概要
株式会社光文社とは、1945年10月1日に創業した日本の出版社。「音羽グループ」の傘下企業のひとつである。
太平洋戦争終結後に、講談社から分かれる形で発足する。現在でも講談社が株式の4割強を保有しており、講談社の関連会社として挙げられることが多い。
2011年度の決算・役員人事は講談社本社で行われた。
1950年代には漫画雑誌「少年」誌上で手塚治虫の鉄腕アトム、横山光輝の鉄人28号のロボット漫画の両巨頭を連載し、月刊少年漫画の黄金時代を築く。『ブラック・ジャック創作秘話』では担当編集からの催促に追われる手塚の逃亡先として光文社が挙げられた。
週刊少年漫画の台頭と読者層の多様化に伴い、惜しまれつつも休刊するが漫画界に残した足跡は大きい。
『女性自身』、『JJ』、『CLASSY.』、『VERY』、『STORY』などの女性向け雑誌のほか、写真週刊誌『FLASH』、山田真哉著『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』をはじめとする光文社新書などで注目を集めている。
文芸誌に「小説宝石」、電子書籍に移行もミステリー誌「ジャーロ」などがある。
主な出版物
女性誌
週刊誌
書籍シリーズ
- 光文社文庫
- 知恵の森文庫
- 光文社古典新訳文庫
- カッパ・ブックス
- カッパ・ノベルス
- 光文社新書
主なベストセラー
- 松本清張著『点と線』(1958)
- 松本清張著『砂の器』(1961)
- 小松左京著『日本沈没』(1973)
- 森村誠一著『悪魔の飽食』(1982)
- 石原慎太郎著『「NO」と言える日本』(1990)
- 山田真哉著『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(2005)
- 三浦展著『下流社会』(2005)
- 亀山郁夫訳 ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫、2008)