概要
沙村広明のデビュー作であり代表作。
「月刊アフタヌーン」(講談社)で1993年6月から2012年12月まで連載された。全30巻。
江戸時代を舞台にした剣客アクションで、人物造形・所作などが写実的な絵柄で描かれる一方、主人公が不死身という設定や、時代考証を半ば無視した奇抜な衣装や独創的な武器、漢字の擬音などの作風から「ネオ時代劇」という宣伝文句が謳われている。
スピンオフ
2019年5月25日発売の「月刊アフタヌーン」7月号より、沙村協力のもと滝川廉治が原作、陶延リュウが作画を務めるスピンオフ『無限の住人~幕末ノ章~』が連載中。
幕末を舞台に土佐で隠居生活を送る万次のもとに、ある志士が訪れたことから物語が展開される。
メディアミックス
2008年にアニメ化され、全13話がAT-Xにて放送された。制作はビィートレイン。
2016年には、劇団ヘロヘロQカムパニーによる舞台が上演。
また三池崇史監督、木村拓哉主演で実写映画化され、2017年4月29日に公開された。
撮影は京都太秦を中心に行われ、丁度木村がSMAPの解散騒動に揺れる中、快調に進んだがクライマックスの300人斬りのシーン撮影中に木村が脚を骨折。監督の三池も別の映画の撮影もあって助監督に任せる状態が続いたという。PRは木村がSMAP解散し、スケジュールにも余裕が出るようになり、これまでの木村主演の映画以上に積極的に行われるようになった。
2019年5月、『無限の住人-IMMORTAL-』のタイトルで完全アニメ化が決定。アニメ化の発表に併せ、ティザーサイトもオープンしている。
同年8月、続報にて媒体がTV放送ではなく、Web媒体(Amazon Prime Videoでの独占配信)であること、配信時期が2019年10月であること、メインキャストなど情報が解禁された(後に2020年4月からTV放送も行われている)。
同時にティザーサイトも正式なものにリニューアルされている。
制作はライデンフィルム。シリーズ構成は『PSYCHO-PASS』などで知られる深見真が務める。
あらすじ
「剣道とは勝つことへの道」を標榜し、流派の垣根を壊すという理想の実現を目指す剣客集団「逸刀流」統主の天津影久に両親を殺された少女浅野凜は、八百比丘尼に不死にされた男・万次を用心棒とし、仇討ちの旅に出る。これに「逸刀流」を潰そうとする「無骸流」、幕府の刺客などが絡み、浅野凜は次世代まで持ち込まれた因縁を疑問に思い、復讐に対して迷いが生じるようになる。
将軍・徳川家斉のため不死の秘密を解明したいと思った「無骸流」の頭目である幕府新番頭・吐鉤群に万次は捕らえられ、江戸城の地下で陰惨な人体実験が行われるが、浅野凜たちに救出される。
この騒ぎの責任を取って1ヶ月後に切腹する事になった吐鉤群は、それまでに「逸刀流」を滅ぼすべく「無骸流」解体後に編成した「六鬼団」を率い、江戸払となり常陸へ向かった「逸刀流」を追う。また、天津影久らは示威のため江戸城を襲撃し、吐鉤群失脚後に新番頭となった英于彦を無駄に辱めたため英于彦の配下からも追撃を受ける。
那珂湊が最後の決戦の地となるが…。
登場人物
※2008年版 / 2019年の-IMMORTAL-版 / 舞台版 / 実写映画
※1:舞台版も同じ
浅野凜(CV:佐藤利奈 / 佐倉綾音 / 演:福圓美里 / 杉咲花)
天津影久(CV:野島裕史 / 佐々木望 / 演:浪川大輔 / 福士蒼汰)
凶戴斗(CV:中井和哉 / 鈴木達央 / 演:沖野晃司 / 満島真之介)
黒衣鯖人(CV:江原正士 / 花輪英司 / 演:田中精 / 北村一輝)
閑馬永空(CV:小西克幸 / 咲野俊介 / 演:- / 市川海老蔵)
川上新夜(CV:浪川大輔 / 小原雅人 / 演:- / -)
乙橘槇絵(CV:能登麻美子 / 桑島法子 / 演:長沢美樹 / 戸田恵梨香)
百琳(CV:豊口めぐみ / 林真里花 / 演:那珂村たかこ - 栗山千明)
偽一(CV:森川智之 / 白熊寛嗣 / 演:大高雄一郎 / 北代高士)
尸良(CV:三木眞一郎 / 奈良徹 / 演:島田朋尚 / 市原隼人)
吐鉤群(CV:菅生隆之 / 中田譲治 / 演:中尾隆聖 / 田中泯)
主題歌
オープニングテーマ「赤いウサギ」
作詞 - 愛華 / 作曲 - 大谷幸 / 歌 - 枕草子
エンディングテーマ「wants」
作詞 - 田中和将 / 作曲 - 亀井亨 / 編曲 - 長田進&GRAPEVINE / 歌 - GRAPEVINE
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