原作はジョージ・R・R・マーティン作のファンタジー小説「氷と炎の歌」。
小説の世界観を表現した映像のスケールの大きさは、しばしば「映画並み」と評され、実際1話作るのに10億円ほどかかっているともされる。
pixivのタグとしてはGameOfThronesが多く使われる。
作品解説
概要
1話約60分で、一章(=1シーズン)10話。ただしシーズン7とシーズン8は話数が少ない。
2019年5月、全8章、73話をもって完結した。
原作は続刊中である。
多数の人物・場所の物語が同時進行する群像劇であり、各話は完全に連続している。
物語の主題は、玉座を巡る生々しい人間関係と戦乱であり、剣戟・処刑・拷問などのR-15G、政略結婚・不義密通・娼館などのR-15描写が多い。
世界観
異世界にある中世ヨーロッパ風の「七王国」(ウェスタロス)が主な舞台。剣と血縁と家名が重んじられる社会である。「七王国」と呼ばれてはいるが、本編の約300年前に旧王家によって1つの王国へと統合・征服されており、旧王家が作った玉座は「鉄の玉座」と呼ばれ、七王国全土を統べる権力の象徴となっている。
大狼、三つ目の鴉、巨大な北の「壁」等、異世界要素は多いが、魔法や奇跡は存在しない(少なくともありふれてはいない)。物語序盤では、「ドラゴン」や「ホワイトウォーカー」などの異形は、大昔のお伽噺と思われている。
あらすじ
広大な七王国の北部を治める領主エダード・スタークは、旧友の王から南の王都に来て「王の手」(=宰相)になるように要請をうける。気が進まないながらもその申し出を受けるエダード。
だが,彼の王都行が、七王国中の諸名門の貴族、民衆、かつての王家、そしてスターク家の子供たちを陰謀と戦乱の中へと巻き込んだ「玉座取りのゲーム」(=ゲーム・オブ・スローンズ)の始まりとなることを、この時点ではまだだれも知らなかった。
公式トレーラー
登場人物
登場人物は非常に多いが、その中でも主人公挌の人が複数いる。
多くのキャラが、作中の様々な出来事に巻き込まれながら、立場・性格・風貌が大きく変化していく。
#ネタバレを考慮し、第一章前半で登場し、かつpixiv内にイラストがある人物に絞りました
- スターク家
登場人物 | 役者 | 紹介 |
---|---|---|
エダード・スターク | ショーン・ビーン | 七王国の北部を治めるスターク家の主。領主・父親として、義務と名誉を重んじる実直な性格。十数年前、現王と共に「狂王」を倒す反乱に参加した武人でもある。妻と息子3人・娘2人、落とし子(非嫡出子)1人がいる。物語冒頭で大狼の子を6匹拾い、子供らに1匹ずつ与える。かつての戦友が飲んだくれの王様になってしまったり、娘たちは難しい年頃だったりと、苦労が絶えない。急逝した「王の手」(=宰相)の後任に指名され、不本意ながら王都の権謀術数に巻き込まれて行く。 |
キャトリン・スターク | ミシェル・フェアリー | エダード・スタークの妻。5人の子供の母親で、タリー家の長女。 |
ロブ・スターク | リチャード・マッデン | エダード・スタークの長男にして後継者。父親に似た誠実・勇敢な性格だが、生真面目で融通が利かない欠点もある。父が王都へ赴いた後も、領主代理として北部に残る。 |
サンサ・スターク | ソフィー・ターナー | エダード・スタークの長女。夢見がちな性格で、王都の華やかな生活にあこがれ、ハンサムな皇太子との結婚を望んでいる。しかし貴族らの権謀術数が渦巻く宮廷で、現実の政治を知ることとなる。 |
アリア・スターク | メイジー・ウィリアムズ | エダード・スタークの次女。自由活発なおてんば娘。貴婦人の嗜みである刺繍などの習い事は苦手。剣術を習うことを望んでいる。対照的な性格の姉サンサとは仲が悪いが、泥沼な家族関係が多く登場する本作品においては、微笑ましい感じのものである。 |
ブラン・スターク | アイザック・ヘンプステッド=ライト | エダード・スタークの次男。自分の家(=城)の城壁に登り、探検して見て回るのが好きな活発な男の子。王妃の密通現場を目撃してしまった為、「事故」に遭い城壁から落下。瀕死の重傷を負う。辛うじて命を取り留めた彼は、それ以降、奇妙な「力」を身につけることとなる。 |
ジョン・スノウ | キット・ハリントン | エダード・スタークの落とし子(私生児)。母親は不明。「スノウ」は作品世界で北部生まれの落とし子が名乗る姓とされる。父親から認知されており、異母兄弟妹達と同様に育てられ仲も良いが、落とし子として肩身の狭い思いをすることも多い模様。それ故、現世との関わりを絶ち北方からの未知の脅威に備える「冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)」の一員になることを志す。 |
- バラシオン家・ラニスター家
登場人物 | 役者 | 紹介 |
---|---|---|
ロバート・バラシオン | マーク・アディ | 七王国の王で、バラシオン家の主。妻と三人の子供がいる。弟であるスタニス・バラシオンとレンリー・バラシオンとは仲が悪い。 |
サーセイ・ラニスター | レナ・ヘディ | ロバート・バラシオンの妻で、3人の子供の母親。ラニスター家の当主タイウィン・ラニスターの娘。双子の弟であるジェイミー・ラニスターとは若いころから近親相姦関係にある。弟のティリオンのせいで母が死んだと信じて彼を憎み、死を望んでいる。 |
ジェイミー・ラニスター | ニコライ・コスター=ワルドー | ラニスター家の当主タイウィン・ラニスターの長男。前王エイリス・ターガリエン2世の「王の盾(キングズガード)」だったが、キングズランディングの略奪の際にエイリスを裏切って殺し、人々から〈王殺し〉と呼ばれるようになる。 |
ティリオン・ラニスター | ピーター・ディンクレイジ | 南部の裕福な名門ラニスター家の末子にして、現王妃の実弟。国内でも有数の高貴な身分だが、発育不全の為、しばしば「小鬼(インプ)」と蔑まされる。頭脳明晰な人物であり、「小鬼」である自分にとって知識と弁論が重要な武器であることを理解している。酒と女を愛する放蕩者で、役職には就かずあちこち出歩いているっぽい。毒舌家だが、弱い立場にある人々には優しさを見せ、有用な助言を与える。 |
ジョフリー・バラシオン | ジャック・グリーソン | ロバート・バラシオンとサーセイ・ラニスターの息子。だが、出生には秘密がある。母であるサーセイに甘やかされて育ってせいか、とても傲慢で残虐な性格を持つ。 |
- ターガリエン家
登場人物 | 役者 | 紹介 |
---|---|---|
デナーリス・ターガリエン | エミリア・クラーク | 亡き「狂王」の娘にして、ドラゴンの血を引くという旧王家ターガリエン家の末裔。兄とともに七王国の東の大陸エッソスで逃亡生活を送りながら育つ。愚かで横暴な兄の野望により、騎馬民族(七王国からすれば"蛮族"である)の王と政略結婚させられることになる。役柄上、露出度の高いシーンが多い。 |
ドラゴン | ターガリエン家の象徴であり、滅亡した古代文明の象徴でもあった生き物。かつてデナーリスの祖先が「七王国」を統一する際にも用いられたという。もはやこの世界にはいないものとおもわれていたが……このシリーズでは、ドラゴンのブレスの方法はハリー・ポッターの映画シリーズ同様に、2002年の映画「サラマンダー」にて開発されたものに準拠していると思われる。 |
関連サイト・動画
少しネタバレを含むシネマトゥデイ「第一章10分ダイジェスト」
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SHOGUN将軍…世界観やストーリーは異なるが内容が似通っており、そのため「日本版ゲーム・オブ・スローンズ」と評されることもある。