概要
甲龍歴417年に発生した魔力災害。
アスラ王国フィットア領の中心都市ロアの上空から一条の光が地面へと伸び、地面に着いた瞬間に白い光の奔流がフィットア領一帯を飲み込みあらゆるものが消失。フィットア領は人工物や樹木が全て失われた大草原地帯となった。
消失から一日ほどで消えた人間が世界各地に出現するが、空中に投げ出された者、迷宮内に出現した者、紛争地帯や魔大陸などの危険な土地に飛ばされた者など、行方がわかったものの死亡した者は数多い。当然生死の確認できない行方不明者も多い。
アスラ王国では貴族の権力争いで、領主だったボレアス・グレイラット家に対して責任の追及を行い、行方不明のサウロスに代わって跡を継いだジェイムズは保身に走って捜索や復興に手を付けなかった。
そのため帰還した被害者たちによって「フィットア領捜索団」が立ち上げられる。
この先ネタバレ注意
光が収まったフィットア領の中心には異世界人ナナホシが召喚されていた。
転移はナナホシを召喚するために必要な魔力を世界が収奪し、物体から魔力に変換されて魔力に変換されなかった人間を世界各地に放出したことで起きた。
六面世界以外の世界から召喚することは召喚魔術の権威である甲龍王ペルギウス・ドーラや神を自称するヒトガミにもできず、甲龍王ペルギウスは人為的ではなく偶発的に起きたことだと推察しているが…