面堂了子
めんどうりょうこ
私立清廉女子大学付属女子中学校2年生。
見た目は大和なでしこのごとく、容姿端麗で可憐な美少女であり、あたるやクラスメートが思わず見惚れるほどである。
また、一人称は「わたくし」、基本的に敬語である「ですわ口調」と、立ち振る舞いは家柄の良い令嬢そのもの。
だがしかし、恐らく作中で最大のイタズラ好きであり、中でも兄である終太郎への被害回数はとてつもない。
初登場にして、牛車に乗ったままいきなり骸骨女に化けてあたるやラムをはじめとした通行人全員を驚かしている。
それだけならまだしも、
- 牛車に乗って数日間かけて兄のいる友引高校へ赴く
- 兄の腕を組みながら「わたくしたち、婚約してますの」と冗談を言い、兄のクラスメート女子たちを阿鼻叫喚させる
- 腐った弁当を兄に届け、あわよくば食べさせようとする
- あたるとの交際を邪魔する兄をロッカーへ閉じ込め、終太郎が暗所閉所恐怖症であることをバラす
- 屋敷へ招いたあたるたちに、屋敷内に爆弾や罠等あらゆる仕掛けを施す
etc.
これでもかというほどサイコパスぶりを披露している。
ちなみにこの腐った弁当だが、原作だと二日前、アニメ(1981年版)だと9日前、(2022年版)4日前の物となっている。
いずれにせよ刺身など生ものばかりで、腐っていることには変わりない。
またイタズラのためには自分の苦労には一切構わないという性格。
あたるに好意的に接する数少ない女性キャラで、特に兄へのイタズラでは共謀することが多い。
あたるをどのような存在と見ているかは意見が分かれており、本気で好意を寄せているとするものもあればイタズラの対象に過ぎないというものもあり不明。
また、幼馴染である水乃小路飛麿にも好いているような言動、イタズラを繰り返していた事から、
リアクションが良ければ彼女からの好感度は高いという事であろう。
それはイタズラを喰らい続けるという事だが…。
とはいえ、気に入った相手は虐めたくなる性格らしいので、イジメる=彼女なりの愛情表現でもある。
お嬢様キャラゆえか、髪型はお嬢様結びで頭には常に大きなリボンがあり、服装によって色が変わる。
作中のキャラクターには珍しく和服姿での登場が多い。初登場が和服姿であり、その後も度々和服を着用して登場している。
時には洋装になることもあり、お嬢様らしくロング丈のワンピースドレスを着用している。
また呪いの人形作りの際には雰囲気作りにと妙な魔術でも使うような格好をしていた。
仮面舞踏会の回では、仮装のためチャイナ服を披露している。
終太郎がサングラス部隊を多数従えているように、了子は黒子を多数従えている。
もっとも極度のアホばかりなサングラス部隊とは異なり、黒子は全員非常に優秀であるために恥をかかされることは無かった。
爆弾、呪い、毒等危険なものに幅広く興味を持ち、こういった点もあって兄からは非常に危険視され、あたるのクラスメイト達からもそんなことでわざわざやるのかと言われる程だが、
基本的に終太郎が原因を作り、それがサングラス部隊のアホさと黒子の優秀さによって漏れて了子の耳に入ることが起点になることが多い。
一方でイタズラに怒った終太郎が様々な勝負を仕掛けることも多く、そのほとんどはあたるをはじめとして終太郎のクラスメイトが参戦するのだが、
日頃の行ないゆえか友引高校男子生徒は揃って了子側についてしまい、結果として終太郎は常に負けている。
ちなみに1度だけ終太郎が勝っているらしい所はあるがこの時は反則しているため真の意味での勝利とは呼び難い。
面堂の父が面堂終太郎に水乃小路飛鳥とのお見合いを持ちかけた際に、終太郎は面堂家と水乃小路家の和解のための政略結婚に乗り気ではなかったが、
妹の了子が「おにいさまがいやだとおっしゃるなら代わりに私が飛麿様と結婚いたしますわ」と言い出したがために、
あたるともども猛反対し飛鳥と見合いをすることになる。
「了子をトンちゃんなんぞに渡すわけにはいかん!」と、終太郎の妹を思う姿を見るが、
見合いを受けると決意した終太郎のことを「おにいさまフケツよ~っ!」とハンマーで殴り付けた。
面堂の父は了子の奇行を「感受性の強い年頃だからなぁ…」と見ていた。
あの親にしてこの娘である。
名前の由来は兄と合わせて終了であり、終太郎が元々はトラブルシューター役として考案された名残とも言える。作中で親が2人の名前を合わせて決めたと考えても極めて自然な命名法である。