「じゃあね、お兄ちゃん! また会おうね! 約束だよ!」
CV:高田憂希
概要
パウロがリーリャと浮気したときにできた子で、ルーデウスの取り直しでゼニスに浮気が許され救われたリーリャからルーデウスに仕えるようにメイドの教育を受けており、常にメイド服を身に付けている。
なお、メイドの仕事は勉強のようにやり方にこだわる大人から自分のやり方にケチをつけられることもないと好きでやっている。
メイドの仕事以外にもなんでもこなせる天才児で、周囲からも信頼されている。
容姿
パウロに似た茶髪をポニーテールにし、飄々として活発そうな印象を受ける少女(イラスト等ではリーリャと同じ髪色になっている)。
- 幼少期
- 成人後
人物像
明るく振舞っているが冷めたところのある性格。パウロに似て自由奔放で束縛されるのが嫌いだが、駄々をこねるような真似はみっともないと我が儘を通すときは相手が一本取られたと思うようなスマートな方法をやるべきと思っている。
機微に聡く、教えられたことは全て簡単に覚え、模倣も改良も簡単にこなす天才だが、その能力の高さから能力の低い人間の気持ちなどが分からないところがある。
リーリャからは他の家族を敬って接するように言われているが、みんなからは対等に家族として扱われているのであまり敬った態度は取らない。しかし、自分だけ母親が違う妾の子というのに拗らせた劣等感がある。
異母兄弟での婚姻に忌避感が薄い世界背景の中、リーリャから恩のあるルーデウスに娶られるのを望まれており、当人も誘惑めいたことをたびたび行ったりアレコレ付きで仕えることも嫌ではないと発言するくらいにルーデウスを慕っているが、恋愛的に人を好きになる感情が分からないので、恋愛感情抜きで仲の良い兄妹となっている。
ノルンのことは正妻の子という理由や能力の低さから母を始めとした周囲が自分よりも優先することや感情的な性格が嫌いで仲が悪い。
園芸が趣味でルーデウスの好物の米の栽培も行っている。
関連人物
異母兄。物心つく前にルーデウスが奉公にだされたので、6歳まで面識がなくリーリャが必要以上にほめるので胡散臭く思っていたが、シーローン王国で助けられて見直し、尊敬できる優秀さと自分を甘やかしてくれるので慕うようになった。
異母姉。能力が自分や兄に比べて低く、理屈より感情ばかりを優先して、ワガママを言う事や、周囲が産まれや能力の低さでノルンばかりを気にかけるので嫌って仲が悪い。しかし、お互いに家族という認識はあり致命的な喧嘩はしていない。
また、姪の誕生を契機に、お互いに喧嘩しないように相談するなど、徐々に不仲が解消されている傾向が見て取れる。
母親。頭が固く融通が利かないところが苦手だが、母親として大事に想ってはいる。
父親。束縛されるのが嫌いな性格や甘いものが苦手な味覚など、アイシャはリーリャよりパウロに似たところが多い。
義母。リーリャからはゼニス様か奥様と呼ぶように言われているが、ゼニスからは娘として扱われているのでゼニスお母さんと呼ぶ事も多い。アイシャと同じ園芸が趣味なので一緒に庭の手入れをする事もある。
作中の行動
フィットア領転移事件ではリーリャと共にシーローン王国に転移。ロキシーをおびき寄せる人質としてパックスに捕まっていたが、助けに来たルーデウスがザノバを弟子にしたことでパックスの悪事が露見し解放された。
その際、最初にルーデウスと再会した(その時ルーデウスはヒトガミの夢のお告げから偽名を名乗っていた)際には、ルーデウスの事を変態呼ばわりしていたが(この時点で兄のルーデウスだと気づいており、人柄を探っていた)別れ際には変態呼ばわりしていた事を謝罪した。
関連タグ
この先ネタバレ注意
パウロとゼニスの長男が死産した本来の歴史では、長男を死産させた罪悪感を持つゼニスはパウロの浮気を許し、アイシャもグレイラット家で育ち、アスラ王国で魔法騎士になった。
戦争でアスラ王国が滅亡の危機に瀕した際に、予言者の予言を受けて再生の神子の力を使った魔法陣を作り出し、異世界の勇者として篠原秋人を召還する。
その後、篠原秋人は死亡したが、彼と生きたいと願った再生の神子の力で、歴史を変えるため100年前の世界に異世界人を召還するための次元の亀裂ができ、そこから偶然に来た魂が死ぬ寸前の赤ん坊に宿ってルーデウス・グレイラットは誕生した。
つまり本人も知らないがアイシャはルーデウスが六面世界に転生したのに関わっている。
作者によるとルーデウスが存在しない世界でのアイシャは家族の期待に応えるためやりたくない事をやっているとの事で(本編でも自分は優秀じゃないと家族に愛されないと考えている場面がある)家族に気に入られるように不満や自分の想いを隠して生きてきたようである。
ルーデウスがアイシャの兄なのはアイシャと再生の神子が仲良くなったからかもしれないと作者は言っており、ルーデウスの転生は優秀で自分を甘やかしてくれる家族がいて欲しいという彼女の願いだったのかもしれない。