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センシティブな作品

ドゥームズデイ・クロック

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どぅーむずでいくろっく

『ドゥームズデイ・クロック』(DOOMSDAY CLOCK)とはジェフ・ジョーンズ原作、ゲイリー・フランク作画によるアメリカンコミックス。

「私は無為の存在」

「じきに有為の男と衝突する」

「この世界の希望にとって……私はヴィランだ」

概要

本作はアメコミを代表する傑作『ウォッチメン』(アラン・ムーア原作、デイブ・ギボンズ作画)の正式な続編である。

前作ではDCユニバースとは全く別の世界で物語が展開していったが本作ではDCコミックスのイベント『DCリバース』の一環として制作され、スーパーマンバットマンなどDCコミックスでおなじみなヒーロー達も登場するクロスオーバー作品となっている。

前作の原作者であるアラン・ムーアは全く関わっていないものの、ムーア作品の特徴である9分割されたシンプルなコマ割りや擬音の排除など本作でもムーア特有のダークな作風は踏襲されている。

2017年11月より連載が開始され現在も隔月で大好評連載。「ウォッチメン」と同様に本作12話完結。

2020年末、日本語版出版!

あらすじ

「ウォッチメン」から7年後の1992年。

ニューヨークの虐殺によって世界各国は協調の道を歩み始めたかに見えたがロールシャッハの日記が世間に知れ渡り、虐殺は全てオジマンディアスが仕組んだものだったと世界中の人々が知る事となった。

オジマンディアスが思い描いた核無き平和な世界の夢は潰えてしまい、アメリカとロシアの対立は深刻化していき人類は再び滅亡へのカウントダウンを迎えていた。

ロシアによる核攻撃で避難勧告が出たことによってパニックに陥ったアメリカ東部のとある刑務所。

そこに南極大陸で死んだはずのロールシャッハが現れ夫婦であるヴィラン、マリオネットとマイムを脱獄させる。

ロールシャッハは相棒に合わせると言い、二人をニューヨークにあるナイトオウルの秘密基地へと連れていく。

しかしそこに居たのはナイトオウルではなくニューヨークでの虐殺を引き起こした張本人オジマンディアスだった。

自ら計画した世界平和の夢が失敗に終わり、さらには脳腫瘍を患っているオジマンディアスは世界を救うにはこの世界から去ったDr.マンハッタンの力を借りるほかないと主張。

一行は改造したオウルシップに乗り、世界を救う唯一の存在であるDr.マンハッタンを探し出すために異世界(DCユニバース)へと旅立つのだった。

登場人物

ウォッチメンの世界

ロールシャッハ(2代目)/レジ―・ロング

前作「ウォッチメン」と同様、ロールシャッハは本作「ドゥームズデイ・クロック」でも主人公兼狂言回しを務めている。

ただしその正体はウォルター・コバックスではなく、前作でコバックスの診断を担当した精神科医マルコム・ロングの息子レジーである。

大学生の時に例のイカによって両親が死亡し、自身も発狂してしまい精神病院に入れられてしまったという過去を持つ。

そこで同じく患者であったモスマンことバイロン・ルイスと親しくなり、彼からミニッツメンの戦闘技術を伝授されると同時に父親の遺品の中にあったコバックスことロールシャッハのカルテを読み込んでいく内にコバックスに尊敬の念を抱く事になり、彼の意思を引き継いで新たなロールシャッハになる事を決意した。

オジマンディアス曰く、先代よりも予測不能な戦い方をするもののコバックスと違ってある程度の妥協は許す性格。

実際に両親の仇であるオジマンディアスとは不本意ながらも世界を救うために妥協して手を組んでいる。

ちなみにパンケーキが大好物。

オジマンディアス/エイドリアン・ヴェイト

ロールシャッハの日誌が世間に明らかになってしまった事で、ニューヨークでの虐殺を仕組んだ真犯人だった事が世界中にバレてしまった。

「世界一頭の良い男」から「世界一のお尋ね者」になってしまい、さらには人々を散々癌にさせた報いなのか自身も脳腫瘍を患い余命幾ばくもない。

失意のどん底に居るがそれでも世界を救う事については諦めてはいない様子。

脳腫瘍が引き起こす頭痛に悩まされてはいるものの、未だその頭脳と身体能力は健在である。

マリオネット/エリカ・マンソン

マイム/マルコ・メイズ

本作が初出となる夫婦のヴィラン。

人を殺すことに対して何のためらいもない凶悪犯だが幼い一人息子を溺愛しており、その息子をロールシャッハ達が人質としているために渋々ながら彼らと協力する事になる。

マリオネットはかつて妊娠中にDr.マンハッタンから見逃されたことがあり、オジマンディアスはこれを根拠にマリオネットがマンハッタンの人間性を取り戻す可能性を持つと見ている。

夫のマイムはオジマンディアス達の計画に引き入れる予定は無かったが、マリオネットが夫も連れていかないと協力しないと主張したため、ロールシャッハはこれに妥協してマイムも連れていくことにした。

元ネタになったキャラクターはDCコミックスのパンチ&ジュリー。

コメディアン/エドワード・ブレイク

前作でオジマンディアスに殺害されたはずだったが、何故かDCユニバースで生存していた事が判明。

レックス・ルーサーとオジマンディアスの会合中に乱入し、二人にケガを負わせる。

Dr.マンハッタン/ジョン・オスターマン

ウォッチメンの世界で唯一の超人どころか神に等しい能力を持った存在。

前作でオジマンディアスの計略によってウォッチメンの世界から去っている。

現在はDCユニバースに居ると思われ、彼を連れ戻すことがロールシャッハ達の今回のミッションとなっている。

モスマン/バイロン・ルイス

発狂して精神病院に入ったミニッツメンの元メンバー。

前作の「ウォッチメン」では存命だったものの、ほとんど出番はなかった。

しかし本作では例のイカの事件で発狂し、同じ病院の患者となるレジーと親しくなり彼に戦闘技術を伝授した言わば2代目ロールシャッハの師匠と言うべき重要な役を務めている。

しかし本作の物語が始まる前に死亡し今は故人。

夜な夜なベッドシーツなどで作った羽で空を飛んで病院を抜け出す。

全裸で。

DCユニバース

バットマン/ブルース・ウェイン

ご存知、大富豪かつゴッサムシティを拠点にしている超有名ヒーロー。

DCユニバースで最も頭の良い二人の内の一人。

しかし、自らの会社がレックス・ルーサーに買収されそうになっており、資金面でヒーロー活動の危機を迎えている

ロールシャッハの日記を読んだ事でロールシャッハを危険視し、彼をアーカムアサイラムにぶち込んだ。

スーパーマン/クラーク・ケント

ある夜に今まで見たことが無かった悪夢を見る。

レックス・ルーサー

DCユニバースで最も頭の良い二人の内の一人。

オジマンディアスと会談を行うが、そこに突然現れたコメディアンに撃たれ大けがを負う。

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