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ラーズ・アル・グール

らーずあるぐーる

アメコミ「バットマン」に登場するスーパーヴィラン。バットマンにとって永続的な宿敵の一人。初登場は1971年の『Batman』#232の『Daughter of the Demon』。
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概要

ラーズ・アル・グール(Ra's al Ghul)。
国際テロ組織「デーモン」及びその実働部隊である暗殺結社「リーグ・オブ・アサシン」の首魁にして、デーモン・ヘッド(悪魔の頭)の異名を持つ魔人
地球の生態系や自然環境のバランスを完全なものとするため、それに邪魔な人類の大部分の抹殺を目論んでいる国際的テロリスト

「ラザラス・ピット」と呼ばれる特殊なの力によって若返りを繰り返すことで数世紀以上の時代を生きており、死の淵にあっても蘇ることを可能とする恐るべき自然治癒能力を有する。
この長寿命と生命力を武器に、長きに渡る時間の中で活動資金のための莫大な富を蓄えており、さらに極限まで自らを鍛え上げて剣術格闘術といった武術を極め、凄まじい戦闘能力の高さを誇る。
しかも元から天才的な知性を持っているのに加えて、遺伝子工学を始めとする科学から医学錬金術の分野にまで幅広く精通している完璧魔人
同時にバットマン(ブルース)が目指している「超然的・象徴的存在」を実際に体現してしまった男でもある。

本人の単純なスペックだけでも、数いるバットマンのヴィランズの中でも最強クラスのスーパーヴィランだが、リーグ・オブ・アサシンの強力な戦闘員達を自らの尖兵として多数従えているという、「数の力」を持っていることも特筆点である。
手下を使うヴィラン自体は珍しくないが、それらがたいてい金で雇われたゴロツキ程度であるのに対し、ラーズ配下のリーグ・オブ・アサシンの戦闘員は一人一人がそんじょそこらの警官兵士では太刀打ちできないほどの武術の使い手であるという点が決定的に異なる。

ライターのデニス・オニールとアーティストのニール・アダムスによって創造され、『Batman』#232(1971年)『Daughter of the Demon』で初登場した。

日本版では「レイシュ・アル・グール」と呼称される事が多い。

解説

人物

バットマンのヴィランズの起こす犯罪がだいたい都市犯罪規模の範囲に収まることが多い中、生物兵器や殺人ウイルスを利用した人類の大量虐殺といった、世界規模の大事件を画策する異色の存在。
当初はバットマンの存在を特に関知しておらず、自分の娘であるタリア・アル・グールがバットマンとに落ちたことをきっかけに関心を持つようになった。

間違いなく人類の脅威である危険人物なのだが、バットマンとは「世界から悪を一掃し、あるべき秩序を取り戻す」という根本的な思想と行動原理で共通している部分があるため、その能力の高さも見込んでちょくちょくバットマンを自分の後継者にしようと働きかけている。
ゆえに敵同士でありつつもバットマンに対しては一定の敬意を払っており、彼を一貫して「Detective(探偵)」と呼んでいる。また、バットマンの正体がブルースであることを見抜いているが、彼に対する敬意からそのことを誰にも明かしていない。
また、ラーズはその不死性とカリスマ性によって超自然的な象徴存在と化しており、悪を抑止するための「恐怖」の象徴であろうとしているバットマンにとってはある意味、憧れの存在でもある。

しかし、バットマンを自分の側に引き込むためには手段を選ばず、悪党たちを連携させて犯罪を同時多発的に引き起こすことで人間社会を守ることに絶望させようとしたり、バットマンが万一に備えてジャスティスリーグのヒーロー達の弱点を調査していたことを利用して彼のチーム内での立場を悪くさせたりしている。

巨大な組織の首領・高いカリスマ性と戦闘スペック・起こす事件のスケールのデカさといったキャラクター性から、派生作品などでは事件を背後から操っていた黒幕的な大ボスとして登場することもしばしば。

ラザラス・ピット

地球の磁場などにより自然発生する一種のパワースポット細胞を活性化させ、あらゆる病気や怪我を治して若返らせる特殊な力を持つ泉。
死者の蘇生といった芸当も可能なのだが、これに浸かると良心理性が破壊されて精神を変調させてしまうという致命的な副作用がある。変調の度合いには個人差があり、一時的にちょっと凶暴化する程度で済む場合もあれば、完全に狂気に囚われてしまうこともある。特に死亡状態からの蘇生では変調の幅が大きく、多くの場合は凶悪な別人格と化してしまう。その性質上、根っからの悪党に対しては副作用の影響は小さい。なお、健康な人間が浸かるとほぼ確実に死ぬ。

泉一つにつき使用できるのは一回きりで、さらに数に限りがあるため、使用を許されるのは基本的にラーズかその血縁者のみ。
ちなみにリドラーは勝手にピットを使用したため、組織に狙われたことがある。

オリジン

本名とオリジンはシリーズや作品ごとに微妙に異なるが、基本的には以下の通り。

元々ラーズは600年以上前にアラビア砂漠で生まれた遊牧民の子供であった。幼い頃からずば抜けた知性を持っていたラーズは、やがて科学に興味を持ち、生命について研究するために部族を捨てて都市に移り住んだ。成長した彼は医者となり、ソーラという女性と結婚した。

ラザラス・ピットに癒やしの力があることを発見したラーズは、瀕死の状態だった都市の王子をピットを使って治療する。しかし、ピットの副作用で王子は正気を喪ってソーラを絞殺してしまい、王子と王はラーズに罪を負わせて投獄し、死刑を宣告する事態になってしまった。
脱出したラーズは、自らの部族を率いて都市を壊滅させ、殺人ウィルスを用いて王と王子を含めた都市の王族を皆殺しにし、自身をラーズ・アル・グールと名乗る。

人間関係

  • ナイッサ・ラーツコ

18世紀にロシアで生まれたラーズの長女。
母親に育てられた後、自力でラーズが父親であることを突き止めて、その部下となるが決別。それを不服としたラーズの差し金で、第二次世界大戦中に強制収容所送りになり、家族を喪ったことで彼に対する復讐を誓う。

ラーズに先行して登場した次女。ラーズからは組織の後継者候補として英才教育を受けていたため、教養深い上に武術の達人。
バットマンと恋仲になったことで、ラーズからそれをバットマンを組織に取り込む計画に利用されそうになるも、父の呪縛やバットマンの使命感もあり破局。その後はスーパーマンの宿敵レックス・ルーサーの合衆国大統領就任時、彼にスカウトされてルーサーコープのCPOに就任した(経済界から大統領は距離を取らねばならないため)。だが、後にウェイン財団に売却。陰ながらバットマンに協力していた。

バットマンとタリアの間に出来ていた一人息子であり、ラーズにとってはにあたる。遺伝子操作を施されたフラスコ・ベビーであり、バットマンは何年も彼の存在を知らなかった。
リーグ・オブ・アサシンで暗殺の訓練を受けながら養育されていたため、少年ながら高い戦闘力を持つ。後にバットマンに保護され、五代目ロビンとなった。
ダミアンの存在により、ラーズとタリアとバットマンの関係はますます愛憎入り交じったややこしいものに…。

実写映画

バットマンビギンズ

2005年のアメリカ映画。
ヒマラヤ奥地に潜み、数千年の歴史を持つ秘密結社「影の同盟(League of Shadows)」の首領として登場。
腐敗した世界から悪を廃して、秩序と正義を維持する事を目的としており、厳しい訓練を受けた忍者部隊を配下として率いる。高僧のような姿で、剣の達人。演じたのは渡辺謙

副官であるヘンリー・デュカードがスカウトしてきたブルースの潜在能力を見込み、デュカードをブルースの師に就けて戦闘技術や武術を修得させた。
だが、修行を終えたブルースが組織のやり方を良しとせずに叛逆を起こし、その際のアジトの崩壊に巻き込まれてあっさり死亡。デュカードの方は崖から落ちそうになったところをブルースに助けられた。

和



しかし、この時死んだラーズはただの影武者に過ぎず、ブルースの師であり、組織の副官と思われたヘンリー・デュカードこそが真のラーズ・アル・グールであった。演じたのはリーアム・ニーソン
デュカードはゴッサム・シティを数十年前から腐敗都市となるよう裏で経済不況を引き起こした黒幕であり、ブルースの両親が殺された間接的な原因を作った張本人でもあった。

アジト崩壊の際にブルースに助けられて以降、消息を絶っていたデュカードであったが、ジョナサン・クレイン(スケアクロウ)を通じて精神を錯乱させるドラッグを街中の水道管に流させ、それを指向性マイクロ波照射装置で爆発的に気化させてゴッサム・シティを崩壊させる計画を発動するために、バットマンとして活動していたブルースの前に再び現れ、真実を暴露した。

計画の最終段階の要となるモノレールの中で、目論見を阻止するために駆けつけたバットマンと死闘を繰り広げるも敗北。最後はバットマンから「お前を殺す気は無い。だが、助けるつもりもない」と告げられ、死を受け入れたかのような表情をしながら、崩落するモノレールの中に置き去りにされる形で死亡した。

ドラマ

ARROW

シーズン3から登場。演じたのはマット・ネイブル。
バットマンが登場しない世界線のため、オリバー(グリーンアロー)を自らの後継者に据えようと画策する。シーズン3の最終回で死亡し、その後はマルコム・マーリン(ダークアーチャー)が便宜的に役割を引き継いだ。
ちなみにこちらではナイッサはレズビアンで、サラ(ホワイトキャナリー)の元・恋人という設定になっている。

GOTHAM

シーズン3終盤に登場。演じたのはアレクサンダー・シディグ。

関連タグ

バットマン スーパーヴィラン

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