「ルディ。生まれてくれてありがとう」
CV:金元寿子
概要
主人公ルーデウスの母親。冒険者パーティ「黒狼の牙」の元メンバー。
実家はミリス神聖国のラトレイア伯爵家。「ミリス令嬢の鑑」と呼ばれるお嬢様だったが、15歳の誕生日に両親と喧嘩をして実家を出奔し冒険者になった。詐欺に引っ掛かりそうになったところをパウロに助けられて強引にパーティに加えられる。
パウロとの子を妊娠したのを機に冒険者を引退し、パウロ共々アスラ王国フィットア領ブエナ村に移住した。
治癒魔術を得意としており、村の診療所に務めている。
女の子が産まれたら魔術師にするとパウロと約束しており、魔術教本を用意していた。その本で魔術を勉強していたルーデウスに魔術の才能があると知ると大喜びし、すぐさま家庭教師にロキシーを雇ったおかげでルーデウスは魔術の才能を伸ばすことができた。
なお、パウロには魔術の才能がなく、パウロ側の親族のエリスとルークがラプラス因子を持っていないので、ルーデウスの魔術の才能はゼニスから受け継いだものである。
容姿
後ろでまとめた明るい金髪と青い瞳のスタイルの良い巨乳美人。
人物像
明朗で面倒見のいい性格の持ち主。子煩悩で親馬鹿なところがある。
誰とでも気兼ねなく接し、実家が魔族排斥派の幹部であるにもかかわらず魔族に対する差別感情もない。
そういった人柄から、黒狼の牙のメンバーからは妹分として可愛がられており、解散後にパウロが嫌われているのに対してゼニスは好かれている。
一夫一妻が教えにあるミリス教徒であるため、結婚前にパウロと「自分以外の女に手を出さないで」と約束を交わしていた。そのためパウロとメイドのリーリャが不貞を働き、リーリャの妊娠が発覚した時は一家離散すら考えていたが、説得しようとするルーデウスが家庭崩壊を恐れていると思い2人を許し、産まれてきたアイシャ共々家族として受け入れる器量の広さを見せた。
戦闘能力
治癒魔術と解毒魔術を中級まで使え、火と水の魔術の魔術を初級まで使える治癒魔術師。
15歳で冒険者になって17歳でルーデウスを産んだので冒険者をやっていた期間は1年程度と短く、パーティに入れるためにパウロ達が協力して、急いで冒険者ランクを上げたので実力的にはA~B上位の冒険者レベルだが基礎的な動きはしっかりできており、他のメンバーの邪魔することなく十二分に働ける。
関連人物
夫。境遇が似ており、パウロの「温かい『家』が、温かい『家族』が欲しい」に共感して結婚した。浮気されて裏切られたが、ルーデウスの説得で許してからも夫婦仲は良好。
息子。パウロの浮気の際に説得する姿を見て子どもを不安にさせてはいけないとパウロを許した。
娘。ルーデウスやアイシャに比べて成長が遅い事を心配していた。
義娘。産まれたばかりの頃は血のつながりがないアイシャを愛せるか不安だったが、育てていくうちに、ちゃんとアイシャに対しても母親としての感情を持てた。
妻仲間。一夫一妻がミリス教徒以外は主流な考えではない事もあり、浮気の際は約束を破ったパウロの方に怒りの矛先が向き、リーリャが責任を取って家を出ようとした時は、怒りつつも「(妊娠・出産後では)長旅に耐えられない」と心配していた。許した後は以前よりも仲が良くなった。
余談
ルーデウスの性格は肉体の影響も受けているという設定があるので、狂信的なところは実家が狂信者を何人も輩出したゼニスの血を受け継いだからではないかと読者の間では考察されている。
関連タグ
エスリ・トウアハーデ なろう作品に登場する、転生後の主人公の母親繋がり。またアニメ版の夫の担当声優が共通している。
以下ネタバレ注意
フィットア領転移事件で、ベガリット大陸にある転移の迷宮に転移し閉じ込められてしまう。
紆余曲折はあったものの救出されるが、閉じ込められた後遺症によるものなのか、心神喪失状態となってしまい、喋ることもできなくなった。ルーデウスたちと生活していくうちに自分の意思で動けるようになるなど徐々に回復の傾向が見られるが……
さらなるネタバレ
記憶の神子の能力により、「思考を読む呪い」を得て後天的に神子にもなっていたことが判明した。この呪いによって、大まかな事態は把握していて自分が普通に生活していると思っている。