七大列強
ななだいれっきょう
世界で最も強いとされる七人。
ルーデウスたちの時代より4200年ほど前の第二次人魔大戦終結後に、当時最強と言われていた技神に定められたランキングである。
ラプラス戦役以前はその名を轟かせていたが、戦役により当時の七大列強のうち下位三名が死亡。それ以降の下位列強が大幅に弱くなったことや、上位陣が消息不明になったことでランキングとしての体を成していない状態になり名を廃れさせた。
ただし七大列強に名を連ねている者が、例外なく常人には決して到達できない強さに至ったことに変わりはない。
現代ではおおむね平和な時代が長く続き、直接会った人間でないと七大列強の強さが分からないので、世間一般には忘れられがちで知らないものも多い。しかし三大流派の長が二人列強に名を連ねているので、相応の立場の人間は存在を知っており、七大列強が書いた手紙一枚で一国の王に会えるなど一定の影響力がある。
各地に七大列強を指す七つの紋章を表示する石碑があり、最新の順位が常に反映されている。
七大列強を倒した者がその順位を勝ち取り、それに応じて自動的に石碑に刻まれる紋章が入れ替わる。作中の描写から順位の変動は一対一で戦う必要はなく一対多でも変動する模様。
戦闘以外で七大列強の称号を持つ者が死亡すると神級の称号を持つ者からランダムで選ばれる。
このようにステータスの総合値で順位が決定しているわけではないので、第二位の龍神が一番強く、第五位の死神が一番弱いと順位と強さは関係がない。
ただし第四位と第五位の間には超えられない力の差があり、四位以上を上位、五位以下を下位と区別されている。
列強上位は世界すら滅ぼせる絶大な力を持ち「人知の及ばぬ本当の化け物」「戦ってはならん相手」と恐れられている。
以下は物語開始時点でのメンバー。
- 第一位:「技神」消息不明。
- 第二位:「龍神」オルステッド
- 第三位:「闘神」闘神鎧
- 第四位:「魔神」ラプラス
- 第五位:「死神」ランドルフ・マリーアン
- 第六位:「剣神」ガル・ファリオン
- 第七位:「北神」アレクサンダー・カールマン・ライバック
以下は列強であった者たち。
- 龍神ウルペン:ラプラス戦役時点での四位。最終決戦で魔神と順位が入れ替わり二位となった。
- 死神ラクサス:先代の五位。ランドルフに討ち取られた。
- 北神アレックス・カールマン・ライバック:先代の七位。息子のアレクサンダーに称号を渡す。
以下ネタバレ注意
七大列強の設立者である技神の正体は、同じく七大列強に列せられた魔神ラプラスの片割れ。
彼らが分裂してしまった経緯の詳細は、ラプラスを参照。
なお、魂が二つに分かれているため、技神ラプラスが本来の目的に関して保有している記憶は「神を倒す」ために「誰か」に技を渡さなければいけないという部分のみとなる。つまり彼自身は倒すべき神がヒトガミであることも、技を渡す相手がオルステッドであることも覚えていない。
技神ラプラスは上記の目的を叶えるために、強者同士が争い技を研磨する環境を作ることを目論み、七大列強という称号を生み出した。
彼の狙い通り、その後長きにわたり七大列強という言葉は強者にとって獲得すべき栄誉ある称号として周知される。
こうした経緯で設立され、目的が戦闘技術の向上及び蓄積で強さを測ることではないためか、ランキングとしては欠陥が多い。
作中及び同一世界観の作品で列強入りした者
- ジノ・ブリッツ:剣神ガル・ファリオンを倒し列強六位になった。
- ルーデウス・グレイラット:本編における決戦において北神アレクサンダーを倒し列強7位になった。
- ジークハルト・サラディン・グレイラット:後に列強5位「死神騎士」となる。
あまりにも上位と下位の実力差が大きいので、七大列強と言うより四大列強と言うべきだという意見が一部の読者の中である。七という数字は無職転生の世界でも重要な意味を持つようだが、技神がこの数字を敢えて選んだ理由は今もって不明。
また、七大列強を作った技神ラプラスにとって
1位自分
2位義弟
3位自分の作った鎧
4位自分の片割れ
と、上位陣は全員関係者なので身贔屓ランキングとも言われている。ただし上位4人を上回る実力者がいないのも事実。
さらに言えば作中での変動で5位と7位がラプラス因子持ちになったので、6位以外は全員ラプラスに関係する人物になっている。ただし5位の人物が列強入りしたのは無職転生より未来の話なため、6位と7位の人物も代替わりしているはずである。