オルステッド(無職転生)
おるすてっど
世界最強の二つ名を持つ百代目「龍神」。世界で最も強い七人の戦士・七大列強の第二位。
「人神(ヒトガミ)」という存在を激しく憎悪しており、その殺害を目的として活動している。
初対面であるはずのエリスや、ルイジェルドのことを知っていたり、パウロの家族構成を、なぜか把握していたりと謎の多い人物。
ナナホシとともに旅をしている。
なお、六面世界の生物は死ぬとヒトガミのいる無の世界で魂が分解されるので、上記の台詞は気取っている訳ではなく、本気でヒトガミに伝えるように言っている。
外見や呪いで与える印象に反して、性格は温厚篤実。味方に対しては何かと気を使うなど親切で、自分を裏切った相手でも許す度量の大きさを持つ。
呪いのせいでほとんどの人間と関われないため口下手であり、前置きもなく話を変えたり、言葉の少なさから必要な情報を伝えきれないことがあるなどコミュニケーション能力が低い。
自覚なく人神の手駒になっている「ヒトガミの使徒」に対しては、放置すればヒトガミが有利になることから容赦なく抹殺している。
しかし、あくまで放置できず説得も基本的に不可能なので抹殺しているだけで使徒自体には憎悪はなく、状況次第では見逃したり、味方に引き入れようとしたりしている。
世界最強と噂されているように、人知の及ばぬ本当の化け物と評される七大列強上位の中でも特に高い戦闘能力の持ち主で、ヒトガミによると第二位だが、本気で戦えば第一位の技神どころか、一位+四位の力を持つ魔龍王が相手でも勝てるとされる。
龍神特有の固有魔術を含めた現存する全ての技と術を神級以上の技量で使え、「一撃で山や森を吹っ飛ばす」「未来予知のごとく相手の動きを読む」など言われており、中央大陸の最強の魔物である獰猛な赤竜の群れや、水神レイダ・リィアや甲龍王ペルギウスのような神級の剣士・魔術師さえも、戦えば勝ち目がないと恐れている。
本気になれば世界を滅ぼせるとされるが、とある事情から本気で戦うことは滅多にない。ただし、本気を出さない状態でも水神レイダを瞬殺できるなど圧倒的な強さは変わらない。
また、初見の動きや技を観察しようとする癖があり、剣神ガル・ファリオンはこの癖が弱点かもしれないと分析している。
作中では本気で戦う際でも相手を無力化するだけで殺そうとはしていないので、本気の強さがどの程度かは分かりにくいが、同一世界観の別作品に登場する同格の戦闘能力を持つとされる初代五龍将の戦闘を見ると、無職転生の時代の人間とは完全に別次元の戦闘能力なのがわかる。
主な使用技
並みの武器よりも強靭な身体をもつ龍族なので、剣術の技の大半を素手で放つ事ができる。
- 龍聖闘気
「魔神殺しの三英雄」龍神ウルペンが編み出した龍神の奥義。
無職転生に於ける闘気とは、魔力で身体を覆い身体能力を爆発的に上昇させる技術で、龍聖闘気は通常の闘気とは比べ物にならない防御力を持つ。剣神ガル・ファリオンをして「反則みたいな防御力」と言わしめ、生半な攻撃では傷一つ受けず、水神レイダ・リィアの奥義も素手で弾き、帝級の威力を持つ魔術でやっと掠り傷を与えることができる。
オルステッドは剣術と魔術のそれぞれで神級以上の技量を持つが、魔力節約のため龍聖闘気による徒手空拳での戦いを多用している。
剣神流の奥義。すべての闘気をつぎ込み真っ直ぐ斬る。本来は両手で使うがオルステッドは片手や手刀で放てる。
- 流
水神流基本のカウンター技。相手の攻撃を受け流す。基礎的な技だが水神流のすべてに通じる重要な技で奥義と呼ばれている。
- 乱魔(ディスタブマジック)
龍神ウルペンが編み出した固有魔術。魔術が形になる前に、魔力の放出によって相手の魔力を散らし、魔術を妨害する術。
- 龍門召喚
魔道具・龍門を召喚する魔術。作中では魔力を吸収する前龍門を無詠唱で召喚している。
装備
- 神刀
龍神オルステッドの唯一の武器。抜く際は右手と左手を合わせ左手から引き抜く。
龍神の力に耐えられるすさまじい力を秘めたもので剣の選定眼がないエリスでも見ただけで剣神秘蔵の魔剣よりもはるかに凄いものだと理解できる。
抜くだけで大量の魔力を消費し、素手で剣術の技を使えるので本気を出すときにしか使わない。
- 古代白竜のコート
古代白竜の皮から作られた白いコート。強い魔力を宿しており、高い防御力・魔法耐性を持つ。経年劣化せず、破れても自己修復する。古代白竜はもう存在しないため、ユニークアイテム。
この世界のあらゆる生物から嫌悪か恐怖される呪い。相手が魔力を感じ取ると、何もしていなくても、常に殺気をまき散らしているように見え、根拠もなく無差別殺人鬼のように思われてしまう。
その効果は非常に強力で、一度呪いが発動すると正常な判断力が失われ、呪いの事を知らされても、まったく信用されないどころか、普通に考えればやらないような悪事をするのではないかと、不必要なまでに警戒されてしまう。
世界のほとんどの生物に対して作用する呪いであるが、オルステッドと同族である龍族の血を引く者には発動しない。また、六面世界の外の存在である異世界の人間にも効果はなく、転生者の場合はその子孫にも呪いが効かない(転移した異世界人は六面世界では生理がないなど肉体の状態が普通ではないので六面世界で子孫が作れるかは不明)。
仇敵。ヒトガミのいる無の世界に行って抹殺するために活躍している。
龍族全体がヒトガミと因縁があるが「あのクズ野郎に恨みを持たないヤツがいるのか?」と個人的にも嫌っており、ヒトガミからも嫌われている。
友人。フィットア領転移事件で六面体世界に召喚された七星を保護した。
言語を教えたり、元の世界に戻るために支援をしている。
- 甲龍王ペルギウス・ドーラ
知人。龍族なので嫌悪の呪いは効いていないが、ある理由からオルステッドはペルギウスと必要以上には関わらないので仲は微妙。
ペルギウスからは実力は認められて恐れられもしている。
以下ネタバレ注意
「そのため、父である初代龍神は、俺を転生法で未来へと送り込んだのだ」
正体
正体は龍の世界の神である初代龍神の息子にして本物の人神の血を引く最強の龍族。
無職転生の時代から2万年以上昔の龍の世界で産まれるが、ヒトガミによって龍の世界は滅ぼされて父親である初代龍神によって転生法で現代に転生させられた。
初代龍神からヒトガミが生きている状態で甲龍暦530年を迎えると転生した甲龍暦330年にループする秘術をかけられていて、甲龍暦330年から甲龍暦530年の200年間を繰り返している。
この秘術が発動しているため常に魔力を消費している状態で魔力回復が通常の1000倍遅くめったに本気を出せないのはそれが理由。
また物心つく前の赤ん坊のころに転生したので、当初はヒトガミのことや秘術のことを知らず、自分が何者かなぜ時間を繰り返すのかも分からずにいた。
秘術
初代龍神がヒトガミを倒すために開発した秘術。ヒトガミを倒していない状態で甲龍暦530年を迎えると途中で自分が死んでしまった場合でも記憶を保ったまま術が発動した甲龍暦330年まで強制的に時間を巻き戻す。時間が巻き戻るとそれまでに起きたことはオルステッドと一人の少女の記憶以外は無かったことになる。
この秘術によって世界の理から外れているためヒトガミは龍神オルステッドが関わる未来や現在を見ることができない。持ち越せるのは記憶だけで身体を鍛えることからやり直さなければならない、巻き戻しは強制的でオルステッドにはループの開始や終わりを変更することができない、術が続く限り常に魔力を消費するため魔力回復が通常の1000倍遅くなるなど欠点も大きい。
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オルステッドがルーデウスの子供らと絡むある日のお話。これはオルステッド主題の話なのか、子供たち主題の話なのか、読んでみた人の主観による、そんな感じでのお話です。4,048文字pixiv小説作品