概要
猫系の獣族「デドルディア族」の女剣士。
三大剣術流派の一つ『剣神流』の使い手であり、"剣王"の称号を持つ。
主人公・ルーデウスの両親とは昔の仲間。
獣族の王家「ドルディア族」族長の血筋だが、粗暴だった幼少期に追い出される形で旅の剣士に預けられて「剣の聖地」で修業し、その後冒険者パーティ「黒狼の牙」に加入。
パーティメンバーのパウロとゼニスの結婚を機にパーティが解散した際は、一人では仕事ができず無一文で路頭に迷う。
行き倒れているところをエリスとその祖父に拾われ、エリスの護衛・剣術の師匠として雇われる。エリスのことは「お嬢様」と呼ぶ。
ルーデウスがエリスの家庭教師になった際には、ルーデウスにも剣術を教えると、同時にエリスと一緒に読み書き・魔術・算術をルーデウスから教わるようになった。(ルーデウスに剣神流の才能がないのには気づいていたので北神流を紹介しようと考えていた)
人物像
容姿
鬣のような髪と褐色の肌を持つ女性。獣族特有のケモミミと尻尾が生えている。
鍛え抜かれた肉体には戦いでの傷が点々としており、魔眼である右目には眼帯を着用。加えてスタイルの良い美人。
スピード重視で動きやすさを追求する剣神流なため、非常に露出が高い服装で、羽織った上着以外はほぼ下着にしか見えない。
性格
男口調で喋る女傑で、やや素っ気ない態度も多いが割と面倒見はいい。体育会系の脳筋と評される獣族の例に洩れず頭が悪く、自分の職務や役割に関して真面目に取り組もうとするが、「'''複数の指示を与えると全部忘れて敵に突っ込み、指示を忘れていたことすら忘れる'''」「'''極限状態になると敵味方の区別がつかなくなって暴れる'''」など、元仲間からは「'''直感で二択を当てる時だけは役に立つ'''」と散々な評価をされている。
ただし、師匠から叩き込まれた剣神流の理論や知識に関してはしっかり理解しており、剣術に関してなら合理的な説明ができる。
戦闘能力
『剣神流』の中でも4番目の強さとされるほどの実力者。奥義である『光の太刀』で聖級以下の剣士なら文字通り瞬殺でき、天才剣士と呼ばれているパウロでも一度も勝ったことがない。
実力的には上位の剣帝と大差はなく、師匠からは合理的な思考を身に着けずに乱暴者のままだったら、剣帝になれたと教育に失敗したと思われている。
また、魔力を視認する「魔力眼」を右目に宿し、獣族の鋭い五感も相まって索敵にも秀でる。
装備
- 平宗(ひらむね)
赤い片刃の魔剣。金属や霊体への攻撃力が上昇する効果を持つ。
師匠である剣神ガル・ファリオンのコレクションの一つで剣王の身分証明にも使っている。
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