概要
スーパーボーイ・プライムとは、DCコミックの登場人物。
スーパーヒーローが存在しない極めて現実に近い別次元「アースプライム」出身で、コミック作品としての『スーパーマン』にあやかりクラーク・ケントと名付けられた普通の少年だった。
しかし彼は実際にクリプトン人のカル・エルでもあり、ハレー彗星接近の影響で力に目覚め、ジャスティス・リーグが存在するアース1の本家スーパーマンと邂逅。
自らも並行世界のスーパーマンとして世界の危機に立ち向かっていく。
コミックの読者自身がスーパーマンとして参戦するという夢を叶えたようなキャラクターであったが、他のヒーロー達を「物語のキャラクター」として捉えており、やがて自らも脚本によって操られているだけのキャラクターであることを自覚する。
コミックでの活躍
- 『クライシス・オン・インフィニット・アース』
DCコミック史上最大規模の戦い。アンチモニターによってアースプライムを破壊され、別アースのヒーロー達と合流。
「少年のスーパーマン」として大人のスーパーマン、老齢のスーパーマンと共にアンチモニターと戦い、世界を救った。
ニューアースではアース2スーパーマンと同じく存在が確定されておらず、最終決戦の後にアレクサンダー・ルーサーJr達とパラダイスディメンションへと旅立つ。
ここまでは読者の立場を反映した紛れもなく純粋なヒーローだったのだが、次回作『インフィニット・クライシス』で歪な変化を遂げてしまう。
- 『インフィニット・クライシス』
パラダイスディメンションでニューアースの様子を見つめていたが、ヒーロー達の分裂など理想的な世界と呼べるものとはほど遠く、クライシス後の世界に失望。
共にクライシスで生き残った親友アレクサンダー・ルーサーJrと世界の再創造を画策する。
計画の途中、ニューアースのスーパーボーイ(コナー)に嫉妬。
スモールビルを襲撃し、コナーを守るべく駆けつけたJSA+ドゥームパトロール+タイタンズと戦いを繰り広げる。
この中でパンサを誤って殺してしまい、動揺と恐怖から暴走、タイタンズを数人殺害し、ザ・フラッシュ達にスピードフォースに封印される。
その後4年を費やしてスピードフォースから帰還、コナーを殺害し、グリーンランタンコーズと戦いを繰り広げた後にコーズによって厳重に隔離される事となった。
以後もDCコミックスの世界で続編が製作されていくのだが、彼が正道のヒーローに戻ることはなく「悪役」として扱われ続けている。