「私、面白いでしょ!?」
概要
チェンソーマン第二部(第98話)で登場した第四東高等学校の女子生徒。親は悪魔に殺されたらしく一人暮らし。第102話で母親の死の詳細が描かれている。
太い眉毛と、黒髪のセミロング丈の髪が特徴的。普段は後ろでひとつに束ねている。昔の回想での容姿は、耳まであるショートヘアである。
クラスで浮いており、話しかけてくれるのは委員長と担任の田中先生だけだった。コケピーが教室にやってきて、殺す期日を過ぎ、クラスの一員となったことをきっかけに、クラスメイト達と打ち解けられる、と思われた矢先、コケピーを抱えたまま駆け出し転倒、結果コケピーを死なせてしまう。故意ではないにしろ、当人は酷くショックを受け、またクラスメイト達との断絶も決定的になってしまう。
その後、委員長と担任の田中先生に誘い出され、コケピーの墓参りに向かうが、委員長が契約を結んでいた正義の悪魔の力により怪物化し、暴走。惨殺されてしまうが、殺された直後の意識が途切れる寸前、戦争の悪魔に体を奪われ蘇生する。
一応、本人の身体は残っているものの、顔に傷があり、同心円目のアサの姿となった戦争の悪魔(ヨル)と身体を共有する羽目になってしまう。
体の主導権をたびたびヨルに奪われトラブルの元になることも…。
その後、ヨルに促されデビルハンター部入部試験を受けるも、クラスメイトから顔がいい部類の男、吉田ヒロフミと共にいたことで陰口を叩かれ、下駄箱に鶏肉を入れられると言ういじめを受けてしまう。そんなアサを気遣ってくれる同じデビルハンター部入部希望者のユウコという友達ができるが……。
人物像
常に仏頂面かつ無愛想な性格で、賑やかなクラスメイトに対しては、内心ある種の嫉みや僻みの感情を向けて、距離を置いている。そのため、クラスメイトからも距離をおかれている。
時折自分の間違った事を認めない我の強さや知識量でマウントを取るなどの傲慢さが見える。
ヨルに生殺与奪を握られている状況でも、死より恥を怖れている傾向があり、なかなか彼女の思い通りには動いてくれない。
「ここぞという大事な場面で必ずドジをして、事態を悪化させてしまう」という悪癖があり、本人もこの悪癖に頭を悩ませている。
チェンソーマンが嫌い(というかアンチ)だったが、ユウコと共にチェンソーマンに助けられ、少しだけチェンソーマンが好きになった。だがその後のデンジとの初対面にて、チェンソーマンの悪口を言いまくっていた(ちなみにデンジの正体は知らない)。
田中先生に好意を抱かれるほど、そこそこ可愛い顔立ちをしており、本人も「自分はそこそこ可愛い」との自覚はしている。しかし、ただでさえ低いコミュニケーション能力が、恋愛を意識した異性相手だと更に壊滅的になる(後に後述する部分も踏まえた上で、アサは残念な美少女とも言える)。
一方で、赤信号を真夜中だろうが渡らないなど、決められたルールには従う優等生タイプ。
悪魔によって水族館にデンジたちと共に閉じ込められた際には、機転を効かせてピンチを脱するなど、頭の回転も悪くないようだ。
残念な性格
水族館デートの為だけに、わざわざ図書館で予習した海洋生物の知識を延々と解説したり、徹底的なデートプランを決行したりと、頑固で融通が利かない一面も持ち合わせている。(しかもこれを異性に対して惚れるに違いないと思ってやっている)
女子を相手にすると極めてチョロいデンジにさえも呆れられているため、水族館デートの際では彼女の残念っぷりさが際立っていた。
その場面を見たヨルからも「もしかしてお前…つまらない人間なんじゃないか…?」と評されたが、それにカチンときたアサはこれもまた強い口調で反論してしまうなど、精神的に脆い部分も見られる。
伊勢海ハルカからは「文句を言って協調性がない ここぞという時に失敗する キミには期待してたんだけどね…」と辛辣な意見を下され、それにショックを受けて落ち込んでいた。(この言葉にグサリときたのは恐らくアサだけではないだろう)
恋愛経験がないにもかかわらず、恋愛に謎の自信があり、吉田に自分の価値観に共感されただけでも「自分に気があるんじゃ」と勘違いしてしまい、それが空振りだったことを知って、また落ち込んでネガティブになるなど、その残念っぷりはなかなか抜けない模様。
なお恋愛思考がズレてるデンジにマウントを取っているアサだが実は彼女自身、少し共感されただけでコロッと落ちてしまうくらいチョロく恋愛思考がデンジとほぼ一緒であり読者からは「女性版デンジ」と揶揄されている。
だが両親を悪魔に殺され、学校で孤立しており、一部の人から嫌がらせを受けたりしてきた境遇もあり、その寂しがり屋で傲慢な性格も多少は仕方がないのかもしれない。
能力
戦争の悪魔と融合したことでその能力である、自分の物を武器に変える力を行使できる。何らかの事情でヨルが不在な場合でも可能。
戦闘経験は全くのド素人だがある悪魔との契約で怪物と化したユウコを止める為に、ヨルから武器の生成方法を聞き出し即興で自らの制服を剣に変化させたり、水族館に閉じ込められた際には、デンジといっしょに拾い集めた約100万円で買って自分の物にしたと認識することで水族館そのものを武器に変化させたり、バイクの運転に戸惑うデンジの為に運転しやすいように咄嗟にバイクを変化させたりするなど機転が利く一面がある。
彼女自身ネガティブな一面を持っているためか、武器生成に必要な「武器にする対象への罪悪感」との相性が非常に良く、彼女が生成する武器はどれも強力で精度がいいが逆に強力すぎて1回限りの使用で破損もしくは消失してしまうなど生成した武器自体の長期的な保管は不可能である。
アサ自身ネガティブ思考を自覚しており、そのネガティブさを利用して臨機応変に戦闘に対応するなどヨル以上に応用力が高い。
ただし武器生成をしている間はスキが出来て無防備になってしまう欠点があり、武器生成している最中に攻撃を受けてしまうと対象の武器の生成が中断される。
アサが生成した武器
(ヨルが生成した武器についてはヨル(チェンソーマン)の項目を参照。)
ヨルにも言えることだが武器にする対象のネーミングセンスはほぼ壊滅的な名前ばかりで読者から「どんな名前だよ」って突っ込まれている。
- 「制服強強剣」
弱っ。
強〜!
生前の母親がアサの為に買ってくれた制服の罪悪感を利用して作られた剣でたったの一振りで対象を輪切りにする凄まじい切れ味を誇っている。
ヨルは戦いをアサに任せたが予想外の威力に驚いていた。
- 「水族館槍」
100万じゃ足りない?
受け取れ!!これが残りの分だ!!
アサの水族館を台無しにしてしまった罪悪感を利用して作られた槍。
アサ達を閉じ込めていた水族館が消失した直後ヨルが体の主導権を奪い使用。
ほぼ不死身に近い永遠の悪魔を一刺しで破裂させてしまうほどの爆発力を秘めている。
落下の悪魔からの追撃から逃れる為に他人のバイクを強奪した罪悪感を利用して変化したバイク。
- 「606号室剣」
吉田によりチェンソーマン教会との関係が疑われ、強行突入される前に発動。1度は腕を斬られて不発に終わるも、2度目は戦争の悪魔の力が強化されたことで発言するだけで錬成に成功した。
余談
飼い猫の名前は『クラムボン』。母の命という大きな犠牲を払って救った猫だったが、第123話では保護施設の寮長によって殺害されていたことが明かされた。
関連イラスト
関連タグ
さよなら絵梨:同作者の読み切り作品。制服や爆発シーンが類似している。