概要
初登場は1985年の『Crisis on Infinite Earths #2』。その起源からグリーンランタンと因縁がある。
アンチモニターは反物質宇宙を支配する非常に強力な存在であり、モニターと対をなす邪悪な生命体である。宇宙そのものを破壊して貪り、その過程で何十億人もの人々が犠牲になった。
かつて惑星オアは、膨大な知能と野心を持った人々が住む平和な惑星だった。その中の1人、クロナは宇宙の起源を観測するための装置を発明するが、爆発事故を起こし、彼はエネルギー体として永遠に生きることになった。その爆発によって多元宇宙が誕生した。正義のために戦うことになったオア人の中には、すべての悪を滅ぼすべきだと考える者もいたが、他のオア人はそれに同意せず内戦が始まった。邪悪な考えを持つ者たちは惑星クワードの次元へ旅立ち、全知全能になるための手段を求めた。そうして、クワードの月から過剰なエネルギーが意志を持った存在としてアンチモニターが生まれた。同じ頃、オアの月から同じような起源でモニターが生まれた。
科学者のパライアもまた宇宙の起源の秘密を研究しており、評議会の反対を押し切って反物質のキューブを作り、ついに宇宙の起源を観測した。その起源とは無限の深淵から巨大な手が伸び、新たな宇宙を形成しているというものだった。これを観察している間にアンチモニターとモニターは解放され、アンチモニターは反物質をエネルギーに変えてパライアが存在する宇宙を破壊した。正物質の宇宙が破壊され消滅したことで反物質の宇宙が拡大し、アンチモニターはさらに強くなっていった。この知識を得たアンチモニターは、正物質の宇宙をすべて破壊し、自身を限りなく強くすることを目指し始める。
アンチモニターはヒーローたちが直面した中でも最も手強い敵のひとつである。無数の宇宙を破壊し、それらを吸収することで数メートルから数百メートルという巨大な体格に変化する。反物質によって対消滅させ物質を分解するビームを放ち、クワードの種族を生きた影であるシャドウデーモンに変化させて使役する。
映像作品
ドラマ
アローバース「クライシス・オン・インフィニット・アース」
演じたのはラモニカ・ギャレット。
『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』『SUPERGIRL/スーパーガール』『レジェンド・オブ・トゥモロー』『BATWOMAN/バットウーマン』5作品のドラマに跨がって行われたクロスオーバー。過去のDCコミックの映画・ドラマ作品からも多数のゲストが出演した。
アニメ
声はトム・ケニー。
声はジョン・ディマジオ。