人は生きるために 狩りをする
ヤツは狩りをするために 生きる
概要
2021年に「プレデター」シリーズの新作映画として公表され、『プレイ(原題)』として2022年にディズニープラスで配信された作品。
当初は『Skulls』のタイトル名で詳細が伏せられ、「性別による規範や伝統に逆らって戦士になるコマンチ族の女性を描く」事がアナウンスされていた。
そしてディズニープラスの2周年を記念するディズニープラス・デイにおける作品の一つ、『プレイ(原題)』として発表される。
これまでの作品と異なりプレデターが初めて地球に来訪した前日譚となっており、300年前のコマンチ族とプレデターの死闘を描く。
監督はダン・トラクテンバーグ。
本作はアメリカ大陸の先住民族であるコマンチ族の歴史と文化に最大限の敬意を払って制作されており、主演とエキストラはコマンチ族出身の役者が起用され、入念な時代考証を元に民族文化を細やかに再現したハイレベルな時代劇としても楽しめる内容となっている。
あらすじ
舞台は300年前のアメリカ大陸北部。ナルはネイティブアメリカン最強とうたわれる部族の女性で、荒野でハンターたちと共に育った戦士だった。ある日、未知の敵がナルたちに襲いかかり、彼女たちは仲間を守るため闘うことを決意する。
やがて、不可視の怪物との戦いは入植者である白人勢力も交えた三つ巴の争いへと縺れ込み…
登場人物
- ナル (演:アンバー・ミッドサンダー)
年若いコマンチ族の女性戦士。家族構成は兄と母の三人暮らしで、本業は薬師。
ヒグマに襲われた際、偶然ヒグマの首をへし折る透明の怪物を目撃し、更に生皮を剥がれた野生動物の死骸も発見したことから、プレデターの存在を知る。
愛犬と共にプレデターの脅威から部族を守る為、勇敢な戦いに挑む。
優れた身体能力と狩猟センスの持主だが、若さ故の経験不足は否めず、周囲からは軽んじられている。
- フィアラル・プレデター
フィアラル(Feral)とは『野生の』と言った意味。
フェラルと呼ぶことも。
何らかの動物の頭蓋(第3作目に登場した地球外生物の物に酷似)を重ねた様な独特のヘルメットが特徴的で、従来のデザインとの相違点は、装着した状態でも開口可能な構造になっている点。
光学迷彩も、解除された部位が燃える様に発光するなど特徴的である。
これまでの同族達と異なり、左腕に扇状に展開する盾や、レーザーサイトで照準を合わせて追尾弾を発射するクロスボルトガン等、比較的原始的な武器を装備している。
他の装備として、分割して二本の槍になるタイプのスピアや、巻き取り機能付きネットの他、周辺の敵を一掃するドローンかS-マインの様な機械も持ち込んでいる。
ちなみに、身長205cmと現状映画シリーズで最も小さいプレデターであるが、劇中で見せるパワフルさやダイナミックな動きはそれを感じさせない。
また、受け止めた敵の斧を素早く奪って最小限の動きで反撃するなど、これまでのプレデター達と比べて無駄を排したスマートなアクションが目立つ傾向にある。
トロフィーに適した獲物を探して手当たり次第強そうな生物を狩っては、拠点の洞窟で手持ちの溶解液を使って頭蓋骨のトロフィーを製作しており、その過程で主人公らコマンチ族の面々とも激突することとなる。
今年本プレデターが実装されたゲーム『Predator: Hunting Grounds』には、「探検と発見を通じて独特の武器一式を作り、真のエリートハンターになりました。(原文ママ)」とあり、上記の比較的原始的で独特な武器や装備類は一部、もしくは全てが自作なのかもしれない。
そして、劇中のスマートな様子はエリートハンターで、戦闘慣れしているからかもしれない。
これまでに登場したプレデターと違う点は、面長で尖った顎と浅黒い肌が挙げられる。これは監督曰く「プレデターの他人種」をイメージしたとのこと。
余談
英語版のタイトルに「プレデター」と付かない初の作品。
また「prey」とは『獲物』という意味。
関連動画
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