フィリップ・ボレアス・グレイラット
ふぃりっぷぼれあすぐれいらっと
「父上。パウロは勘当されたとはいえ、グレイラット家の血を引いています。となれば、その息子であるルーデウスも当然、グレイラット家の血を引く我が家の一員です。上辺だけの労いや報奨より、家族として温かみを持って接するのが礼と考えました」
CV:小野大輔
アスラ王国フィットア領にある城塞都市ロアの町長。エリスの父親。6歳上の兄であるジェイムズとボレアス・グレイラット家の次期当主の座を争って対立し敗北。王都から遠ざけるため、ロアの町長の仕事を押し付けられて息子2人を養子として取り上げられた。しかし、次期当主の座を諦めておらず機会をうかがっている。
ボレアス・グレイラット家の特徴である気性の荒さがなく、暴走しがちなサウロスや情緒不安定なヒルダをなだめる落ち着いた性格。ただし、寝起きが悪く寝ているところを起こそうとすると怒鳴ったり、殴りつけたりするらしい(本人に記憶はない)。
また、貴族らしく政治的手腕に長けた腹黒い面もある。
娘。ボレアス・グレイラット家の気性の荒さを強く受け継いだため、暴力事件を何度も起こすことに悩んでいたが、サウロスが「アスラ貴族はこれくらい気が強くなければいかん」と擁護したので強く教育することができなかった。エリスがいつかパウロのように家出するのではないかと心配していたが、パウロの父親のようにエリスを落ちこぼれと見ることはなかったため、エリスとフィリップの仲は良好で剣術の成果などを楽しそうにフィリップに話している。ルーデウスが転生しない歴史では騎士になって家の立場を上げる。
従兄弟。「幼くしてメイドのスカートをめくることを生きがいとするような男」「先を見通す力はないので、自分のミスでいざという時を作り出す危うい人物」と評価は低いが、幼少期からの付き合いで仲は良く、ゼニスを妊娠させて職を求めて頭を下げたパウロにブエナ村の駐在騎士の仕事を与える。
パウロの紹介でエリスの家庭教師に雇った。優秀なのでエリスと結婚させてルーデウスを擁立してジェイムズを失脚させようと考えていた。
妻。ボレアス・グレイラット家の伝統で長男と次男を取り上げられて情緒不安定なところがあるが、フィリップとの仲は良好で一緒にエリスの教育で悩んでいた。
部下。行き倒れていたところをエリスが見つけ、エリスが貴族として生きられなかった場合に備えて剣術を教えさせる。妾にならないかと誘ったことがあるが、エリスに悪いからと断られている(後日、ギレーヌは受けておくんだったなと後悔している)。