撃を狙って幽霊の悪魔を使ったせいで逆に詰むという結果に終わった。


そして、ヘビを使えないように腕を厳重に拘束された上でコベニに護送されていた途中で、予め自分が捕まった場合に情報隠蔽の為に自動的に自殺するように設定していた契約が発動し、その契約で召喚されたヘビによって頭を喰い千切られて即死した。


余談編集

サムライソードと並んで序盤におけるボス的な立ち位置の彼女だが、その後の展開でも実は彼女の背景やデンジの心臓を求めていた動機等については殆ど明言はされていない。


そんな彼女だが、主にその完成度の高いビジュアルからファンからの人気は高く、コアなファンがかなり多い。

さらにアニメ版ではMAPPAの高クオリティな映像技術によって、原作よりも太ももがムチムチになっている。これが一部の海外視聴者にはブッ刺さったようで、魅惑的という意味合いで「太ももの悪魔」というあだ名までついており、秘かに海外勢からの人気も高まっている。


関連イラスト編集

Akane Sawatariサム沢

ヤクザ


関連タグ編集

チェンソーマン デビルハンター 

サムライソード(チェンソーマン) デンジ(チェンソーマン)

サム沢


以下ネタバレ注意編集






















終盤、銃の悪魔討伐作戦が迫る中、アメリカが支配の悪魔たるマキマに対する最後の抵抗として、自分達が保有する2割の銃の悪魔の身体を使って、銃の悪魔を復活させて差し向ける。

そして、それを最初から把握していたマキマは、予め自身が支配下に置いたデビルハンターや悪魔と共に迎え撃つ。そして彼女が支配して操るデビルハンターの死体の中に沢渡の姿もあった

首を元通り繋げられ、ご丁寧に公安の制服を着せられた沢渡の死体は操られ、彼女の死体を介して生前契約悪魔のヘビの悪魔の力を引き出し、銃の悪魔撃退の為の一撃に利用された。


この描写から、元々考察されていた彼女は最初からマキマに操られており、特異課襲撃事件も最初からマキマによって仕組まれたマッチポンプだった可能性がより高まった。


そもそも終盤に明かになった銃の悪魔はとっくに倒された上で、各国にその肉体や銃器密売の為に名前を利用されていたという事実からも分かるが、彼女が銃の悪魔と繋がっていると言う話は彼女の真の背後関係を隠す為の嘘に過ぎず、実際の沢渡は「銃の悪魔との契約」という名目で外国が密造した銃の密売を日本で仲介していた人間だった(サムライソード一派は当然知らなかったと思われる)。

彼女自身の背景や目的は明言はされていないものの、銃密売の仲介に加えて武器人間を生み出すノウハウや大量の銃の肉片を保有していた事や、さらにその直後に動き出した彼女の存在等から、沢渡の正体については「ソ連のエージェントか、ソ連と繋がりがある日本の反政府団体のエージェント」だったというのがファンの間での現在の主な結論である。


実際に、前後の流れを考えてもこの段階で大量の銃器や銃の肉片、さらに武器人間を生み出す技術までも提供可能で、さらに日本の公安を攻撃してまでデンジの心臓を欲しがる動機と力がある勢力と言えばソ連くらいしかなく、沢渡の行動は威力偵察も兼ねていたのかもしれない。

いずれにせよ、彼女の暗躍は最初からマキマの掌の上であり、沢渡は日本国内の反対勢力を集める為のスケープゴートとして、無自覚に操られ泳がされていた可能性もある。

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