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アーカム・アサイラム

あーかむあさいらむ

アーカムアサイラムとは「バットマン」に登場する施設である。初出は「Batman」#258。 アーカム精神病院とも訳される。
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起源編集

起源は小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトによる小説世界をもとに設定の共有を図り作り上げられたクトゥルフ神話に登場する地名、アーカム。

ラヴクラフトの小説で、しばしば登場し、物語の舞台となった中心地である架空の地名であり、はじめアメリカ合衆国ニューイングランド地方の何処か、ミスカトニック渓谷にあると設定され、後の作品でマサチューセッツ州に属すとされた。

アーカム・アサイレム(Arkham Sanitarium)はラブクラフトの小説『戸口の怪物(The Thing on the Doorstep)』に登場した施設である。


バットマン」シリーズのアーカム・アサイラムは1974年にデニス・オニールが考案し、バックストーリーのほとんどは1980年代にレン・ウィーンが考えた。


概要編集

ゴッサム・シティにある精神治療施設

正式名称は、エリザベス・アーカム触法精神障碍者病棟(The Elizabeth Arkham Asylum for the Criminally Insane)であり、触法精神障碍者とは犯罪を犯した精神病患者のことである。

早い話が「キチ○イ病院」


ジョーカーなどバットマン系のヴィランは精神を病んでいる者が多く、捕まると刑の執行を受ける代わりに、ここに送り込まれるので、事実上の刑務所と同じ。

コミックではバットマンは殺人を犯さないルールに従っているため、いかなる凶悪犯も生きながらえるというジレンマに陥っている。

そのためのギミックとしてこの病院は設定されている。

しかしながら、ジョーカーを筆頭に更生した者は皆無。

さらに「出所(または脱獄)→犯行→逮捕→収監」の無限ループなのでバットマンのフラストレーションも溜まる一方である。


それどころかアニメ版等一部エピソードでは、知らぬ間に内部がジョーカーら牢名主勢に乗っ取られ、悪役連合軍の本部アジトと化してしまったこともあった。

責任者マジ仕事しろ


なおペンギンのように正気な犯罪者に対しては、ブラックゲート刑務所という通常の収容施設がある。


歴史編集

創設者は医師アマデウス・アーカム。

正式名称のエリザベスとは彼の狂死した母の名である。

彼が治療にあたった犯罪者に妻と娘を殺害されたことから、徐々に狂気に陥いる。

数年後、治療中の事故に見せかけ、その犯罪者を殺害。

その後、完全に異常をきたし、自身が患者として収容され狂死した。

現在はその甥であるジェレマイア・アーカムが所長を務める。


備考編集

作中においては非常に重要かつ有名な施設で、同名のグラフィックノベル(現在小プロから邦訳版が復刻した)や、テレビゲーム「Batman: Arkham Asylum」(「今までで最も高い評価を得たスーパーヒーローゲーム」としてギネス・ワールド・レコーズに登録された)も存在する。

ゲーム版の方はジェレマイア氏に代わって同作初登場のオリジナルキャラであるクインシー・シャープ(ジェレマイア氏との関係は不明)が所長を務めていた。

屋外か否かを問わず、敷地内にはアマデウスが残した記録が暗号形式で多数隠されているのだが、途中から彼の死後の出来事が綴られていき…。


また、ゲームの続編「Batman: Arkham City」に至っては、市長選に当選したシャープがある人物の差し金でゴッサムシティのスラム街に巨大な壁を建設し、巨大刑務所兼精神病院アーカムシティに作り変えてしまうというとんでもない展開になる。

無論、アーカムアサイラムにいるヴィランの皆さんは(アサイラムの方がかなりの打撃を受けたのもあって)全員そのヒャッハー地帯に移送され、ついでにバットマンもそこに放り込まれる。


エピソードゼロにあたる「Batman: Arkham Origins」の時点では閉鎖されており、その状態からなぜあんなマッド病院として復活することになったのかは、最終盤で少し触れられている。


関連タグ編集

バットマン

ジョーカートゥーフェイスポイズン・アイビー …主な収監者の皆さん

ハーレイ・クイン …元々はここに勤務していたが、現在は患者としてお世話になっている

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