フリーレン構文
ふりーれんこうぶん
『葬送のフリーレン』のアニメ放送後Twitter上で突如流行りだした、いわゆるネットミームのひとつ。フリーレンと、同作において彼女の弟子であり相棒のフェルンとの掛け合いからなる。なお、この掛け合いは原作には存在しないので注意。
主人公のフリーレンは長命種族のエルフであり1000年以上生きているため、人間とは時間感覚が大きく異なり、人間にとっては長い時間でもずっと短く感じている描写がある。
そんなフリーレンが「実際には結構昔のコンテンツ」を「まだ最近のコンテンツ」であると思い込んでいるという、自分がかつて楽しんでいたコンテンツが思ったよりも古いものであったことに驚くオタクの哀愁を感じさせる構文である。
これに関して同じサンデー連載作家の椎名高志氏は、自身のtwitterアカウントにて「フリーレンの長寿設定で描いてるのは『同期が社会に出て大人になってく中、若い頃のまま研究や創作に没頭してる人』のイメージなのでは」(意訳)と考察している。
テンプレート
フリーレン様。(作品名A)は最近の(作品Aのジャンル名)ではありません。(作品名A)放送時は私、産まれてませんからね。それに今年は(同ジャンルのx周年を迎える作品名B)x周年ですよ。
もうそんなにか。人の時間は早いね。
ちなみに今年は(同ジャンルのy周年を迎える作品名C)y周年でもあります。
フェルン。それは流石に嘘だよ。(作品名C)は去年だよ。
作品BはAより新しいものがよく使われる。フェルンは物語のメインパートでは16歳以上なので、作品Aは少なくとも16年以上前にすると良い。
また作品Cは「作品AやBよりは新しく、つい最近だと思っていたがそこそこ前の作品」を持ってくるのがミソ(使用例参照)。1周年など比較的新しい作品の場合は、去年を先月などに変えるのもあり。
使用例
※いずれも周年表記は2023年当時のもの。
元ネタ
フリーレン様。仮面ライダーカブトは最近の仮面ライダーではありません。カブト放送時は私、産まれてませんからね。それに今年は鎧武10周年ですよ。
もうそんなにか。人の時間は早いね
ちなみに今年は仮面ライダージオウ5周年でもあります。
フェルン。それは流石に嘘だよ。ジオウは去年だよ
アニメ『葬送のフリーレン』放送開始後約4週間が経過した2023年10月下旬から広まった構文。
タカラトミーのベイブレードXおよびコロコロコミックで連載中の運命の巻戻士とフリーレンの三者による公式のコラボ漫画の台詞が元ネタ。作者は運命の巻戻士を連載している木村風太。
フリーレンがベイブレードXを知ったという衝撃的な展開を1コマで表現している。
広まりだしたのは10月21日のコロコロコミック公式Xアカウント投稿がきっかけ。
そして、10月23日に投稿されたtogetterまとめで構文が"フリーレン構文"と称されていたことから、こちらの構文も"フリーレン構文"として認識されるようになった。
西洋風中世ファンタジー世界の住人であるフリーレンが、現代や近未来などの異世界に居るのは、一見ありえなさそうな事象に見える。しかしながら、フリーレンは長命なために現代や近未来でも生存している可能性があること、原作でも女神の魔法を用いて過去にタイムリープしたエピソードが描かれたことで、一時的に異世界や他の時代を訪れることも可能ではあると言える。
少々無理がありそうな組み合わせでもフリーレンがそういうなら納得できるため、あらゆるコラボを成立させうる構文でもある。
使用例
わたしはエルフだから人間のことがよくわからなくて、“人間を知る”ために旅をしてるんだ。
その途中で“ゲッター線”を知ったんだよ。
ヒンメルなら○○
詳細は「ヒンメル理論」の記事で解説。
主に自信がなく誰かに後押ししてもらいたい状況下において用いられ、「ヒンメルならそう言う」「ヒンメルならそうした」といったセリフで説得力(?)を持たせる。
勇者ヒンメルの死から○○年後
通称「アフターヒンメル構文」。
本家漫画・アニメに倣い「冒頭に『勇者ヒンメルの死から○○年後』と入れればだいたいなんでも通れるのでは」という大喜利が発生し、2023年12月13日にtogetterにまとめられた。