クロノ(クロノトリガー)
くろのとりがーのくろの
本作の主人公。ガルディア王国トルース町で母親のジナと二人暮らしをしている少年。
現代(A.D.1000)に生まれ育った。年齢17歳、身長168cm、体重57kg。
『ドラゴンクエスト』シリーズの主人公たち同様、いわゆる無口主人公であり、台詞を発することはない。周囲からの評価はプレイヤーの行動次第で変化する。しかし、行動で自らの意思を示すことがあり、シルバードに乗ってラヴォス戦に赴く際は真っ先に武器を構え、神曲が流れる様はまさに主人公。
髪はツンツンに逆立った赤髪。白い鉢巻を巻いており、服装も道着を意識したようなデザインのものを身にまとっている。
キャラクターデザインを担当した鳥山明曰く、「従来のRPGとは趣向を変えようと、中世的な匂いを消し、東洋的な感じにした」とのこと。
設定なども特になく、ルッカの幼馴染であることと、仲間のカエルから剣の才能を褒められる、岩石クラッシュというきつい酒をエイラと早飲みの勝負して勝利するぐらいに酒には強いくらいしかない。逆に次回作の主人公は設定がてんこもりとなっている。
活躍
千年祭の日、幼馴染のルッカの発明品「テレポッド」のお披露目会を見物しにでかけるが、リーネの鐘の前で出会い、一緒に祭を楽しんでいたマールがテレポッドの実演中に出現した時空のゲートに吸い込まれてしまう。彼女を救うために再びゲートを発生させその中に飛び込むが、その先にあったのは自分たちの暮らす時代からはるか昔の過去の世界だった。
以降、各地に点在するゲートを行き来することになり、そこでラヴォスの存在とそれによる世界の破滅を知り、ラヴォスを阻止するために様々な時代を旅することになる。
物語の終盤でラヴォスと戦うことになるが、この時に仲間たちを守るために一人立ち向かい、ラヴォスに殺されてしまう。仲間たちはクロノを復活させる方法を求め、時の賢者ハッシュから授かった時のたまごとクロノそっくりの等身大の人形を手にし、未来にある「死の山」の山頂でクロノを生き返らせる。このイベントをこなさずラヴォスを倒した場合、仲間たちはクロノを生き返らせる方法を求める別ENDとなる。
能力
武器は日本刀。初期武器は木刀で、お遊び武器としてモップが存在する。
公式イラストでは右手側に帯刀し左手で刀を持っていることが多いことから、左利きではないかと憶測される。剣による連続攻撃や範囲攻撃が主だが、魔法の属性は「天」で、他作品で言うところの雷系・光系の魔法を習得し、復活魔法も覚える。特に最強の天属性魔法「シャイニング」の威力は高く、主力としてバンバン使っていける。
魔力値の伸びが悪くカンストにはマジックカプセルが必須となる。その分カンストさせた際の火力は凄まじく、シャイニングは単独で4000超えのダメージを叩き出す。
復活魔法のレイズも本来は回復力に乏しい下位魔法だが、魔力が上がる事で上位のアレイズと同性能となるため、最終的にはアレイズと同一の回復力で消費MPが少ない上位互換となる。
アニメ「時空冒険 ぬうまもんじゃ〜」のラストに、ルッカと共に後ろ姿のみ登場している。
PS版から追加されたOPムービーでは、夜に剣術の稽古をしている様子が描かれている。
更に追加されたエンディングでは、マールと結婚式をあげるものも存在する。PS版では、このルートに確定するとどうやってもこのエンディングになってしまっていたが、DS版からは修正されている。
またDS版では更に隠しボスと隠しエンディングが追加された。これは続編クロノクロスを意識したものとなっている。
※以下は続編クロノクロスの重大なネタバレを含みます!
「あとは君自身がどう生きるか、決めるんだよ。新たなるクロノ・トリガー!」
続編の『クロノクロス』では、死海にあるリーネの広場にてマール、ルッカと共に幼い姿で登場。ここに登場する3人は「並行世界で死亡したクロノたち」であり、亡霊のような姿となっている。なお、死因については不明。
セルジュのことは「お兄ちゃん」と呼び、当初は年相応の子供の口調だったが、ラストバトル直前にはこれまでとは異なる口調になり、セルジュにまつわる『真実』を伝えた。
実はラヴォスはまだ生き延びており、始まりも終わりもない時の闇の彼方に巣食い、サラを始めに無念を抱いて倒れた生命体たちを吸収し続けていた。そうして進化して誕生したのが本作のラスボス『時を喰らうもの』である。今はまだ眠りについているが、このまま覚醒すれば時空は喰らいつくされて時間が止まり、すべての歴史は滅び、無に帰る。
これを知ったクロノたち3人は幻影となって現世に姿を現し、滅亡を回避する鍵であるセルジュを見守ってた。時喰いを消し去れることができるのはクロノクロスを使えるセルジュだけなので、ラストダンジョンでクロノクロスを持っていない場合は手に入れるように促して来る。
そして時喰いとの決戦直前に、ヤマネコの正体を語り、セルジュを新たなクロノトリガーとして送り出した。
ちなみにクロノの特徴である『原作のイラストでは左手に武器を持つ』『実家で母親と二人暮らし』『平凡な暮らしだが腕利きの実力者』『バンダナ系を頭につけている』はセルジュにも受け継がれている。またセルジュの髪色はクロノとは対照に青色となっている。
他作品
孫悟空(ドラゴンボール):漫画『ドラゴンボール』の登場人物。「ツンツンの髪型」「天才美少女科学者の発明品が物語開始のきっかけになる」「本来の歴史では死亡するが、過去を遡った仲間によって救い出される」など類似点がある。
孫悟飯:同じく『ドラゴンボール』の登場人物。「気の強いお金持ちの女の子と恋仲になる」「しかし女の子の父親にはよく思われていない(後に認められる)」という類似点がある。
主人公(DQ6):同じ鳥山明が手掛けたゲーム『ドラゴンクエストⅥ』の主人公。共に開発時期が重なっていたこと、外見が似ていること、DQ6のOPを彷彿させるシーンがあること、本来なら死ぬはずだったが、過去を遡った仲間たちの尽力によって死の運命から救い出される点で比較されることが多い。ちなみにマールやルッカもこのキャラに似ていたりする。
ランディ(聖剣伝説2):ゲーム『聖剣伝説』の主人公。クロノの初期設定を反映して作られたキャラクター。
天帝カイン:ゲーム『ゼノギアス』の登場人物。人間を犠牲にしてまでラスボスの復活が成されるのを憂いている。また鍵となる主人公を密かに見守っていた。クロスにおけるクロノたちと目的は似ているが、悲惨な結末を辿る。
ガゼル法院:同じく『ゼノギアス』の登場人物。すでに全員が死亡しており、データ上に人格が残されているのみとなっている。カインの兄弟だがこちらはラスボスの復活を望む側。クロスにおけるクロノたちと似た境遇だが結末は対照的。