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ルーデウス・グレイラット

るーでうすぐれいらっと

ルーデウス・グレイラットとは、『無職転生〜異世界行ったら本気だす〜』の主人公である。
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「俺はこの世界で本気で生きていこう。

 もう、二度と後悔はしないように全力で」


CV:内山夕実(アニメ版)/ 杉田智和(アニメ版・前世) / 下野紘(ドラマCD版)


概要編集

無職転生の主人公。

元は日本人で、引き籠りオタクニートという生活を数十年ものあいだ続け、親の葬式にも出なかったことで堪忍袋の緒が切れた兄弟達に家から叩き出された。

そのまま彷徨っていた時に学生達を庇いトラックに轢かれて死亡。無職転生の舞台となる『六面世界』へ転生し、「ルーデウス・グレイラット」として生を授かる。


人物編集

前世での名前は作中全体を通して不明。本人にとっても良い思い出のある名ではないため訊かれても答えるのを嫌がっており、転生後は「ルーデウス」の名乗りで一貫している。愛称は「ルディ」。

その姿も転生した際に完全に別人となっている。

余談だが、「グレイラット」という苗字はGlay(=灰色の)Rat(=鼠)だと作中でふれられている。名前は体をあらわすとばかりに鼠色のローブを好んで着用している。


前世の人物像編集

オタクであり、前世はニートで引き籠りだった。


両親の他に兄、姉、弟の6人家族の比較的大きな家族の元で育っている。

元々は、中学生の時にはパソコンを自作するなど、多少オタク趣味があるだけでそれなりに正義感も強く、どちらかと言えば優秀な人間であり幼馴染もいて、リア充で勝ち組だった。


だが、中学の時に自身の優秀さを鼻にかけてしまい、努力を怠るようになり、その結果として高校受験で失敗したことで人生が一変。

高校は地元で有名な不良校に入学し、学校でも一番有名な不良が列に割り込んだのを注意したことが切っ掛けで、不良に理不尽にボコボコにされた挙句、校門前に全裸でさらし者にされてしまい、不登校の引き籠りになる。

それ以降は友人や兄の気遣いや心配りを全部突っぱねて引き籠もりを続け、自業自得の行いで心配してくれる人を徐々に失っていく。


引き籠りになって以降は、オタク趣味に没頭するようになるも、その趣味で上を行く誰かをネットで見つけるとすぐに趣味を辞めるようになっていき、結局何一つ身に着けることなく日々を過ごすこととなる。


その後、バイトくらいは見つけようと思い立つことは有ったものの、身に沁みついた外出への恐怖心から結局引き籠りを続行。兄弟たちが自立していく中、一人だけ実家の両親のもとで養われて暮らしていたが、両親が死亡。両親の葬式にも出ることなく自室で引き籠っていた。

これにより葬式が終わると兄姉弟総出で袋叩きにされて外へと追い出される。

また、追い出される際に、擁護ができない犯罪行為をやらかしており、警察に突き出されてもおかしくなかったが、兄姉弟は温情か最早一切関わりたく無かったからか、それをしなかった。

※文庫版ではその描写がぼかされ、漫画版ではネットサーフィンをしていた描写となっている。


最終的にトラックから3人の高校生を庇い、そのまま轢かれて人生を終えた。享年34歳。


確かに完全な善人とは言えなかったが、根っから腐っていた人物ではなかったことが窺える。

転生以降の人物像編集

前世の経験や反省から「調子に乗らない」「人のせいにしない」「努力する」を心がけている努力と鍛錬を怠らず、常に誰にでも礼儀正しく、剣術も使える強力な魔術師


何か自分に不都合なことがあっても、相手の立場や前世の自分を思い出してめったなことでは怒らないが、自分の大切なものが侮辱されたと感じると周囲が青ざめるほどの怒りを見せる。

それで「この不味いナナホシ焼きは白米に対する冒涜と料理人を泣かせるまで罵倒する」「ロキシーの人形を壊したを気絶させて拉致監禁する」などの常人には理解できない異常な行動を行うので、一部からは頭のおかしい異常者として恐れられている。


高い能力を持ちながらも人の顔色を窺うような態度は卑屈とも取られることがあるが、ロキシークリフなど能力の高さ故に高慢だった人物が改心する切っ掛けともなっている。


また、前世で落ちこぼれだったことから、努力を重ねる事の大切さと、努力を重ねてもできないことの辛さを身をもって理解している。そのため弱者や落ちこぼれには本心から親身に対応し、真心から他人を助けることのできる人間になっている。


ここまで見ると完璧超人であるかのようであるが、本質的には女好きなお調子者のまま。グレイラット家の特徴である強い肉体的欲求も合わさって、周囲からの下半身への信用は皆無

ただある経緯から、若くしてしばらくの時期は機能不全に悩まされることになる。


気を許した者を相手にしている時や、浮かれている時には素のオタク気質・変態気質が表れることも(上司曰く「こいつはたまにおかしくなる」)。


外への恐怖を消してくれたロキシーを神聖視しており、ロキシー教なる信仰を掲げて某布を御神体として祀り時には持ち歩いたり吸ったりすることで精神の支えとしている(当然ながら目撃者にはドン引きされており、後の歴史では詳細不明の邪教とされた)。

そのため彼女が関わるといつも以上に言動がおかしくなり、暴力や制裁の基準が激変する。


油断や慢心も多く、細かい失敗を繰り返して時には致命的な大失敗を巻き起こすこともある。表面上は他人を持ち上げているものの、内心では軽く見積もったり、言葉ほどには重く見ていなかったりすることも多々ある。

また、精神的に脆く打たれ弱いところがある。礼儀正しく振舞うのは「人に嫌われたくない」のも理由の一つであり、親しい相手から突き放されることを極端に恐れている。


暴力は苦手。前世の価値観と冒険者時代に人を殺さないようにしていた事から、人を殺すことには強い抵抗があり、相手に対して無意識に手加減してしまうこともある。

ただし不殺主義とはまた少し違ったもので、必要な時に手を下すことについては腹を決めている。


一部の人間関係については、家から叩き出された際の行為を強く後悔していることもあり無意識下のトラウマと化しており、忌避する面がある。


性格に関しては単に改心しただけではなく転生した肉体の影響でもあるため、魂だけの状態になると前世の性格に戻ってしまう。



能力編集

ラプラス因子を持つ身体は生まれつき魔力が伸びやすいが、実際に魔力を伸ばしたのはあくまでも自身の努力に過ぎない。ラプラス因子持ち自体は珍しくもないので、転生に伴うチート能力といったものはなく、手にした能力はルーデウス自身のたゆまぬ努力の成果である。


  • 言語

幼児のときに父パウロに本を読み聞かせて貰いながら中央大陸の言語「人間語」を覚え、ギレーヌから大森林の言語「獣神語」を教わり、ロキシーから貰った辞典で魔大陸の言語「魔神語」を学び、文法が人間語に近いベガリット大陸の言語「闘神語」を独学で習得している。

ただし、資料も学ぶ機会もなかった「天神語」「海神語」「龍神語」など使えない言語も多い。

また、前世(現実世界の日本)の文字や言語はそのまま読み書き語りが可能。


  • 身体能力

ランニングと現代日本的な筋肉トレーニング(腕立て伏せ・腹筋・スクワット)を毎日おこない体を鍛えているため、基礎体力は高い。

しかし、闘気(体内の魔力を用いて身体能力を爆発的に向上させる技術)による身体強化がラプラス因子の影響で習得できないため、闘気の纏える剣士等と比べると身体能力や反射神経はかなり劣り、魔術師にしては高い程度。


  • 剣術

剣神流中級、水神流初級(忘れかけ)。

優秀な剣士である父パウロと剣王ギレーヌから剣術を教わった。しかし、前述のように闘気を纏えないことに加えて、適性に合わない剣神流を主体に教えられていたため剣士としては非才。

これは、パウロが感覚派な上に教師としてはダメでルーデウスの適性に気づかず自分の好みで教えてしまったため。ギレーヌはルーデウスに剣神流の適性がないことに気づいて他の流派の教師を紹介しようとしていたが、転移事件が発生し学ぶ機会はなかった。

ギレーヌによると適性があるのは北神流で、書籍版では水神流にも適性があると評されている。

中級で一般的な騎士と互角なので一応一人前の実力と言えるが、当然ながら上級以上の剣士には相手にならない。

魔界大帝キシリカから貰った予見眼を使うことで、上級剣士程度なら魔術なしでも勝てるようになる。

剣術で強くなるのは諦めているがトレーニングは続けており、物心ついたころから騎士の英才教育を受けている者よりも剣を持ち続けた者の手をしている。


  • 魔術

魔術に関しては天性の才能があり、生まれつきの魔力総量の伸び代がラプラス因子と呼ばれる特異体質で並はずれている(幼少期のうちに鍛えることで伸びる魔力総量の限界値が古代龍族並)。


魔力総量

2歳から魔術の鍛錬を始めており、幼少期にロキシーを師としてその才を伸ばし、膨大な魔力総量を誇るようになった。その魔力量は、魔族の英雄『魔神』ラプラスに匹敵すると言及されている。

ただし、人族の身体ではその魔力を十全に使用することはできず、魔神ラプラスなどの最強クラスの魔術師には魔術の実力は遠く及ばない。


無詠唱魔術

詠唱で自動的に行われる魔力のコントロールを自分の意識で行う魔術の発動方法。

無詠唱魔術の利点として攻撃魔術の威力や効果を変更でき(土魔術の形状の変化や水魔術の温度変化など)、膨大な魔力を使うことで低ランクの魔術でも帝級並の威力で発動できる。

ただし、無詠唱で使えるのは攻撃魔術のみで、治癒や解毒の魔術は詠唱しないと使えない(魔術で治療される側のイメージが持てない、治癒・解毒が苦手属性…等の候補が作中でも複数挙げられているが、明確には不明)。



混合魔術

2つの魔術を同時に使う「多重詠唱」と呼ばれる技術を無詠唱魔術で再現しており、本来は時間のかかる「混合魔術」を高速で発動することができる。


無詠唱魔術に加えて、前世の自然現象に関する知識から「混合魔術」をイメージし易くなっているため効率よく再現可能(王級・帝級の魔術は聖級までの混合魔術のアレンジであるため、4属性の聖級を習得した時点で神級を除くすべての攻撃魔術を無詠唱で再現できる)。


この他、一度見ただけの魔術を独学で習得したり、魔眼の制御を短時間で身につけているなど魔術に関するセンスは高い。


  • 人形制作

幼少期から魔術の鍛錬の一環として無詠唱土魔術を応用した人形(フィギュア)制作を行っている。

前世でフィギュアやプラモデルに凝っていた時期があったため、人形の出来はかなり良く、人形オタクであるザノバをして「至高」と言わしめている。


  • 魔眼

生まれた時点では両目とも通常の目であったが、11歳の時に出会った『魔界大帝』キシリカに右目を魔眼に変えてもらった。後に左目も魔眼に変えてもらっている。

予見眼

右目。数秒先の未来が見える魔眼。

眼に魔力を込めることで調節し、約1秒先が見える。魔力を込めればそれ以上先も見えるが未来は常に変化しているため複数の未来が見えてしまい、視界がぶれるだけではなく脳に負担がかかる副作用がある。また、動きが速い=数瞬で複数の未来を選択できるような相手の場合、1秒でもぶれる。

千里眼

左目。遠距離が見える魔眼。

眼に魔力を込めることで視界の先を拡大し、遠くだけでなく細部に渡り視認が出来る。ただし透視能力があるわけではなく、視線上に遮るものがあるとその先は見えない。


主な使用魔術編集

  • 泥沼(ドロヌマ)

水系統と土系統の混合魔術。その名の通り泥沼を発生させる魔術。

相手の動きを封じる目的で用いられることが多い。ルーデウスの通り名にもなった得意魔術。

  • 岩砲弾(ストーンキャノン)

土系統中級魔術。岩の砲弾を射出する。

ルーデウスが最もよく用いる攻撃魔術で、連射・威力増大・挙動付与を自在に行なっている。

土帝級並みの威力にすることも可能で、硬い闘気を纏った魔王の身体を一発で爆散させている。

  • 濃霧(ディープミスト)

霧を発生させる混合魔術。

相手の視界を封じるのに用いる。泥沼と併用することも多い。

  • 豪雷積層雲(キュムロニンバス)

水聖級魔術。広範囲に強烈な暴風雨と雷を落とす。作り出した雲に魔力を注ぎ複雑に動かして雷雲を発生させて発動する。

これを一点に収束させて雷を落とすのが水王級魔術の雷光(ライトニング)。

  • 電撃(エレクトリック)

水王級魔術「雷光」を縮小化させた独自魔術。

放たれた電撃は闘気による防御を貫通して麻痺させることができる。周囲の水を利用して広範囲に感電を引き起こすことも可能。

  • エクスヒーリング

中級治癒魔術。大体の傷は治る。

シルフィエットは治癒魔術を無詠唱で使えるが、ルーデウスは詠唱しないと使えない。

  • 乱魔(ディスタブ・マジック)

発動前の魔術に対して対応した魔力を送ることで術の発動を阻害する。ただし魔力を送り込めない距離で発動する魔術に対しては阻害できない。


この他にも、少年時代は風系統の魔法で衝撃波を発生させて高速移動といった手法も用いていた。師匠のロキシーが水魔術を得意としており、フィギュア作成で土魔術を使い続けたたことと、威力の調整がやり易いので水と土の魔術を多用しているが、火や風の魔術が苦手という訳ではなく高ランクの魔術を必要に応じて使っている。


装備編集

  • 傲慢なる水竜王(アクアハーティア)

ルーデウス愛用の杖。10歳の誕生日にボレアス・グレイラット家から贈られた。

はぐれ海竜からでた拳大の水魔石と水魔術を操るエルダートゥレントの腕が材料に使われており、水魔術を5倍、土・風魔術を3倍、火魔術を2倍にする非常に強力な杖。

しかし膨大な魔力総量を持ち、無詠唱魔術で魔術の生成を変更できるルーデウスは5倍の威力が欲しければ5倍魔力を使えるので、使っても使わなくてもそこまで変わらないとされている。


  • 鉢金

鉄板が縫い込まれている鉢巻。エリスルイジェルド用に購入した際に、1人だけ仲間外れは嫌だと思って色違いの物を購入した。シーローン王国で再会したアイシャと別れる際にあげた。


全身鎧の魔道具。魔力を注いで動かす事で魔力量に比例した力を発揮する。闘気を纏えない弱点を補うため仲間とともに開発した。

魔力消費が尋常ではないため実質ルーデウス専用装備だが、全力で使用すれば七大列強下位クラスとも渡り合える。


異名編集

  • 泥沼

ルーデウスの代名詞ともいえる魔術"泥沼"から。

  • 無詠唱

ルーデウスが無詠唱で魔術を発動することから。

  • 飼い主

冒険者時代に、"狂犬"エリスと"番犬"ルイジェルドを従えていたことから。

  • 魔導王

魔導鎧を装備していたことから。


関連人物編集

転生後の父。元S級冒険者で村を取り纏める下級騎士。ノトスの直系。

転生後の母。元冒険者で村の治癒術師。ラトレイア家の次女。

仕えているメイド。

妹。パウロとゼニスの子。

異母妹。パウロとリーリャの子。

同郷の幼馴染で魔術の弟子。

魔術の師匠で神のように崇めている。

家庭教師としての生徒で子供時代を共にした幼馴染。

剣術の師匠であると同時に、読み書き・算術・魔術の弟子。

転移事件で助けて貰った恩人。

学友で親友。人形製作における弟子にして同好の士。

学友で親友。エリナリーゼを紹介した。

学友であり舎弟その1。

学友であり舎弟その2。

学友。前世でトラックから助けようとした高校生の1人。



関連イラスト編集

  • 幼少期

ルーデウス・グレイラット

  • 青年期

紅葉ルディ


関連項目編集

無職転生 異世界転生


ネタバレ編集

以下ネタバレ注意





























異名(ネタバレ)

  • 龍神の右腕

七大列強の第二位「龍神」オルステッドの直属部下として活動したことから。



関連人物(ネタバレ)

長女。ルーデウスとシルフィエットの子。

次女。ルーデウスとロキシーの子。

聖獣に選ばれた未来の「救世主」。

長男。ルーデウスとエリスの子。

次男。ルーデウスとシルフィエットの子。

ミドルネームがあるのはジークフリートに肖って名付けてから、ペルギウスからも名を貰ったため。

三女。ルーデウスとロキシーの子。

四女。ルーデウスとエリスの子。

上司であり協力者。

彼が抱える「嫌悪の呪い」がルーデウスおよび子孫には効かない。

因果まみれの相手。

  • ???※リンク先ネタバレ注意。

人生のターニングポイント。

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