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お祖父様もお父様もお母様も、もういない。フィットア領ももう無い。なら、私も『ボレアス』の名を捨てよう


けれども、サウロスお祖父様の孫としてお父様とお母様の娘として鋼の意志で生きて行かなければ


彼に勝てなくてもいい。でもせめて、ルーデウスと釣り合う女になるのだ。くっついているだけだと後ろ指を指されたりしない女だ


私には、ルーデウスのように賢く生きるのは無理だ。だから、力を求めよう。成長できて、強くなれて、もう一度会えたら、その時こそ、家族の一歩上、夫婦になるのだ。彼の子供を産んで、幸せに暮らすのだ


概要編集

エリス・ボレアス・グレイラットが15歳以降ボレアスの名を捨てエリス・グレイラットと名乗る。


フィットア領に帰還するまでの旅の間ルーデウスに頼りきりであったこと、予見眼を得たルーデウスに魔術なしで負けたこと、龍神オルステッドにルーデウスが殺されかけた時に何もできなかったことなどから、足手まといになっているという思いが強くなっていった。


そしてフィットア領に帰還しときに家族が全員死亡したことを知り、さらにルーデウスが龍神オルステッドが使っていた乱魔の習得を始めた際の言葉を再戦に向けて修業していると勘違いし、ボレアスの名を捨てルーデウスと離れて修業することを決意。ギレーヌに連れられ、剣神流の総本山である『剣の聖地』で修業を始める。


なおルーデウスとの別離の際は、自分に構わず先に行ってほしいという意図で簡潔な手紙のみ残して詳しい説明はせずに去っていった。その結果ルーデウスは自分が彼女に釣り合わないから愛想をつかされたのだと誤解した。


容姿編集

エリスだって本気で牙を研ぐ无题

長かった髪をバッサリ切ってショートヘアにして修業を始めるが、5年後には元の腰まで届くほどの長さに戻っている。成長後は背が高くスタイルの良いキリリとした美人の顔立ちに育ち、「美の女神」など称されている。


人物像編集

「誰かを守ることが大事よ。そのためには強くならなくちゃいけないわ」


剣の聖地ではルーデウスを失いかけたトラウマから、世界有数の剣士すら動揺する餓えた獣のごとき激情を持って毎日決死の修業に挑み、「見る者全てを怯えさせ、噛み付く者は容赦なくぶちのめす狂犬」と恐れられる。


ただし、あくまで求めているのは「守るための強さ」で、戦闘が好きという訳ではない。模擬戦なども誘われれば、修行の成果を見せるとやる気を見せているが、自分から戦いたいとは言わない。


修業が終わってルーデウスと再会してからはノルンに絡んだ貴族を殴らずに追い払う、他の家族の迷惑にならないように礼儀作法などを自分から習うなど幼少期に比べて分別や落ち着きを見せている。



戦闘能力編集

剣の聖地剣神流の奥義「光の太刀」を習得。さらに現存する全ての技が使える龍神オルステッドに対抗するため他の流派の技も学び、北神流の闘気コントロールや投擲、水神流の対処法として笑顔で殺気を消す方法を習得した。

他流派を学んだことで、一撃必殺が信条で防御や回避が苦手な剣神流剣士にしては防御や回避が上手い。


北帝オーベールと修行を行い1年で「北聖」の認可を受け、修業を始めて5年後には剣神ガル・ファリオンから、もう教えることはないと「剣王」の称号に加えて免許皆伝を貰う。


その数年後には真っ向勝負ならルイジェルドより強いと、剣帝と同等以上の強さになるが肩書に興味がないので剣王で通している。実際に剣帝を名乗っても問題は無いらしい。


作者によると七大列強下位クラスの魔術師を何度も倒した剣士よりも強く、作中でも北神アレックスとの模擬戦で四回中一回は勝つ、魔導鎧一式を装備したルーデウスよりも接近戦では強いと、七大列強下位クラスとも勝負になるくらいの強さになっている。


エリスにとって強さはあくまで大事な人を守るための手段でしかないため、自分が勝てない相手には意地を張らないで時間稼ぎに徹したり、仲間との連携で倒している。



編集

剣神流奥義。剣に全ての闘気を注ぎ込んで真っすぐに斬るという技。エリスは大上段からの一撃で相手の理合を崩すのを得意としている。また北神流の技と併用して闘気コントロールで威力を下げて剣速を上げたり、左手で剣を投擲し、その勢いを殺さず、そのまま上段に構えた剣へと移動し両手持ちになった瞬間に光の太刀を放つ技を使う。


装備編集

  • 鳳雅龍剣

禍々しさを一切感じさせない片刃の魔剣

刀身に緻密に練り込められた魔力が、相手の闘気による防御をほぼ無効化する防御無視の能力を持つ。

初代剣神が稀代の名工「龍皇」より授かった、剣神流の技を最大限に生かすことができる剣神のための剣。

剣神流にとって由緒ある剣のはずだが、剣神ガル・ファリオンがコレクションしている魔剣と同じ扱いにされており、剣王になったエリスに譲られた。


  • 指折

鞘に華麗な装飾の施されたショートソード。魔界の名工ユリアンが王竜王の骨から作った48魔剣の一つ。売ればアスラ金貨10万枚の価値があり、就職したルーデウスが上司から当面の資金代わりとして貰ったが、それだけの金額を出せる相手を探すのが大変なのでエリスに渡される(資金は代わりに色付きの魔石を貰った)。


  • 剣神流のコート

剣聖以上の剣士に与えられるコート。ギレーヌなども所持している。


指導者として編集

修行の過程で、技の理論を理解し、相手の悪いところの改善を合理的に指導できるようになった。個人の体力や、やる気なども考慮して無理はさせないなど指導者としても優秀になっている。


関連人物編集

剣の聖地で鍛えてもらった相手。過去に龍神オルステッドに敗北したことから、龍神オルステッドを倒そうとするエリスを気に入り、その素質を認めて直弟子にする。あくまでも利害の一致による関係で、エリスはガルを師匠とは認めていないが、一応尊敬はしていた。


北神流を教わった相手。ガルに剣の聖地まで呼び出されてエリスを鍛える。


水神流の対処方法を教わった相手。オーベールと同じくガルに呼ばれてエリスを鍛える。

龍神オルステッドを倒そうとするエリスに修行をつけるのは面白いと思っていたが、エリスが勝てるとは全く思っていない。


剣の聖地の修行仲間。剣の聖地に訪れた際の手合わせでは、鉄心入りの木刀を使う卑怯な手でエリスの木刀を折るが、即座に殴り倒された。その事を逆恨みしてエリスを嫌っていたが、エリスが目指す強さを理解してからはそれまでの自分を反省して真面目に修行に打ち込む。イゾルテが来てからは3人で修行の意見交換をするなど友人となった。


剣の聖地の修行仲間。祖母のレイダと共に剣の聖地に来た水神流剣士。


関連タグ編集

無職転生

エリス・ボレアス・グレイラット

ルーデウス・グレイラット

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