ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

バットマンVSプレデター

6

ばっとまんばーさすぷれでたー

「バットマンVSプレデター」とは、バットマンとプレデターが対決する、クロスオーバーコミック。  1991年にダークホース・コミックスからミニシリーズとして出版。日本では1994年にビクター・エンタテイメント社から邦訳版が出版された。

作品解説

エイリアンVSプレデター」を出版した、ダークホースコミックス社が、同様に「バットマンプレデターとを対戦させたらどうなるか」というところから実現した、クロスオーバー企画。91年に全三章のミニシリーズとして発行された。

好評で、同タイトルは二作目、三作目が製作・販売されている。

日本では、一作目のミニシリーズ三章が邦訳されている。

初出は、ビクター・エンタテイメント社が94年に発刊していた季刊邦訳アメコミ誌「スーパーコミックメーカー」のvol3およびvol4に、それぞれ1、2章が邦訳され掲載(同雑誌はvol4で打ち切られたため、3章は単行本のみに掲載)。

本項では、この一作目のみを解説する。

内容

 ゴッサムシティ杯のボクシングのチャンピオン決定戦が行われた夜。チャンピオンボクサーが惨殺された。

 その日のうちに、敗北したボクサーもジムで惨殺される。

 当初は、互いのボクサーのスポンサーに付いていたギャングの仕業かと思われたが、この事件を調査したブルース=バットマンは、犠牲者たちに奇妙な符号を感じ取る。

 ギャングのイェーガーは、パートナーの実業家、スクワイアに場所を提供してもらい、相手のギャング・ブロディンと、話合いを行う。会議にて、互いに手を下していない事を述べ、手を組もうとする両者。

 が、その会議の場で真犯人……プレデターが姿を現し、イェーガーを惨殺した。

 バットマンはプレデターを追い詰めるが、返り討ちに合い叩きのめされてしまった。

 重症を負いつつ、ケイブに戻るバットマン=ブルース。

 生き残ったブロディンは、イェーガーを失ったスクワイアの後釜に入ろうと企むが、スクワイアもまたプレデターに惨殺。ブロディンはゴッサムの英雄にならんと、イェーガーのガンマンやチームも抱き込みプレデターに挑戦するが、やはり全員殺されてしまった。

 市長のリーバマンは業を煮やし、ローラー作戦を実行させようとするが、彼もまた殺害された。

 そして、ゴードンも狙われる。だが、部下を失い負傷しつつもなんとか逃げ延びる。

 やがて、怪我を押してブルース=バットマンが、その姿を現した。装甲スーツに身を包んだバットマンは、現れたプレデター相手に、最終決戦を、ゴッサム最強のチャンピオン決定戦を挑む。

登場人物

バットマンブルース・ウェイン

 当該記事参照。

 本作では、初戦では一方的にやられて重傷を負うが、二戦目では装甲服のバットスーツ、および対プレデター装備を整えたうえで、バットケイブに誘い込み決闘する。

ジェームズ・ゴードン

 当該記事参照。

 本作では、状況によりゴッサムで重要な立場に立ってしまう。そのため、プレデターの『獲物』として狙われてしまう。

アルフレッド・ペニーワース

当該記事参照。

 本作では、旧式の単発式ピストルを片手に、ケイブに侵入したプレデターと対峙した。

カンドウスキ

 女性刑事。ゴードンの部下で、男性顔負けの度胸と拳銃の腕とを持つ。

アレックス・イェーガー

 ゴッサムを牛耳るギャングのボス。ブロディンとは長年対立しており、抗争により息子と片目を失っている。レイモンド・スクワイアとビジネスパートナーとなり、チャンピオンボクサーのスポンサーになっている。冷静かつ論理的な思考を有し、ボクシングの試合をブロディンに対する合法的な抗争に用いている。ボクサー殺しが第三者だと見抜き、ブロディンと手を組んで対抗しようとするが、直後にプレデターに殺害された。

レナード・ブロディン

 イェーガーと長年対立しているギャングのボス。父親と兄たちを抗争で失っている。イェーガーに比べて感情的になりやすく、やや小物。頭の良い母親がブレインになり、あれこれ指示を出してくれている。イェーガーが死亡後、母親に言われ、プレデターを自身が倒してゴッサムの英雄になろうと目論む。イェーガーの組織のガンマンなども雇い入れ、要塞化した自宅へと誘き出すが、手下とともども全員殺される。

マーカス・キング

 イェーガーがスポンサーになり、チャンプとなったボクサー。最初にプレデターの『獲物』として殺された。イェーガーにより州外から金で買われ、タイトルを取るために試合に臨んだらしい。

ブル・ベルサグリオ

 ブロディンがスポンサーとなったが、キングに敗北したボクサー。ブロディンが経営するボクシングジムでトレーニングを受けていた。キングよりも実力はやや劣る。

レイモンド・スクワイア

 ゴッサムの実業家。高層ビル「スクワイアセンター」を所有し、ブルースともビジネスマン仲間で知り合いである。イェーガーとは、互いに協力関係にある様子。根は臆病で、イェーガーが殺された後、プレデターに目を付けられないようにと逃げようとするが、ビルのエレベーター内で惨殺される。

ジュリアス・リーバマン

 ゴッサムシティの市長。スクワイアおよびイェーガーとは知り合いで、協力関係を密かに結んでいる様子。ゴードンに反感を持ち、以前より解任しようと目論んでいた。そこから、殺人鬼(プレデター)を見つけないとクビにすると圧力をかける。

ウッドロウ・ピケット

ピケット廃品回収社の社長兼社員である老人。ゴッサムシティの郊外に位置する、広大なスクラップ置き場のトレーラーハウスに、飼い犬のサタンとともに住んでいる。キング対ベルサグリオのボクシングの試合をTVで見ていたが、プレデターに殺害される。劇中最初の犠牲者。

プレデター

 本作に登場するプレデターは、「プレデター2」に近い。

「ゴッサムシティを狩場とし、その中の大物を『獲物』として狩る」事をルールとして、それに従い狩りを行っている。ではあるが、戦う能力が無くともスクワイアを殺害し、遺体を分割して放置するなど、支配者・権力者と判断したら『獲物』と見なしている様子。

また、ピケットやベルサグリオのボクシングトレーナーなど、一般市民であっても殺害している(前者はねぐらの確保、後者は獲物の関係者という理由があったからとも考えられる)。

 装備も、リストブレイド、槍、ショルダーキャノン、レイザー・ディスクを用いる。

 コンピューターガントレットも装備し、囚われて自爆しようとしたが、気付かれたバットマンにより高圧電流を流され爆発前に破壊される。

 また、ラストシーンには、エルダーおよび仲間たちが出現。「プレデター2」のハリガン警部同様にブルースを囲むが……。

スタッフ

デイブ・ギボンズ:ライター

アンディ・キューバート:ペンシラー

アダム・キューバート:インカー

コメント

コメントはまだありません
バットマンVSプレデター
6
編集履歴
バットマンVSプレデター
6
編集履歴