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アスラ王国

あすらおうこく

アスラ王国とは、ライトノベル『無職転生』の作中世界に登場する大国。
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概要編集

中央大陸西部全域を支配する大国。

飢えることのない肥沃な大地と豊富な水資源、そして魔物が弱く少ないという恵まれた環境に位置しており、本編の時系列において最大の国力を誇る。

構成種族は人族であり、歴史ある国なので、未だに魔族に対する偏見が根強い。

また、安全な環境と歴史の長さからくる分業の進行により、冒険者の仕事は他国と比べて少ない傾向にある。


歴史編集

歴史書によると少なくとも本編の7000~6000年前から続く歴史を持つ。当時は人族と魔族との最初の戦争である第一次人魔大戦の最中であり、アスラ王国の首都は大戦を鎮めた勇者アルスの名を冠している。

その後も二度目の人魔大戦を始めとする様々な困難を乗り越えてきたが、本編からおよそ500年前に勃発したラプラス戦役により最大の苦難に直面する。人族を殲滅せんと攻勢を強める魔神ラプラスとの戦いは熾烈を極め、アスラ王国とミリス神聖国を残して人族側の戦力は壊滅。当時の王族が一人を残して死に絶えるなど、滅亡の危機に瀕していた。追い詰められたアスラ王国は、甲龍王ペルギウスら七人の英雄率いる精鋭が空中城塞を用いてラプラスの本陣に突入するという作戦を立て、実行。七人の英雄のうち四名が死亡したが、魔神ラプラスを封印することに成功した。しかしそれ以上戦争を継続する戦力は残っていなかったので、魔大陸に残っていた穏健派の魔王たちと条約を結び、終戦。

その際に魔大陸の封鎖を解除し、魔族への差別禁止を明文化した。

終戦後、魔神ラプラスとの死闘を生き残った三名は「魔神殺しの三英雄」と称され、尊敬を集めた。特に一時期アスラ王宮に滞在しアスラ王とも対等の立場にあったペルギウスは、その功績を称えられて「甲龍暦」が使われるようになるなど、現在に至るまで強い影響力を残している。


政治編集

ラプラス戦役以後、赤竜山脈の通行が制限されたので、目立った国外の脅威が存在しないため、王侯貴族たちはもっぱら国内での権力闘争に終始している。もともと人族が生活するのに適した土地であるがゆえに、権力者が民を顧みなくても致命的な事態にならないことも大きい。そのため、フィットア領転移事件のように突発的な大災害の際は貴族間の利害関係が衝突し、対応が後手に回った。


本編中では主に三つの派閥が国内に存在している。第一王子派、第二王子派、そして第二王女派の三勢力である。これらの派閥は互いに王位を狙って政治的闘争を続けていたが、フィットア領転移事件によるイレギュラーで盤面に大きな変化が生まれた。


なお龍神オルステッドは、「貴族たちが政治的闘争に長けているがゆえに人の世界で最大の力を持っているとも言える」といった旨の発言をしている。


貴族編集

王族を含め上位の人間であればあるほど特殊な性癖を持っている。これは恵まれた立場にあるために普通の刺激では満足できないかららしい。

また、地方四大領主の「グレイラット家」を始めとして、色と動物の名前を組み合わせた姓を持つ貴族家が多い。

ノトス・グレイラット家

ミルボッツ領を治める。現当主はパウロの弟であるピレモン・ノトス・グレイラット。その子供にはルーク・ノトス・グレイラットがいる。

ボレアス・グレイラット家

フィットア領を治める。現当主はサウロス・ボレアス・グレイラット。次期当主がジェイムズ・ボレアス・グレイラット。ヒロインのエリス・ボレアス・グレイラットや、その父親のフィリップ・ボレアス・グレイラットがいる。一族に生まれた男児は、後継者争いに勝利した者に引き取られるという風習がある。これは後継者争いに敗北した者を、次世代の後継者争いに関与させないための予防策である。


エウロス・グレイラット家

ウィシル領を治める。本編中で目立った活躍なし。

ゼピュロス・グレイラット家

ドナーティ領を治める。本編中で目立った活躍なし。


※上記四家はアスラ王国の四方を守護する役目を担う。


地理編集

  • 王都アルス

アスラ王国の中枢にして勇者の名を冠する都市。非常に高い人口密度を誇り、この世の全てがあるといわれるほどの繁栄を謳歌している。

中心部の丘には空中城塞と同等以上の大きさを誇る王城シルバーパレスがそびえ、それを高さ20メートルを超える城壁が囲っている。王都にはこれを含め全部で五重の城壁が存在しており、その内部には貴族たちの館や水神流宗家の道場、ラプラス戦役の勝利を記念して建造された門などが収められてる。

また城壁の外側にも町は広がっているが、そちらは更に雑多な印象を受ける街並みとのこと。



  • フィットア領

ボレアス・グレイラット家が支配する領地。ラプラス戦役時に最終防衛ラインとして機能していた城塞都市ロアや、ルーデウスたちの故郷であるブエナ村などが存在する。

アスラ麦と香水の名産地として有名。



  • 赤竜山脈

中央大陸を北部・西部(アスラ王国)・南部の三つに分ける山脈。魔神ラプラスが人族を分断するために放った赤竜の群れが生息しており、通行することが事実上不可能となっている。

通行するには西端と南端にある渓谷へ移動するほかない。これらの渓谷はそれぞれ「赤竜の上顎」「赤竜の下顎」と呼ばれており、軍が通行することも可能。

なお、七大列強上位陣クラスの戦闘能力があれば、赤竜の群れを薙ぎ倒して突破することもできる。

また赤竜山脈自体が国境として機能しているため、厳密にはアスラ王国の領内ではない。


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